☆ザ・ウォーク(2015年 アメリカ 123分)
原題 The Walk
監督 ロバート・ゼメキス
☆高所恐怖症は見ちゃいけない
ぼくは高所恐怖症だ。だから、もうこの原作になってるフィリップ・プティの『マン・オン・ワイヤー』とかを読むのはかまわないけど、映像で見るなんてことはどうにも緊張する。もう手に汗を握りっぱなしで、いや、ストーリーは単純明快で、ワールドトレードセンターのふたつの棟の屋上から屋上まで綱渡りをしてみせるというだけの話ながら、なんともいえない緊張感だった。
佳境、いざ綱渡りをしようかという段になって、ひとりのサラリーマンがあらわれてプティに頷いてみせるところがあって、このサラリーマンについてプティは「謎の人物だった」というけれど、たしかにそうなるのかもしれないね。建設途中のWTCに上がってくるなんてのは見学者のはずはなく、たぶん自殺しようとしていたんだろうけど、でも、どうやって入ってきたんだろう、それも夜明け前にってな話だ。
まあ、それはさておき、映像がとにかく引っ張ってくれる。どこまでCGとの合成なのかわからないけれど、かなりの部分がCGとの合成なんだろうなとはおもうものの、びっくりするほどよく合成されてる。もうCG凄すぎだ。それと、プティを演じたジョゼフ・ゴードン=レヴィットは実に堂々としていて、得意のフランス語も上手に披露してくれる。いやまじ、おもしろかった。