Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

EOSな日156. それぞれの冬

2019年02月21日 | Kyoto city

図1. 上七軒通りの正面に北野天満宮本殿の屋根が見える。こうした道の正面にシンボル要素を配置する都市デザインの手法は、パリやイタリアで昔から行われている。といって北野天満宮がそうした手法をとったとはいえず、門が東についていたので、そのまま参道ができたと考える方が正解なのだろう。

 

図2. 上七軒から技芸組合への路地をはいる。車邪魔だなぁー・・それは撮影マニュアル本に従えばの話だ。車があってもいいじゃん、そこがリアリズムだろう。というか正面の風景が美しくないので隠した。

 

図3. 北野天満宮に舞台が新しく設えられていた。25日の梅花祭では、ここで舞妓さん達が舞を披露するんだよ!?、そして手前のスペースでお茶をたててくれるわけだ、もちろん人数が多いからお茶を運んでくるだけなんだけど。

 

 図4. ほんとうは南側を向いた大きなベランダに、いつも盛大に干し物をしている町屋がある。それも全部和の装いで肌襦袢や赤い腰紐なんかがあって色っぽいのだ。これをいれて冬の空をとろうと思ったのだけど、どうも撮影マニュアル本の知識が邪魔をして、今日は私の好奇心の意識に素直になれていないようだ。

 

図5. 冬の空なのかなぁー、少し違うようだな、もちろん春の空でもない、中途半端な季節の雲。

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(本文) 

 上七軒にでかけた。北野神社の梅花祭と縁日は25日だが、既に梅は咲いている。だが、ウワッ!静かすぎる。二八というぐらいだから、世の中をあげて時間をもてあます頃合いなのだろうか。

 時間があるから、もっと1枚1枚構成を考えて丁寧に撮れよ!!、色温度だってちゃんと調節して撮れよ!!!、と天の声を意識しつつ、やはり駆け足で乱射でしていた。意識が退廃していた。

 僕は、デッサンを勉強してきたし、建築や都市のエスキースも描くし、クロッキーつまり裸婦も毎週描いているから思うのだけど、撮影機材って、ペンや絵筆のような道具の1つだと思っている。

 デザイナーって結構ペンなどの画材にこだわりがあるし、それは人によって様々だ。私もペン類は、uniの4Bの鉛筆、PentalのENERGEL0.7mm、STAEDTLERのpigment linerの0.1mm、COPIC Marker、それにMacだ。そんな風に画材にこだわるように撮影機材にもこだわりがわくのだろう。

 さて、この日も330枚撮影してブログに使えそうなのは1カットしかない。それでもだましだまし組み写真風にしたが、それらをつなぐストーリーが見えず、それぞれの冬になってしまった。それぞれの冬か・・・、かつて「それぞれの秋」というテレビドラマがあった。

 

京都市上七軒 2019年2月18日

EOS1DsMark3,EF28-300mm/F3.5-5.6

ISO3200,焦点距離300mm,露出補正-0.67,f/9,1/640

ISO3200,焦点距離50mm,露出補正-0.67,f/11,1/320

ISO3200,焦点距離135mm,露出補正-0.67,f/8,1/320

ISO3200,焦点距離70mm,露出補正-0.67,f/13,1/400

ISO1250,焦点距離50mm,露出補正-0.67,f/11,1/320

 

コメント
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