大きな珊瑚の尾根をゆく。山の尾根を歩いているのと同様の感覚だけど、違うのは珊瑚の上に落ちないこと。だから中性浮力でバランスをとりつつ、BCDのエアを少しずつ抜きながら私たちの船を目指す。
今年でiPhon誕生10年。つまりスマホ誕生10年。ウィンドショッピングがスマホ検索に変わり、私たちの消費や生活や社会の構造も変えてくれた。ここまで変われば社会構造の変化なんだな。
都市開発の仕事をしていた頃、自治体や企業の担当者から「社会構造が変革できる事業にしたいですよね」などという話をきいて、こちらはゾッとした。たかだか都市開発程度でビルを幾つかつくったからといって社会構造が変わるのかよー、まったく文化系は言葉だけで安易に大きな概念を振り回しすぎる。最近では、選挙の演説がそうなのだけど、そんな文化系の陣笠代議士で何ができるんですかね。つまり無責任と言葉遊びの文化系人種が新聞メディアと一緒になって世の中を攪乱してくれるけど、結果はなにも変わらずなんですね。だが、iPhonというプロダクトが登場してきてからホントに生活構造が変わってきた。こういう生活構造に関わるプラットフォームを新たに構築できる技術を具現化したプロダクトが登場してこそ本来の変革なのだけど。
iPhonが登場した頃を振り返ると、まだ世の中はNTTドコモが支配する世界であった。ドコモから乗り換えようとすると、「国内では電話のかからないポイントがたくさんありますよ」とつまらぬことをいってくれる。「iPhonは携帯電話器ではなくコンピュータなんすけど」といっても聞く耳を持たずだった。だから一目散にiPhonに乗り換えた。「なんで乗り換えるんですか?」、「ドコモはMacと相性が悪いからです」、「うん!・、マック??、なにそれ???」、まさかハンバーグと勘違いしたとはおもわないが、そういう時代だった。いまじゃMacを使わなくてもiPhonを使っている人達ばかりだ。
Macを使っているとiPhonと連携するのが当然だし、それに大学メールアドレスを捨ててMacアドレスだけとしたので複数MacPCのメールやWEBのブックマーク管理などが楽になったし、それにプリウスを運転をしていても自動的に音楽はかかるし、そのまま電話に出られるというサプライズもある。どこにいても自宅の複数のMacとiPadとiPhonとは同じ環境だから、あくまで1台のPCだけを使っている感覚であり、それは世話がなくてよい。
1台ですむ、それがかなわないのがLINE。LINEは機種毎に設定するから、もうiPadのネットワーク網とiPhonのネットワーク網とがそれぞれ違ってくる。そのLINEが日経流通新聞によれば、SNSで最も利用率が高く、FBを抜き支配的な様相だ。
いまそんなSNSサイト群をあげると「インフルエンサー」、「Cチャンネル」、「撮影タイム」、「ライブショップ」、「メルカリ」、「ユーチューバー」、「インスタグラマー」、「MERY」、「ネイバーまとめ」etc・・・などなど。SNSサイトはコミュニケーションと商品情報との境目をなくしてきたと新聞では解説している。
そういう私も"pinterest"でイメージづくりをしていたりする。私のiPhonに建築、リゾート、界隈、ドローイングとカテゴライズして画像をストックしている。これはPCでも見られるので便利。その中でドローイングが興味深かった。これはまた別の機会に。
沖縄県慶良間諸島黒島ツインロック
OLUMPUS E-M1,M.ZUIKO DG FISHEYE8mm/F1.8
ISO200,露出補正-0.3,f/2.8,1/800