図1. フィールド調査用のシステム
さて海外のフィールド調査へ出かける。機材はなんでもよいけど、高画質であり、どんな焦点距離のレンズにすればよいかが大切。量販店のいいなりで買っておけばよいかというのも1つの方法だけど・・・。
この1週間のブログ「EOSな日」7回分でアップさせた京都市内の風景32枚の画像で使った焦点距離を集計して以下に示した。レンズは下記のキャノン製EFレンズ。私は撮影するとき焦点距離を合わせてからファィンダーをのぞいて撮影する習慣なのでキリの良い数値が出ている。
焦点距離
28mm8回
35mm3回
50mm3回
70mm3回
85mm2回
90mm1回
105mm3回
135mm4回
150mm2回
200mm2回
300mm1回
さて量販店がお勧めする、24mm-105mm/F4のズームレンズが使えるのか?。
私のシステムに24mmはないが、量販店お勧めレンズの該当範囲28-105mmでこの集計に該当するのが21枚となり全体の67.2%である。つまり1/3の不足を感じるわけだ。
つまり残り32.8%の被写体が、量販店お勧めレンズでは撮影できないことになる。つまり1/3強の被写体はあきらめるかデジタルズームでも使うほかない。
あるいはメーカーが力を入れている3本の大三元ズームレンズシステム(16-35mm/F2.8,24-80mm/F2.8,70-200mm/F2.8)を使うかである。ただし大三元ズームレンズシステムだと最低限ボディは2台必要となり、機材全体が大変重くなる。重くなるということはフィールドで大変行動しにくくなるわけだ。量販店は、そんなことは考えてないことにご用心。
私はフィルム時代のニコン・システムでこの大三元システムを揃えてカメラバックに付属品とともに入れたが重すぎて持ち出せず、すでに人にあげてしまった経験がある。つまり私にとっては大三元システムは使えないし、揃える必要も無い。
そうなると、広角ズームレンズと広角〜望遠ズームレンズの2本のレンズと1台のボディの方が軽くてかさばらないことになる。現在この範囲の高画質ズームレンズを発売しているのは、キャノンとオリンパスだけであり、フィールド調査用システムが組めるのはこの2メーカーだけである。
そこで私のフィールド調査のキャノン製機材システムは以下のようになり図1で示した。
EOS1Dsmark3,EF16-35mm/F2.8、EF28-300mm/F3.5-5.6IS USM
予備用にポケットに入れられて、スコール時やプールなどの水中や海中でも撮影可能なNikonW300(24-105mm)を加えてある。これら全ての重さが4kgであるから、2018年7月2日のブログ「試論:ハイブリッド・システム、NikonF3HPを加えて・・・」でみると中庸的な位置づけかな(笑)。理想的なことをいえば、28-135mm/F4.0程度のレンズ(75%はカバーできる)がほしいところだが、そんな製品は見当たらない。
EOS1Dsはバッテリーの持ちがよいので、オートフォーカスや手振れ補正でバッテリーを消耗しても、5日位は使うことができる。つまり5日位は電気やコンセントがないところ、あるいは充電する時間がない旅程でも出かけられることになる。欠点はF2.0の明るいレンズがないことぐらいだが、ストロボを持参すればよいかと思われる。
軽くしたければオリンパスだろうし、その場合の私の手元に唯一残っているオリンパスシステムを図2で示した。
図2. フィールド調査用のシステム(オリンパス)
E-M1Mark2、M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO、M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
オリンパス・ミラーレスだと先の集計の8割が満たせて便利だが、バッテリーの消耗は大変早く2日位しか持たない。それに撮影素子の面積比較をすると、オリンパスの撮影素子はフルサイズの1/4だから、フルサイズに換算するとオリンパスは8000万画素となり、それだけマイクロセンサーが大変小さいため、取り込める光情報量が大変少なくなる。唯一の利点は小さく軽いことだ。全部重量は1.7kgだ。もちろんそれでも健闘しているオリンパスではあるが。
そんなわけで今では少し古いが私のフィールド調査用の撮影機材は、キャノンシステムになる。
さて、正月以来の仕事の端境期もようやく国土交通省の申請書類が届いたので、また仕事というか雑用復活だろうか。だからこれまで毎日撮影にでかけ、丹念に終日ブログを書くという幸せな日々も、そろそろお開きだ。明日からは簡単に書き上げようと思う。今年はいろんな画像を引っ張りだして冬枯れの時期を通過している。そんな冬枯れの時期もまだ1ヶ月ほどありそうだが。
SONYα6000,Carl Zeiss Vario-Tessar f4/16-70mm ZA OSS T*
ISO800,焦点距離36mm,露出補正0.7,f/4,1/60
ISO6400,焦点距離53mm,露出補正0,f/8,1/100