◇ブリッジ・オブ・スパイ(2015年 アメリカ 142分)
原題 Bridge of Spies
監督 スティーヴン・スピルバーグ
◇ジェームス・ドノバンのドイツでの実話
これってもしかしたら、続編ができるんだろうか?1962年12月に行われたドノバンとカストロによる交渉と調印で、ドノバンは1113人の捕虜を開放させた立役者だ。今回の作品よりも数倍スケールが大きい。キューバとの国交断絶が回復した今こそ、正に絶好のタイミングだとおもうんだけど、そんなことないのかな?
トム・ハンクスはほんとジョン・ウェインみたいにアメリカを背負って立つような役回りっていうか雰囲気になってきた。本人が意識しているのかいないのかはわからないんだけど、なんとなくスピルバーグと息が合うんだろね。それにしても、この作品の評判はえらくいい。たしかに堂々と撮ってるし、狂いのない物語の展開と画像の処理そして演技で、ことにルドルフ・アベル役のマーク・ライランスはとても好い。でも、そこまでの作品なのかな~って気もしないではない。
ちなみに、この作品中、おっとおもったのはベルリンの壁が作られる正にその瞬間が舞台のひとつになってたことだ。ぼくがあの壁の前に立ったのはもう35年も前になる。あの頃、まさか壁が崩されるなんて夢にもおもってなかったけど、この作品を観てて、なんだかちょっとおもいだしたわ。