海底の浮遊物が堆積した岩もライトをあてると意外な色が登場する。もちろんライトをあててみた結果論なのだが、そうするとアートだと思われるときもあれば、たいしたことがないという場合もある。先ずはライティングして撮ってみるほかない。こういうときはスポット測光で撮っておくべきなのだが、水深20mでそんな細かい芸当などしていたらエアが減ってしまう。水中で機材の細かい設定なんか不可能だと思って欲しい。だからphotoshopの後処理が頼りになる。
画像を見ていると岩の中の黒く小さくつぶれたところが陰なのかそれとも穴状なのかがよくわからない。実は突然何かが穴から飛び出してきてという場合だってあるかもしれない。それがハナヒゲウツボだったら一目散に逃げるほかない。だから綺麗とはいいつつも、こういう画像は撮るのが結構怖いのだよ。実際に石垣島では、ハナヒゲウツボを見た。外観はブルーと黄色の綺麗な胴体だが大きな口を一杯に開け首を激しく振り捕食中だった。そこだけが特別に事件でも起きたように慌ただしい空気で、私は撮ったけど大いにぶれていた。これ穴から引っ張り出すと随分と長いらしい。長いのは嫌いなのだよ。これホントにウツボかい?。
話題がそれた。まあ誰が言い出したかはしらないが、芸術の秋!だから少しはアーティスティックな画像でもと思って・・・。芸術の秋というのも鑑賞する側の話だ。実際秋に公募展が多いのだが、その前に審査があり、搬入がありと時間を逆算してゆくと、制作の佳境は遅くとも冬から梅雨の初め頃だろう。制作側にとっては、芸術の冬!、という言葉の方が実感に近い。秋は次の年の制作に入りかけているというのがアーティスト達の暦だろう。大体の公募展は東京で最初に行われ巡回して関西に来る頃には冬だろう。
今年で国宝が誕生して120年、その展示である国宝展は目下頃京都国立博物館で開催されている。今年は長谷川等伯などです・・・。それに谷口吉生のモダニズムデザインが明治の建築家片山東熊の建築とで囲まれる空間などいかがどすか。わて!、多分混んでいそうだから行きとうないけど。今日はアートの話題にこじつけた。
沖縄県慶良間諸島久場島キャニオン
OLUMPUS E-M1,M.ZUIKO DG FISHEYE8mm/F1.8
ISO200,露出補正-1,f/8,1/250