1802年12月発生した小木地震は、沢崎から赤泊にいたる沿岸部の地盤を最大2.5m隆起させたという。詳しくは文末のホームページ(PDFファイル)をご覧いただきたい。
沿岸部において、背後に山地や丘陵の迫るところがあると、陸側は海食(海の浸食・波の浸食)により急傾斜となったり崖地となる。
一方、浸食を受けた後の沿岸部は、陸の後退により海面下にある程度の平坦面が形成される。ちょうど、山を登るつづら折れの道路が斜面を削って作られ、断面がL字型を呈するものに似る。この陸側崖部分を海食崖、沿岸の平坦な海底部分を海食台という。
沢崎漁港を見下ろす橋の上から、外海側を眺めると、その海食台が小木地震で隆起、隆起海食台(海食台が隆起したもの)となったものが見られる。2.5mもの落差があるかどうかは上からは確認できぬが、しっかりと陸化しているのが確認できる。
この地形を形作った小木地震は相当なものであったと記述されているが、この地震が発生した2年後、日本海側はふたたび大きな地震を経験している。象潟(きさがた)地震である。小木同様、沿岸部の隆起が際だった地震と報告されている。
なお、小木半島は、美しい海岸段丘の見られるところである。きっと地盤の隆起を幾度と無く繰り返したのであろう。地形図で付近の様子を見ると、階段状の地形が確認できる。海食崖、隆起海食台、海岸段丘と、地形的にも楽しめる地域である。ついでながら、丘陵となってている半島中央部には長者ケ平遺跡(縄文期)の遺跡がある。
新潟の地震 その1-歴史地震の記録から 新潟大学理学部自然環境科学科 卯田 強先生
http://geo.sc.niigata-u.ac.jp/~earthquake/rep/04/uda1118/uda1118.pdf
沿岸部において、背後に山地や丘陵の迫るところがあると、陸側は海食(海の浸食・波の浸食)により急傾斜となったり崖地となる。
一方、浸食を受けた後の沿岸部は、陸の後退により海面下にある程度の平坦面が形成される。ちょうど、山を登るつづら折れの道路が斜面を削って作られ、断面がL字型を呈するものに似る。この陸側崖部分を海食崖、沿岸の平坦な海底部分を海食台という。
沢崎漁港を見下ろす橋の上から、外海側を眺めると、その海食台が小木地震で隆起、隆起海食台(海食台が隆起したもの)となったものが見られる。2.5mもの落差があるかどうかは上からは確認できぬが、しっかりと陸化しているのが確認できる。
この地形を形作った小木地震は相当なものであったと記述されているが、この地震が発生した2年後、日本海側はふたたび大きな地震を経験している。象潟(きさがた)地震である。小木同様、沿岸部の隆起が際だった地震と報告されている。
なお、小木半島は、美しい海岸段丘の見られるところである。きっと地盤の隆起を幾度と無く繰り返したのであろう。地形図で付近の様子を見ると、階段状の地形が確認できる。海食崖、隆起海食台、海岸段丘と、地形的にも楽しめる地域である。ついでながら、丘陵となってている半島中央部には長者ケ平遺跡(縄文期)の遺跡がある。
新潟の地震 その1-歴史地震の記録から 新潟大学理学部自然環境科学科 卯田 強先生
http://geo.sc.niigata-u.ac.jp/~earthquake/rep/04/uda1118/uda1118.pdf
コメントありがとうございます。
また、過分なお褒めもいただきました。
こちらは、佐渡の地理・歴史に関する分野と、ジャンルが定まっていますので。自分自身の分野での事を書きつづっています。
もっと優れた事を書ける方は佐渡にはいっぱいいらっしゃいますが、ブログサイトを開設しなければなりませんので、その点で希少価値が出、この様なものでも気に入って頂けるのかもと思っております。
楽しんで頂けましたら、幸いです。なお、当方のサイトと佐渡ニュース様のサイトの連携ではありませんが、いくつかあります、佐渡を紹介するブログサイトが連携すれば、佐渡のかなりの情報を流せるのかも知れませんね。そうなると楽しいと思っております。
これからもよろしくお願いします。