【高床式住宅】 スキーなどで新潟を訪れたことのある方は思い出されるかもしれないが、比較的新しい家に3階建てに見えるものが多く見られたことと思う。写真は長岡の自宅である。
3階建てに見える一番下はコンクリートでできており、実際は床下の土台部分である。条例があり1.7~1.8m高までのコンクリート部分をそうできるのである。従って、1階は2階に見える部分で2階は3階に見える部分である。一見すると家が高いので重心が高くて不安定に見えるが、土台としての強度は強いといえる。この構造を高床式住宅と地元では言っている。
【耐雪構造】 また、我が家の場合家屋は木造であるが、屋根上に2m近くまでの雪をのせたままにできる耐雪構造で作ってあり、施工業者からは地震にも相当強いよと言われていた。
今回の地震では幸か不幸かその強度をテストするのに良い機会であったが、もうテストはいらない。というよりこりごりといった方が正しい。
【一般的構造住宅】 さて、今回被災した地域を廻ってみるにつけ、自宅と同様の家屋の倒壊は見ていないような気がする。一方、そうではない家屋では危険(赤札)・要注意(黄札)・調査済(緑札)と様々な判定をされている。
別に高床式だからというわけではないが、高床式には新しい家が多く、耐震性の建築基準が高いレベルで作られているので倒壊等の被害が目立たぬようである。通常の床下形式の家屋でも新しい家はおおむね大丈夫であった。また、古い家でも豪雪地ならではの柱や梁の太い家屋は伝統のなせる技か、しっかりと立っている。
【明暗を分けたものは】 明暗は伝統的工法であれ、新しい工法であれ、震源との距離や地盤といった土地条件としっかりした作りであるか否かが分かれ目のような感じがする。いずれ調査がすめば専門家による報告を見てみたい。
一方、高床式住宅は瓦屋根が少ない。積雪に対する考え方が自然落下式や我が家のように積んでおくタイプなので、塗装された鉄板をベースにしている。そのおかげで瓦が動いたりという被害も出ていない。このてんは重要で、家は構造的に問題ないが、屋根瓦が動いたとか落ちたという家が多い。震災後にブルーシート等で応急処置を施す家がほとんどで、ちょっとした高台から町を見るとあちこちで屋根が青いシートで覆われている。
【高床式の利点】 高床式は床下でも大人のほとんどは立っていられる高さがある。したがって平素は車庫や物置として利用しているが、今回、なかなか屋内にいることができなかった我々としては、避難場所として利用した。土足のままいられる気軽さで、いざとなったらそのまま外である。家を離れるだけでよい。
ツーバーナーやテーブル、ランタン等をセットして炊事や暖をとったりができた。ブルーシートは雨風を防ぎ暖をとりやすくするための覆いとしてある。下は固定していないのでカーテン状態である。
以上、自宅が中越地区でよく見られる家の構造としては典型的なものの一つと言うことで、家に関する事をまとめてみた。こんな簡単な文ですべてを述べられるわけもないが、積雪地である当地ならではの構造を紹介した。雪が降ると家の周囲は雪がかなり積もるが、1階部分はつもってくる雪に閉ざされることはない。
逆に低いと雪囲いという板を窓の部分に設置し、積雪の圧力からガラス窓等を守らねばならない。家の中が暗くなるのはうっとおしい、高床式はそんな背景からの構造である。
3階建てに見える一番下はコンクリートでできており、実際は床下の土台部分である。条例があり1.7~1.8m高までのコンクリート部分をそうできるのである。従って、1階は2階に見える部分で2階は3階に見える部分である。一見すると家が高いので重心が高くて不安定に見えるが、土台としての強度は強いといえる。この構造を高床式住宅と地元では言っている。
【耐雪構造】 また、我が家の場合家屋は木造であるが、屋根上に2m近くまでの雪をのせたままにできる耐雪構造で作ってあり、施工業者からは地震にも相当強いよと言われていた。
今回の地震では幸か不幸かその強度をテストするのに良い機会であったが、もうテストはいらない。というよりこりごりといった方が正しい。
【一般的構造住宅】 さて、今回被災した地域を廻ってみるにつけ、自宅と同様の家屋の倒壊は見ていないような気がする。一方、そうではない家屋では危険(赤札)・要注意(黄札)・調査済(緑札)と様々な判定をされている。
別に高床式だからというわけではないが、高床式には新しい家が多く、耐震性の建築基準が高いレベルで作られているので倒壊等の被害が目立たぬようである。通常の床下形式の家屋でも新しい家はおおむね大丈夫であった。また、古い家でも豪雪地ならではの柱や梁の太い家屋は伝統のなせる技か、しっかりと立っている。
【明暗を分けたものは】 明暗は伝統的工法であれ、新しい工法であれ、震源との距離や地盤といった土地条件としっかりした作りであるか否かが分かれ目のような感じがする。いずれ調査がすめば専門家による報告を見てみたい。
一方、高床式住宅は瓦屋根が少ない。積雪に対する考え方が自然落下式や我が家のように積んでおくタイプなので、塗装された鉄板をベースにしている。そのおかげで瓦が動いたりという被害も出ていない。このてんは重要で、家は構造的に問題ないが、屋根瓦が動いたとか落ちたという家が多い。震災後にブルーシート等で応急処置を施す家がほとんどで、ちょっとした高台から町を見るとあちこちで屋根が青いシートで覆われている。
【高床式の利点】 高床式は床下でも大人のほとんどは立っていられる高さがある。したがって平素は車庫や物置として利用しているが、今回、なかなか屋内にいることができなかった我々としては、避難場所として利用した。土足のままいられる気軽さで、いざとなったらそのまま外である。家を離れるだけでよい。
ツーバーナーやテーブル、ランタン等をセットして炊事や暖をとったりができた。ブルーシートは雨風を防ぎ暖をとりやすくするための覆いとしてある。下は固定していないのでカーテン状態である。
以上、自宅が中越地区でよく見られる家の構造としては典型的なものの一つと言うことで、家に関する事をまとめてみた。こんな簡単な文ですべてを述べられるわけもないが、積雪地である当地ならではの構造を紹介した。雪が降ると家の周囲は雪がかなり積もるが、1階部分はつもってくる雪に閉ざされることはない。
逆に低いと雪囲いという板を窓の部分に設置し、積雪の圧力からガラス窓等を守らねばならない。家の中が暗くなるのはうっとおしい、高床式はそんな背景からの構造である。
雪国ならではの高床式住宅のこと、
これでようやく理解が出来ました。
ご近所にもありますが、殆ど駐車場
の用途になっています。
しかし、地震の恐怖の中で此処まで
細かいブログを書かれたことに驚きを
感じています!
そうですか。そちらにも..
駐車場。こちらもそうです。
以前は我が家もそうでした
が、今では車の背が高いせ
いもあり、すっかり物置状
態になっています。
>しかし、地震の恐怖の中で此処まで
細かいブログを書かれたことに驚きを
感じています!
たしかに、時おりくる余震の中タイプ
した記憶があります(笑)。