◇レプリカズ
批評家の評価は低いけど、それなりにおもしろかったとおもうんだけどな。
まあ、結果的には、自分の脳の記憶をレプリカ・ロボットに転写することで、自分とロボットと意識が併存することになり、敵というか国家の手先に妥協する道を選んじゃうわけで、それがけっこう中途半端な結末におもえたりもする。いろいろと考えたあげく、その結末を選ぶしかなかったんだよっていう弁解が聴こえてきそうな気にはなったけどね。
でも、途中でハラハラさせるためか、ご都合主義っていうか、レプリカがひとつ足りないからって娘のひとりを犠牲にしなくちゃならないっていう決断はありかっておもうし、そもそも、家族の記憶から娘をひとり失わせるってのは不可能だし、たとえそれができたにせよ、もうすこし愛憎の絡み合いに持っていく発想はなかったんだろうか。
それと、証人保護プログラムの結末みたいに、南国の白浜がラストってのはなんともありがちな絵だったかな。