地理の部屋と佐渡島

2009年4月よりの佐渡単身赴任があけ、2014年4月より長岡へ。別れが絆をより深めた。今後ともよろしくお願いします。

10.23新潟県中越地震59「外国人の体験した地震」

2004年12月01日 22時28分44秒 | 新潟県中越地震
我々にとって地震は特別なものではない。だが本国で体験できない外国の人が体験すると..。

 昨晩(11月30日)、NHKラジオを聞いていた。すると、聞き覚えのあるお名前。長岡市国際交流センター(俗称地球広場)の羽賀さんだ。話題は今回の震災と外国の方々の関わりについて語っているようだ。氏はその立場から平素より外国や外国人との関わりが深い人物だ。

 現在長岡市には2100名あまりの外国人がいるというが、その全体の約60%が中国とブラジルからの方々であるとのこと。地震については縁遠い両国からの人たちにとっては、今回の地震は大変な出来事であったというのだ。

 率直な感想を聞いたというそのコメントの中で印象的だったのは、「地球が壊れたかと思った」という声である。まさに、地震とは縁遠い国で育った人の、地震初体験の素直な感想であろう。率直な表現に妙に感心してしまう。

 その後彼らは、なれぬ土地で相当な不安を抱え、孤立感を感じていたであろうと羽賀氏は訴えている。ただ、言葉はわからなくても、救いの手をさしのべようとする者の言葉は日本語であっても伝わるという。なによりも大切なのは外国人の方々が孤立していないんだと言うことを伝えることが大切だという。

 同センターは、各地の避難所に、9カ国語の「避難所」の表示を準備したという。中国系とブラジル系の方が全体の半数以上とはいえ、50カ国以上の国籍の方々が現在長岡市にいるからだという。言われてみれば、市内にある長岡市技術科学大学は海外留学生が多い。調べてみると、「26の国・地域から158人が在籍。これは全学生の約7%。」と同大学のホームページにある。これだけで全体の半数の国・地域の数である。

 以前も述べたことであるが、全体から見ればごくわずかでも、外国から来ている方々もいることを我々は忘れてはいけない。何よりも孤立感がもっとも不安をあおるというのだ。逆の立場を考えれば納得する。この様な機会があったら、遠慮無く接触したいものと思う。

さて、彼らが本国の肉親などに無事を知らせる際、まず最初に語ったことは、きっと「地震とはどのようなものか」であろう..。日本は、第一級の地震国・火山国だが、世界約200カ国の中で、日本のような地震や火山活動の体験できる国・地域はそう多くはないから..。

長岡市国際交流センターホームページは下記
http://www.city.nagaoka.niigata.jp/dpage/kokubun/chikyuhiroba/

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