昨晩(2005.1.22)の19時からのNHKニュース(TV)。インドネシアはウェ島での言い伝えの話は..。
以前、同様の話題を報告した。同島のことであったとしたらうれしい。言い伝えられた津波の記憶。ウェ島は、スマトラ島北西部にある小さな島。同島の延長線上にはニコバル諸島とアンダマン諸島。それらは大きな被害が出たところだ。
ではなぜウェ島なのか。というと、島の住民の一部が、地震に伴い発生した潮の異常な引き方に気づき、口々に津波の発生を叫び避難したという。その間数分。あちこちから上がる叫び声に、ほとんどの住民は行動を共にした。数分後襲った津波からの惨劇を免れている。周囲を海に囲まれたバンダアチェ沖合の小さな島。住民のほとんどは津波の難を免れたという。被災者12名?とも伝えていた。
一方、その頃バンダアチェでは、引いた潮を見て、魚を捕るために海辺に大勢の人が集まったという。その後、わずかな時間で襲来した津波は、逃げ遅れた人々を飲み込んだ。情報の有無と津波への認知の差が如実に現れ出た格好だ。今、防災を色々な観点から考えてみようという機運がある。他国の例とはいえ、我々も忘れてはならない先例となった。
連日。日本では、NHKだけでなく各報道機関が被災した地域に入り、現地から特派員の声を伝えるが、昨晩の話題は明るい話であった。津波に対する認識の強化に良い例を示してくれた。おおいに今後の日本や、世界へのメッセージとなるはずだ。
「潮が引いたら高台へ...。(引かずにいきなり押し寄せの波が来ることもあるという)」 今回の震災手は先の(ウェ島の)言い伝え以外に、もう一つの示唆をくれた。沿岸部に緑ということ。 国連による神戸での防災会議の中では、津波に対するマングローブ林の有用性も説かれたという。沿岸部における被害の大小に、マングローブ林の有無が関わっているのではないかという報告だ。マングローブ林といえばヒルギ科植物が、沿岸の汽水域から低湿地で形成する林。気根を持つそのヒルギ類は、沿岸部の地盤を網の目のように絡む気根で守ったというのだ。
話は飛ぶが、日本は、エビの輸入大国。10匹のエビがあれば9匹は輸入物といわれる昨今。そのための養殖池はそんなマングローブ林破壊による養殖池増設の中で、拡大の一途をたどってきた。海岸ぎりぎりまで設置された養殖池というところも多い。やれやれだ。
もう終わろうとしている防災をテーマとした会議と、その場で決まった国際協力。地震・津波をよく知る日本はいかなる行動をとるのだろうか..。天然の防潮堤。沿岸部の植生が関わるというのであれば、今後に活かすべきであると思う。国際会議を開き、ホスト国としての面目を立てるのも大事だが、率先して手本を示ことを政府に望む。
すでに、「稲むらの火」に関するコメントやらトラックバックをいただいたが、古き言い伝えは、今と今後にいきるものでなくてはならない(あって欲しいと願う)。神戸で行われている国連の防災会議では、この先、日米の協力により暫定的津波警報システムの構築が決められたという。良いことであるが、忘れてはならないのは、先人達の知恵である。財産は失ったが、命はある。これこそが極限状態に至った時の最大の防災目的だ。
ウェ島からは今回、偉大な教訓を得た思いだ。今後最新鋭の津波警報システムが構築されようとも、発展途上のかの地にあっては、先人達が言い残した知恵こそが役立つ時があると思われる。
2005.1.23一部修正:読み返すと、変な文になっていました。興奮し、勢いだけで書いてしまうとだめなものですね。反省です。まだくどいし、変な文章もありますが、ご容赦を..。あと、ついでに連絡致しますが、画面のデザインを変更致しました。従来のシンプルなものは気に入っていましたが、いかがでしょうか..。管理人より。
以前、同様の話題を報告した。同島のことであったとしたらうれしい。言い伝えられた津波の記憶。ウェ島は、スマトラ島北西部にある小さな島。同島の延長線上にはニコバル諸島とアンダマン諸島。それらは大きな被害が出たところだ。
ではなぜウェ島なのか。というと、島の住民の一部が、地震に伴い発生した潮の異常な引き方に気づき、口々に津波の発生を叫び避難したという。その間数分。あちこちから上がる叫び声に、ほとんどの住民は行動を共にした。数分後襲った津波からの惨劇を免れている。周囲を海に囲まれたバンダアチェ沖合の小さな島。住民のほとんどは津波の難を免れたという。被災者12名?とも伝えていた。
一方、その頃バンダアチェでは、引いた潮を見て、魚を捕るために海辺に大勢の人が集まったという。その後、わずかな時間で襲来した津波は、逃げ遅れた人々を飲み込んだ。情報の有無と津波への認知の差が如実に現れ出た格好だ。今、防災を色々な観点から考えてみようという機運がある。他国の例とはいえ、我々も忘れてはならない先例となった。
連日。日本では、NHKだけでなく各報道機関が被災した地域に入り、現地から特派員の声を伝えるが、昨晩の話題は明るい話であった。津波に対する認識の強化に良い例を示してくれた。おおいに今後の日本や、世界へのメッセージとなるはずだ。
「潮が引いたら高台へ...。(引かずにいきなり押し寄せの波が来ることもあるという)」 今回の震災手は先の(ウェ島の)言い伝え以外に、もう一つの示唆をくれた。沿岸部に緑ということ。 国連による神戸での防災会議の中では、津波に対するマングローブ林の有用性も説かれたという。沿岸部における被害の大小に、マングローブ林の有無が関わっているのではないかという報告だ。マングローブ林といえばヒルギ科植物が、沿岸の汽水域から低湿地で形成する林。気根を持つそのヒルギ類は、沿岸部の地盤を網の目のように絡む気根で守ったというのだ。
話は飛ぶが、日本は、エビの輸入大国。10匹のエビがあれば9匹は輸入物といわれる昨今。そのための養殖池はそんなマングローブ林破壊による養殖池増設の中で、拡大の一途をたどってきた。海岸ぎりぎりまで設置された養殖池というところも多い。やれやれだ。
もう終わろうとしている防災をテーマとした会議と、その場で決まった国際協力。地震・津波をよく知る日本はいかなる行動をとるのだろうか..。天然の防潮堤。沿岸部の植生が関わるというのであれば、今後に活かすべきであると思う。国際会議を開き、ホスト国としての面目を立てるのも大事だが、率先して手本を示ことを政府に望む。
すでに、「稲むらの火」に関するコメントやらトラックバックをいただいたが、古き言い伝えは、今と今後にいきるものでなくてはならない(あって欲しいと願う)。神戸で行われている国連の防災会議では、この先、日米の協力により暫定的津波警報システムの構築が決められたという。良いことであるが、忘れてはならないのは、先人達の知恵である。財産は失ったが、命はある。これこそが極限状態に至った時の最大の防災目的だ。
ウェ島からは今回、偉大な教訓を得た思いだ。今後最新鋭の津波警報システムが構築されようとも、発展途上のかの地にあっては、先人達が言い残した知恵こそが役立つ時があると思われる。
2005.1.23一部修正:読み返すと、変な文になっていました。興奮し、勢いだけで書いてしまうとだめなものですね。反省です。まだくどいし、変な文章もありますが、ご容赦を..。あと、ついでに連絡致しますが、画面のデザインを変更致しました。従来のシンプルなものは気に入っていましたが、いかがでしょうか..。管理人より。