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☆=☆☆☆☆☆
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▽=☆

コンテイジョン

2021年12月15日 01時27分24秒 | 洋画2011年

 ◎コンテイジョン

 

 スティーブン・ソダーバーグはやっぱりすごかった。

 つうか、疫病に対するなんとまあ的確な予測だろうか。

 現代社会における疫病の蔓延とそれにあらがう医者や庶民たちの反応と対処法をこれだけ正確に言い当てて描いちゃうってのは、いやまじ、たいしたもんだ。人間がどうしても棄て切れない姑息な態度、つまり、自分と関係者をついつい優先しちゃうっていう本能にもにた行動をいやっていうほど見せつけてもくれる。また、それに対する正義感めいたものも見せてきたりして、そうしたことが上手に配分されてる。打楽器を主体にした単調で不気味なクリフ・マルティネスの音楽もまた好い。

 ちょっと驚いたのは、マット・デイモンの奥さんをやったグウィネス・パルトローで、世界で最初の罹患者になるんだけど、浮気して伝染病をうつされていともあっさり死んじゃうどころか解剖までされて頭の皮をめくられて脳まで掻きまわされて、その血がエリオット・グールドのマスクにまで撥ね飛んじゃうとかって、よくもまあこんな役を承知したもんだ。情けない話だけど、邦画の女優ならまちがいなく演ってないよ。

 それと、ケイト・ウィンスレットの貫禄はどうよ。どんどん凄みを増してくるね。

 ところで、ぼくはこの映画は観たとばかりおもってた。ていうより、バスの中で患者の症状が出て、咳込むと同時にウィルスが飛び散っていくカットがあるっていう憶えだったんだけど、ちょっと違ってた。あれれ?っておもった。そのとき、これ、もしかしたら初見かもしれないぞと気がついた。

 だけど、そうだとしたら、ぼくが前に観た伝染病が世界各国に瞬く間に広がる映画はなんだったんだろう?

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