Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

EOSな日157. ついで感覚

2019年02月22日 | Kyoto city

図1. 油小路通   昔の路地と背後の民家を再生させて、多分お店かゲストハウスにした。それはなかなかよい方法だ。こうして町屋を再生させて欲しいと思う。今日は超広角レンズがないので戸口で一寸のぞいただけ。後日また撮影にこよう。

 

図2. 六角通・油小路角   このまとまった一体に町屋の街並みが続いている。昔の京都市内はこのようになっていたとする証左かもしれない。今の京都市内にしては大変まれなケースだ。もちろん文化財の指定はないので、いずれなくなる風景だとおもってよい。

 

図3. 武信稲荷神社   午後5時になると提灯に明かりがともる。神社は明かりがともらないと絵にならない。だから夕方訪れるのが調度よい。

 

図4. 武信稲荷神社   いろいろといわれがあるご神木なんだけど・・・坂本龍馬が登場したりと能書きが書かれてあるが、ご神木にところどころ木彫を施したのがよかったね。

 

図5. 大宮通   満月は過ぎたのか、冬も過ぎてくれる気配がした。

 

 私は撮影を目的として出かけることがない。大体は仕事のついでに撮影する。ついで感覚だ。

 今日は夜エアロビクスの教室があるので、ついでにEOS1Dsをぶら下げてでかけた。

 京都市内は、すべての通りに名前がつけられている。北は上がる、南は下がる、という言い方をする。

 烏丸通から綾小路を西へ、油小路で上がり、六角通を西へ住宅街のなかを突き抜け、後院通という数少ない斜めに走る大通にでて北に上がると三条商店街がある。商店街のなかを東へ進み、堀川手前の大宮通りを下がると飲食街を裏からアクセスすることになる。そして四条大宮から阪急で西京極へゆけば教室に間に合うだろう。今日歩いた道を記述すれば、こんな案配だ。

 京都市有形文化財杉本家の裏の膏薬図子(こうやくのずし)をゆくと、路地が折れ曲がるあたりの町屋が根こそぎなくなり西洞院通まで更地になっていた。敷地の広さからすればホテルとかマンションが建つ。ついに膏薬図子の路地も街並みの一角が崩れた。

 また先日、宮川町の田中図子も町屋の一角が取り壊され広範囲な更地ができていた。これもホテルかマンションぐらいの規模の敷地だ。

 最近市内の路地が御難だ。町屋から住む人がいなくなり、土地がまとめられ、そして大きな建築が建つケースだ。つまり京都の街壊し、それでも古都京都といいはってビジターを呼び込もうとしている。そういうのは合法的詐欺ではないのかい。あまり注目されないうちに路地なんか取り壊してしまおうとする了見か。

 京都市はフィレンツェと姉妹都市だ。フィレンツェ旧市街を歩くと、街全体にルネッサンスの空気が漂う面的な空間だ。京都は、ところどころに歴史が点在する点的空間だ。点と点との間はビルやマンションで埋められている。そんな点・点の街では、フィレンツェと比較して随分と格が落ちると思うが・・・。

 

京都市 2019年2月18日

EOS1DsMark3,EF28-300mm/F3.5-5.6

ISO800,焦点距離105mm,露出補正-0.67,f/5,1/50

ISO3200,焦点距離200mm,露出補正-1,f/9,1/400

ISO3200,焦点距離28mm,露出補正-1,f/9,1/160

ISO3200,焦点距離105mm,露出補正-1,f/5.6,1/125

ISO3200,焦点距離85mm,露出補正-1,f/5,1/20

 

コメント
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