地理の部屋と佐渡島

2009年4月よりの佐渡単身赴任があけ、2014年4月より長岡へ。別れが絆をより深めた。今後ともよろしくお願いします。

中波に特化した特注マーカー

2005年01月23日 13時41分28秒 | 趣味と管理人から
 かつてミズホがBCLマニアに向けてマーカーを出していた。欲しかったが手に入れることはなかった。

 手探り受信するしかなかった、アナログ機時代。チューニングするのに適当な物差しが欲しい。この欲求は誰しも感じていた。私も同じだ。RF-858DやRF-1150などを使っていた時は、JJYのパイロット信号と、聞き慣れた局のみを便りにチューニングしたものだ。

 そんなに便利なものが出ているのなら買えば良かったのにと思われるだろうが、それがまたほどほどの価格であった。便利ではあるがまずは先立つものもいる。小遣いのわずかな中高校生であった私にそんな経済力はなかった。

 やがてバイトもできる大学生となる頃に、RF-2200が手に入った。同機にはすでに500Khzと125Khzのクリスタルマーカーがついている。ということで、ラジオの進化と共にマーカーは必需品ではなくなっていったのである。

 だが、今日にいたってその必要性が出てきた。手探り受信時代のラジオを多数集め始めたからである。どれも古いのでダイヤルずれが少なからず出ている。そこで正確な物差しが必要となったわけである。

 写真は本日(2005.1.23)届いたばかりの品物。中波帯に特化して作られているマーカーのテスト風景である。OS-290(オンキョー製)という真空管ラジオでその性能を確認しているところだ。

 電池をセット。基盤から出ているみの虫クリップでアンテナケーブルをはさむ。マーカーは3段階の周波数を選んで発信させられる。まずは810Khzから。なかなか良い。しっかりとした発信音だ。東京などであればAFNが聞こえるはずの周波数。こちらは残念ながら夜間に聞き取れる程度である。だが、837Khzに地元のNHK新潟がある。ダイヤルをゆっくりと回すとすぐに受信を確認できた。

 つぎに90Khz。ダイヤルメモリを見ながらダイヤルを回していると、それらしい間隔できっちり発信している。これもOK。しかし、最後の9Khzはだめだった。どこで発信の最大がとれるのかわからない。OS-290ではここまでだ。ただ、ラジオをRF-1180にかえて試してみた。これなら何とか実用になるかというところ。欲張ったことをいえば、よりスローにダイヤルを回せる機種が必要。手もとにある9R-59Dの様なアナログ機に向くかもしれない。

 いずれにせよマーカーは良い物差しとなりそうだ。写真のようなラジオであれば、セロテープなどをダイヤルスケール上に貼り付け、目印を付けていくと良いと思っている。ずいぶん同調が楽になることと思う。良いものが手に入った。

 このマーカーはヤフーオークションでたまたま関わった方から譲り受けた。氏はGAFさんと名乗る技術屋さん。長いキャリアの持ち主のようだ。腕も確かで知識も豊富である。届いたものは基盤むき出しのマーカーであるが、今まで同様良い宿(ケース)探しをしようと思う。GAFさん大切に使いますよ。感謝。

 なお、当方のところにはこの日届いたものを含め、GAF氏製マーカーが4種。近所のラジオ屋につくってもらったマーカーが3種類ある。どれも特定の機能を与えられた特注品。アナログラジオの出番を支えてくれている。この後、時々このマーカー君も紹介していこうと思う。アナログラジオのコレクターの方へはおすすめのマーカーばかりである。

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