◇しあわせの帰る場所(2008年 アメリカ 98分)
原題/Fireflies in the Garden
監督/デニス・リー 音楽/ハビエル・ナバレテ
出演/ジュリア・ロバーツ エミリー・ワトソン ウィレム・デフォー キャリー=アン・モス
◇Firefliesの意味は、ほたる
つまり、螢の庭、もしくは庭の螢ってことになる。
まあなにを暗喩しているのかはさておき、タイトルバックの画面の見事さといったらない。だけど、あとはちょっとだれるかな。小説家ライアン・レイノルズが子供の頃から抱えてきた父親ウィレム・デフォーとの確執が母親ジュリア・ロバーツの事故死を起点にして解消されていくまでの物語だった。
で、過去のさまざまな風景と現在とが交互に語られるのはまあいいし、ほぼ同年代の叔母エミリー・ワトソン(若いときはヘイデン・パネッティーアね)と昔になにがあったのかは観客の想像に任せるかたちにしてるものの、小説『庭のほたる』に書いてあってそれが周りの連中に読まれたらとんでもないことになるってことから簡単に想像できる。あ、ほたる、出てきちゃったね
けどまあ、母親が自分の大学時代の友人と不倫していたって事実はどうなのかな~。要らないんじゃないかな~っておもえた。まあ、父親も浮気をしたこともあるって匂わせる夫婦喧嘩の場面はあるものの、けっこう母親の方はかなり本気で不倫してたみたいで、こういうのを見つけてしまう息子の立場ってのは辛いよね。なんていうか、どうしようもない憎しみをいかにして赦していくのかっていうのが主題なのかなと。