☆グロリア(1980年 アメリカ 123分)
原題 Gloria
監督・脚本 ジョン・カサヴェテス
☆あたしが寝た男の中であんたがいちばんだよ
といわれるのは6歳のジョン・アダムズなんだけど、まあなんにしても、なんでこんなにかっこいいんだジーナ・ローランズ!と叫びたくなるのは僕だけじゃないはずだ。彼女は実はカサベテスの奥さんで、ここまでかっこよく撮れるってことは、よっぽど好きだったんだろね。
この映画が封切られたとき、ぼくは大学に入ったばかりで、いやもうそのときはまじにぶっとんだ。これを見てきた後輩がめちゃくちゃおもしろかったですよとかっていうから、こんな50歳のおばさんが拳銃ぶっぱなす映画のどこがおもしろいんだとかなり馬鹿にしながら観に行ったんだけど、まったくの偏見でした、すみませんと謝った。
ちなみに『レオン』だのリメイクされた『グロリア』だのについては、もうどうでもいいし、そういう表面的なかっこよさとはまるで次元のちがう世界にこの作品はある。すべてはジーナ・ローランズの堂々たる女っぷりにある。男と銃のすべてを知り尽くした女の開き直った余裕たっぷりの迫力というのはこういうものだっていうことをとことんおもいしらせてくれるんだよね。
(以下、2022年8月1日)
観るたびに渋さが増すな~。