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☆=☆☆☆☆☆
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ジョーカー

2021年12月12日 00時52分18秒 | 洋画2019年

 ☆ジョーカー

 

 なるほど。

 ゴッサムシティの80年代である意味が必要なのかどうかは『バットマン』のファンが楽しめるかどうかってだけで、おまけのような気もしないではないけれど、認知症の始まっている母親の妄想なのか真実なのかはわからないけれど、もしも真実であるとすれば、ウェイン家で女中をしていたときに孕んだことになり、それはつまり心優しき道化師アーサー・フレックは、ブルース・ウェインと異母兄弟ってことになっちゃうんだよね。

 まあそれはそれとして、トッド・フィリップスの演出はなかなか見事だったけど、リアリティをもたせたのはやっぱりホアキン・フェニックスの演技だよね。邦画界でここまで徹底した役作りをする役者がいたらお目にかかりたいわ。でも、ふしぎなことに、アメリカでのバットマンっていうのは不動の人気なのかな。

 ところで、緊張すると発作的に笑い出してしまう病気ってのはトゥレット障害っていうんだね。知らなかったけど、緊張するとどもったり、うなったり、ちょっと異様な咽喉の音を発したりするのは、精神的な抑圧つまりストレスで誰にでも起こるもんだとおもってたんだけどな。

 しかし、アーサーの気持ちが嫌というほどわかるからか、どこまでも哀しいな。

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