Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

Nikon Freak354. 窓辺の人々

2019年02月05日 | Kyoto city

図1. 祇園の町には、やはり東山が写っていないとアカンでしょう。だって「月はおぼろに東山・・・」という歌い出しの祇園小唄があるでしよう。舞妓さん達のおはこですね。そのメロディーを聞くと、何故かこちらは喉元が痒くなるんですが・・・。85mmレンズの望遠効果で東山をいれて・・・。

 

図2. 85mmのレンズってこんな感じで人物の表情も少し入れて撮りやすいのです。叔母半達は街がよく見える特等席だとおもっているでしょうけど、こちらからもよく見えるのです。都市景観というのは、片方だけ都合良くみえるなんてことはなくて、双方向から見えるわけです。当たり前の話だったか。

 

 図3. 色とりどりの提灯に眼がいったのでしょう。機材のレンズは赤い色が好きなんでしょう。85mmのレンズというのは、近すぎず、遠すぎず調度よいところで建築の窓辺を切り取ってくれます。村上重本店へゆく途中にある珉珉(みんみん)は、安くてそこそこに旨いB級グルメだというのが私の昔の記憶です。

 

 図4. 暗くてわかりにくいですが、右の建物の窓にコックさんが映っています。私もまだいったことはないですが木屋町通りの中華料理屋大傳月軒ですね。まあそのうちに北京ダックと小籠包でも・・・。この静かさが古都ですね。

 

図5. いつもの祇園町南側ですね。ここは相変わらず人手が多いのです。ニコンDfは本当に夜に強いですね。なんでバイクを入れたかって・・・。市川崑監督の古都という短編映画があるんです。古都の風景のなかをお坊さんが歩いている、そこへホンダの赤いスポーツカーが飛び出してくる、そんなリアリズムが欲しいなと思いつつ。

 

 酷寒のなかを85mmのレンズだけもって少しだけ街を徘徊した。といって歩いて行ける範囲だが。窓辺の景観をほどよく切り取ってくれる画角だ。京都の街を歩いていて思うのは、街が小さいから望遠レンズは不用、せいぜい標準レンズと、35mm程度の広角レンズがあれば良いかな。この街は、それ位で調度よい空間なのだろう。

 さて昨日の午前中は、暦通り立春の陽気だった。朝は南風だ。グァムやサイパンの空気を感じるといったら私の気のせいだろうか。天気図をみると南風をもたらした低気圧が去って、今度は中国から低気圧が押し寄せてくるので、また寒気にもどるのだろう。一瞬の春だった。立春ではなく瞬春だ。一寸春の風が吹いただけ。でも吹かないよりはよかろう、というわけだ。 

 

京都市祇園町南側、美濃屋町、2019年1月25日

NikonDf、AF-SNikkor85mm/F1.8G

1)ISO6400, 露出補正-1,f/8,1/40

2)ISO1600, 露出補正-1,f/2.2,1/30

3)ISO6400, 露出補正-1,f/5.6,1/80

4)ISO4000, 露出補正-1,f/4,1/100

5)ISO6400, 露出補正-1.33,f/8,1/60 

コメント
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