Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

Nikon Freak355. 雪の降った日に

2019年02月06日 | Kyoto city

図1. 花見小路   この街には、いつも夕方に出かける。人でも多い頃だろう。

 

図2. 花見小路   このタクシーが、赤いホンダのスポーツカーだったらよかったのだが・・。もちろん車の入らないシーンも撮ったけど、こちらのほうがリアルでしょ。  

 

 雪が降ると伝統的建造物群保存地区も綺麗だろうと誰しもが思う。といってこの日はたいして降らなかったのであるが。大体京都で雪が降っている景観なんて、そんなのを期待する方が無理でしょう。

 まあそれでも、タップリ湿気を帯びた湿っぽい街の風景も、デザイナーの目には綺麗に見えるから、85mmのレンズで撮っておこうか。

 なにしろ東京・神楽坂の界隈に実家があるから、芸妓さんの姿には見慣れている。そんな芸妓さん達が仕事が終わると、夜遅く普段着に着替えて実家にやってきて、これから浅草へ行こうと、うちのお袋を誘ってくれるわけだ。するとお袋が、お前達そんなんの食べてないで、さっさと支度しな!。これからウナギだよ!!。・・・しかし私は夜の浅草に出かけた記憶がない。多分留守番をしていたのかもしれない。

 そんな芸妓さんは、いわばタレント予備軍だから、なにかの機会にテレビ局に仕事に出かける。おおっ!、演歌の芸能人で売り出そうというわけか。その後、テレビ局に仕事に行ったというメモは残っていたが、テレビに出たという記憶がない。多分静かに消えていったのだろう。その後我が家にもこなかった。きっと神楽坂の街を出たのだろう。あの世界は、そんな人たちの方が多い、と当時思った。

 今は、そんな芸妓さん達も神楽坂には、いないだろう。生活スタイルが変わったのである。

 

図3. 花見小路   舞妓さんは襟元を白く塗るが、こちらは生地仕上げ。芸妓さんの襟元がほのかに色っぽいから、体型はどんなんかなと芸術系の私の頭はクロッキーモードになり眼でデッサンしている。襟元から類推すると首が少し太そうだし丸っこい体のボリュームで少し古典的な体型ではないかい。日本髪だと頭でっかちになるからクローキーのように裸体はイメージしないほうがいいか、という結論に至る。

 

図4. 花見小路   雪が降っているところというのは、写らないと思ってよい。あの黒沢映画7人の侍、でも雨には墨汁を入れて使用したとどこかで読んだ。雪だって同じだ。もちろん1時間ほど降っても積もらない。ただただ寒いだけです。

 

図5. 八坂神社   ここのところ外国人の和服コスプレが圧倒的に多くなってきた。中国人とはいえ結構似合って着こなしている。それにしても、この寒いのに和服ですかと、こちらは感心する。このカップルが何を見ているかって、そりゃおみくじではなくスマホの写メだよ。

 

図6. 花見小路   ポコ、ポコという小さな音が背後から聞こえてきた。舞妓さんだな。あの人達は建物から1.5mぐらいのところを歩くから、こちらは電柱に身をよせてやりすごそう。やり過ごしてから後ろ姿を連写!。だけどニコンDfはピントを外してしまった。このあたりはEOS1Dsとは違うよなといってみたところでどうしようもない。

 舞妓さん達は、お茶会の席で1枚撮らせてくださいといえば、こころよくポーズをとってくれるけど、やはり街を背景にした方がいいよなと思いつつ。うち舞しかでけへんけど、これから商売ですねん、今日はどうやって稼ごうかな!、そんなことを考えながら仕事場に向かうのだろうと思って、私は見送った。

 日本文化とか日本情緒という言葉を聞くと、随分と手垢が付いたステレオタイプ化した言葉だと思われる。いかにも日本文化などを沢山披露して、さあ!、日本文化を感じてよ!!、というお仕着せがましいところが京都なのだろう。

 

図7. 宮川町   ここは観光客が来ないので静かで古都の空気を感じさせる・・・、ここまで書いてきて矛盾している話だと気がついた。古都を売り物にしているのに観光客が来なくてよいとは何事だ!。しかし花街は観光スポットではなく、昔から地元の人たちが通う街の飲み屋街だ。そうした街のライフスタイルが変わってしまったので、形骸化した様式だけが飛び交っていると理解した方がよさそうだ。こういうところで心地よくお酒を飲むのだったら、足繁く通い馴染みの店をつくることだね。

 

 ニコンDfで撮影した画像をPhotoshopで修正してもほとんど変化しない。最近の傾向だとはおもうが、ともかく適正な写り方をしているようだ。多分SONYのイメージセンサーを使っているからだろうと推測。これって結構使えるじゃんと思いつつ、寒すぎるので四条木屋町角のマックに避難した。

 

京都市祇園町南側、八坂神社、宮川町、2019年1月26日

NikonDf、AF-SNikkor85mm/F1.8G

1)ISO720, 露出補正-1,f/4,1/100

2)ISO3600, 露出補正-1,f/4,1/100

3)ISO4500, 露出補正-1,f/4,1/100 

4)ISO25600, 露出補正-1,f/4,1/160

5)ISO25600, 露出補正-1,f/2,1/1600

6)ISO25600, 露出補正-1,f/2,1/800

7)ISO25600, 露出補正-1,f/5.6,1/320

コメント
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