Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

私の小さな旅85. 朝一番の風景

2011年10月16日 | field work
 朝は、周囲の早起き組の物音で3時半頃に目が覚めた。外はまだ暗い。布団の中で少しまどろんでいるというのが、どこか心地よい。程なく4時には部屋の明かりがついた。
 ペンE-P3もエルマリートから広角ズームに付け替えた。今日はこれで行こうというわけだ。早速機材を抱えて外に出ると、もう明るくなっている。そして晴れている。朝日が昇るとモルゲンルートのあたりが、赤く焼けることがあり、私も随分前に見たことがあるが、それはとても美しいのだ。そこで東の空をみると雲がかかっている。なんだ朝焼けは駄目か。
 もうこの時間から、奥穂や北穂めざしてあがってゆくパーティーが多い。私たちは、軟弱パーティーなので、たっぷり涸沢の朝を堪能している。そうこの朝一番の風景を堪能しにあがってきたのだ。だから心ゆくまで味わっていた。

涸沢ヒュッテ,2011年10月2日
OLYMPUS PEN E-P3,M.Zuiko Digital ED9-18mm.
ISO1000,焦点距離9mm,露出補正-1/3,f4,1/60,i-Finish
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

私の小さな旅84. 満天の星

2011年10月15日 | field work
 夜9時には山小屋の照明も消されてしまうので、いやでも眠るほかない。そんな寝る前のひととき空を見上げると、ガスが晴れて満天の星空であり、感動ものである。こんなたくさんの星空は、都会ではまずみることができない。
 こういうときは、さすがに三脚が欲しくなるが、それをいいだしたら、荷物が重くなるので、まあ記憶にとどめておくほかない。
 画像の方ももこういうときは明るいところにピントを合わせればよいのだが、 撮影意欲もないので、 もろにピンぼけである。こうしてみると、夜の山小屋も結構絵になるかも知れないと後で思った。ならばもう少し気力をだして撮影しておけばよかったと後悔。まあ記憶があるからいいか。
 ふと思ったのだが、感動の記憶の意識を人に伝えるには文章しかない。それは、書く側にも読む側にも文章からイメージするという意識のなかの画像を想像する能力が必要なのだろう。それを思うと、撮影機材であふれている現代は、むしろそんな想像をする能力が衰えているのかもしれないと思ったりする。

涸沢ヒュッテ,2011年10月1日
OLYMPUS PEN E-P3,M.Zuiko Digital ED9-18mm.
ISO6400,焦点距離9mm,露出補正-1/3,f4,1/10,i-Finish
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

私の小さな旅84. 満天の星

2011年10月15日 | field work
 夜9時には山小屋の照明も消されてしまうので、いやでも眠るほかない。そんな寝る前のひととき空を見上げると、ガスが晴れて満天の星空であり、感動ものである。こんなたくさんの星空は、都会ではまずみることができない。
 こういうときは、さすがに三脚が欲しくなるが、それをいいだしたら、荷物が重くなるので、まあ記憶にとどめておくほかない。
 画像の方ももこういうときは明るいところにピントを合わせればよいのだが、 撮影意欲もないので、 もろにピンぼけである。こうしてみると、夜の山小屋も結構絵になるかも知れないと後で思った。ならばもう少し気力をだして撮影しておけばよかったと後悔。まあ記憶があるからいいか。
 ふと思ったのだが、感動の記憶の意識を人に伝えるには文章しかない。それは、書く側にも読む側にも文章からイメージするという意識のなかの画像を想像する能力が必要なのだろう。それを思うと、撮影機材であふれている現代は、むしろそんな想像をする能力が衰えているのかもしれないと思ったりする。

涸沢ヒュッテ,2011年10月1日
OLYMPUS PEN E-P3,M.Zuiko Digital ED9-18mm.
ISO6400,焦点距離9mm,露出補正-1/3,f4,1/10,i-Finish
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

私の小さな旅83. 山の価値基準

2011年10月14日 | field work
 山小屋の楽しみは三つ。一に風景、二に就寝、三に食事である。食事といっても特にこだわった料理ではなく、街の定食屋並みのなのだが、それでも、登山で疲れた体には、旨いのである。
 昔は山小屋の食事はまずさの典型だった。だからご飯には、ふりかけを持参してだましだまし食べていた時代に比べれば、今はるかによくなった。それは食料や燃料をヘリで空輸するからである。そればかりではなく、ゴミやトイレの汚物もヘリで空輸するのである。
 食事の後、名物のおでん屋に閉店間際にかけこんだ。それとて、街のおでん屋に近い味をだしているので、山では満足するのである。山の価値基準は、下界とは多いに違ってくるのである。
 ヒュッテの屋台で外の冷気を感じながら、くつろぐ夜の一時はなにものにも代え難い充実の時間である。そんな時間を味わうために、10年以上も涸沢にきているのだろう。

涸沢ヒュッテ,2011年10月1日
OLYMPUS PEN E-P3,M.Zuiko Digital ED9-18mm.
ISO2000,焦点距離9mm,露出補正-1/3,f4,1/60,i-Finish
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

私の小さな旅82. 1枚の布団に4人寝る!

2011年10月13日 | field work
 夕方涸沢ヒュッテにたどりつく。天気予報が雨だったので、キャンセルがでたそうで、今日は一人布団1枚で寝られるという幸せな山小屋泊まりである。
 部屋にゆくとすでに布団が敷いてあり、1枚の布団の頭と足下に枕がそれぞれ二個づつ並べてある。シェーッ1枚の布団に4人寝るという算段なのだ。つまり頭を互い違いにして、横向きで寝るわけだ。
 山小屋は、登山してきた人間をすてべ受け入れる。というかそうしないと野営の準備もないのに外へ置き去りにすると凍死者がでることは必須なので、人道上全員収容する。部屋で寝られるなんというのはまだ良い方であり、時には食堂や廊下や玄関といった屋内の平らな場所すべてが、寝床になる。それは壮観というほかない。
 今回は、そんな混雑ではないので、余裕で山小屋泊まりであった。余裕をかまして外に出たら、もう奥穂の稜線にガスが湧きでていた。あっというまに山は隠れてしまった。

涸沢ヒュッテ,2011年10月1日
OLYMPUS PEN E-P3,M.Zuiko Digital ED9-18mm.
ISO200,焦点距離10mm,露出補正-1/3,f5.6,1/125,i-Finish
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

私の小さな旅81. 登山靴

2011年10月12日 | field work
 涸沢ヒュッテが近づいてくると、ナナカマドが色づきだしている。しかし葉の色があまりよくない。今年はいまいちの紅葉だろうか。
 話題は変わるが登山靴の底は厚いラバーで作られている。実はこのラバーが5年ぐらいで予期せず突然劣化するのである。それも山を歩いているとである。私の登山靴も5年ほど前下山時に劣化がわかり、そろそろと山を下り、一度張り替えたことがある。時折山小屋でも、そうした登山者に遭遇する。そんなときは応急修理の余地がなく、新しい登山靴に買い換える他ない。そんな人のために山小屋では、登山靴を売っている。
 今回、同僚の登山靴の皮の合わせ目が、 よくみると劣化というよりも 外れかけている。接着剤がきかなくなったような案配である。それも両足だ。そうなると、山小屋で修理する他ない。
 結局山小屋では、そんな登山者のために瞬間接着剤を売っており、普通の紐をくれる。こういう靴の事故は多いためか、手慣れたものである。そこで瞬間接着剤を塗り紐を巻いて一晩置いておいた。そしたら、翌日問題なく履いて下山することが出来たわけだ。なかなか今の瞬間接着剤は強力である。
 靴の具合が悪ければ、登山も下山も出来ない。それは一大事と入ってよい。靴の重要性をあらためて感じさせてくれた。

横尾-涸沢,2011年10月1日
OLYMPUS PEN E-P3,LEICA DG MACRO ELEMARIT45mm,f2.8.
ISO200,露出補正-1/3,f6.3,1/500,i-Finish
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

私の小さな旅80. ウサギと亀の寓話

2011年10月11日 | field work
 横尾から3時間ぐらい歩くと、ようやく正面に奥穂高岳と涸沢ヒュッテやキャンプ場が見えてくる。当然ここで小休止。 多分雨上がりの晴天模様というのが幸いしたのか、 午後の時間で奥穂高にガスがかかっていないというのはラッキーだ。そこそこに紅葉が始まっているではないか。
 涸沢に通い出して10年はたつが、それ以上上へ上がろうという気分にならないのが、われながら不思議である。健脚向きは奥穂高や北穂高までゆくのだが、まあ涸沢で個人的に満足しているのだろう。
 こうして眼前に見えているが、ここからまだ急坂をあがなければならないので、涸沢ヒュッテはまだ大分先である。私たちのパーティーは、ずぼら登山者なので、 息があがらない程度に 大変ゆっくりあがってゆく。当然所用コースタイムよりも時間はかかっている。涸沢で撮影するぐらいの体力は、残しておきたいよなぁー。
 だから、多くの登山者が私たちを追い越してゆく。ウサギと亀の寓話ではないが、実はゆっくりあがっていても、最後は私たちを追い越した登山者達が途中でへばっており、結局私たちの方が早く山小屋に着く場合がままある。登山というのは、そんなものだ。息があがらない程度のマイペースでゆっくり登るのが、結果的には早いのである。 

横尾-涸沢,2011年10月1日
OLYMPUS PEN E-P3,LEICA DG MACRO ELEMARIT45mm,f2.8.
ISO200,露出補正-1/3,f6.3,1/500,i-Finish
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

私の小さな旅79. 撮影気分は温存して

2011年10月10日 | field work
 横尾山荘を後にすると、あとは登り坂しかない。ここから3時間半ぐらいかけて涸沢までの登りが続いている。
 マクロレンズは、接写が苦手だという説を裏付けるような今日の画像。正確に言えば、レンズが苦手なのではなく、被写界深度が浅いので、こちらの腕の問題なのだが。
 登山への道すがらで、一々機材の設定などを考えている余裕はない。被写体にレンズを向けてシャツターを押すだけの操作しか体力的にはできない。これ以降は、撮影機材はリュックの中にしまい込んで、ひたすら上り坂をあがることに専念した。
 よく山を歩くことと撮影とは一緒にできないという説がある。実際にそのとおりなのである。第一撮影などという余計なことに体力を使う気力がない。街を徘徊するのとは、わけが違うのだ。歩くことに専念できなければ、それは危険な兆候といってよい。撮影したければ、リュックを降ろし、おもむろに構える他ない。つまり小休止の時以外、撮影はしないのが、登山時の気分である。第一機材が外にぶら下がっているのは、歩きにくいし、疲れるのだ。
 まあ涸沢まであがれば、絶景はいくらでも楽しめるので、それまで撮影気分は温存して、ひたすら登り道をあがっていった。

横尾山荘,2011年10月1日
OLYMPUS PEN E-P3,LEICA DG MACRO ELEMARIT45mm,f2.8.
ISO200,露出補正-1/3,f6.3,1/500,i-Finish
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

私の小さな旅78. 横尾

2011年10月09日 | field work
 横尾は、涸沢と槍ヶ岳と蝶ヶ岳の分岐点である。朝上高地を出ると少し早いけど、ここで昼飯となる。横尾山荘でいつも普通のラーメンをすすることになる。さっぱりした醤油ラーメンだが、山ではことのほか美味しく感じられる。長い距離を歩き、空気がうまいと何を食べても美味しく感じられるという人間の味覚の本質だろうか。
 最近関西からの夜行列車がなくなってしまった。従って朝関西を出ると、調度この横尾山荘泊まりとなる。翌日涸沢を往復して横尾泊まりとするか、涸沢泊まりとなる可能性が大。つまり一泊車中が、二泊山小屋泊まりとなるわけ。行程としては余裕ができるが、少し物足りないときもある。
 もちろん横尾山荘も快適な山小屋であり、つかるだけだがお風呂もある。横尾から涸沢までだと3時間半もあればゆけるので、慣れていないとか、涸沢でゆっくりしたい向きには、ここで前泊するのが調度よいのだろう。

横尾山荘,2011年10月1日
OLYMPUS PEN E-P3,LEICA DG MACRO ELEMARIT45mm,f2.8.
ISO200,露出補正+1/3,f2.8,1/100,i-Finish
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

私の小さな旅77. 二重苦

2011年10月08日 | field work
 いつも夜に翌日のブログを書くことが多いのですが、そういうときは水割りを眼前において、寝る前にしこしこ書いています。ああっ、今日はつまみのチーズを買いそびれた(笑)。
 涸沢ヒュッテのHPによれば、今年は色づきが今ひとつのようです。例年に比べると少し遅めの紅葉でしょうか!?。週末があけの、週の中頃が見頃だったりして。そうなると次の週末まで持つかも知れないという期待感もあります。例年ならば枯れている時期です。それに相変わらず寒いようです。やはり冬のダウンジャケットが正解だと私は推測しています。私たちが出かけた時も、昼間でも晴れているのに気温はあまりあがりませんでしたから。
 さて今日の画像は、徳沢から横尾に至る途中です。この区間は距離がある割には景観的変化が乏しく、多くは森の中を歩きます。少し倦怠感を感じさせるつらい行程です。
 従って撮影の方も、植物の接写にいそしむほかないでしょう。時折遠くに遠景が見えます。
 最近思うのですが、手元のマクロレンズは、マクロが苦手ではないかと思います。もちろん接写がきくのですが、そのぶん被写界深度も浅くなり、ピントを合わせたつもりが、少し手前だったりして後でがっかりさせられることがあります。高感度に強いことを活かして、接写は思いっきり絞り込みましょう。液晶画面では、ピントがあっているように思われても、あとでずれていたというのは、よくあることです。
 もちろん焦点は1点に絞っておいたほうが意図したところにピントが合うので、この方が正解です。そして絞り優先モードにして、絞りはf11位かな。このあたりが、マイクロフォーサーズのつらいところです。
 この退屈な行程もつらいし、機材もつらいという二重苦です(笑・・・ここはフェイスマークにしたいが、最近PCにつんいでいない)。

徳沢-横尾,2011年10月1日
OLYMPUS PEN E-P3,LEICA DG MACRO ELEMARIT45mm,f2.8.
ISO200,露出補正-1/3,f6.3,1/500,i-Finish
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

私の小さな旅76. ヒーローが去る

2011年10月07日 | field work
 昨日は、アップル会長スティーブ・ジョブスが亡くなったというニュースが世界を駆け回った。オバマ大統領は、「彼がつくったプロダクトで彼の死を知る、それこそ彼の本望だろう」という記憶に残るコメントを発表した。
 ジョブスの最大の功績は、ユーザーオリエンティッドなプロダクトを常に創り出し続けたことであり、それによって私たちのライフスタイルは変わり、そして社会の既得権益を塗り替え、超えてゆくところに新しいビジネスチャンスをつくりだしてきた。それこそが革新的なのである。
 そんな革新的なヒーローが去ってしまったことは、Mac使いとしては悲しい一日であった。常に革新的であること、彼は身をもって私たちにそういい残しているようだ。
 さて涸沢への途中にある徳沢は、私の好きな休息スポットだ。ハルニレが美しく、これに隠れるように徳沢園が建っているのが美的である。徳沢園には、かつて一度泊まったことがある。小さな部屋があるだけだが、ベランダからの高原の空気がうまい。それに食事も美味しかった。瀟洒な高原の宿なのである。

徳沢園,2011年10月1日
OLYMPUS PEN E-P3,LEICA DG MACRO ELEMARIT45mm,f2.8.
ISO200,露出補正-1/3,f3.5,1/160,i-Finish
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

私の小さな旅75. シダの群落

2011年10月06日 | field work
 森の中を歩いていると、時折シダの群落を見かける。どこが原始的な形態で個人的には、好きな植物だ。そんな植物観察をしながら、涸沢を目指した。
 横尾までは比較的平坦な道が続くので、撮影行脚をしながらでないと、少し退屈してしまう。登山者もこのあたりでは、急ぎ足だ。やはり退屈なのだろう。ほどなく、対向者とすれちがう。みんなしっかり上下の雨具だから、きっと上は雨だったのだろう。下界に降りてきたら晴れていたなんていうのは、一寸癪に障る感じもするだろう。
 山から帰ると意識は元気になる。しかし体は疲れているので、一昨日は大学で半日寝ていた。昨日マッサージをしてもらって、ようやく身心ともに元気になった。
 涸沢までは、まだまだ長い道のりである。

明神-徳沢,2011年10月1日
OLYMPUS PEN E-P3,LEICA DG MACRO ELEMARIT45mm,f2.8.
ISO320,露出補正-1/3,f2.8,1/100,i-Finish
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

私の小さな旅74. 意識の変化

2011年10月05日 | field work
 梓川に沿って撮影行脚をしながら登ってゆく。
 相変わらずライカ・エルマリートは、シャープな写りをしてくれる。今気になるのがオリンパスの12mmの単焦点レンズだ。価格からすればきわめて高いが、はたしてライカ・エルマリートのような解像度が期待できるのかなぁーという気分である。まあ気を取り直して、このレンズにボディは大変軽いE-PM1だろう。結局12mm,17mm,45mmの三本があれば今の私の撮影では、十分だというのが実感。
 当初便利だと思っていた14-150mmのズームレンズも最近では使わないので置き去り状態だ。やはりペンも第三世代になってから画像の質が優れている。そうなるとペンも次世代システムの更新をはかろうかとつくづく思う。
 こうした考え方の変化は、機材の仕様の向上というよりも、私自身の意識の変化の方が大きい。それまでは、やはり150mm位ないと撮影できないとか考えていたわけだが、最近は、撮影できない被写体は最初から追いかけないという、諦観の意識の方が強い。
 さてそんな諦観の気分で、今の私の予想をメモしておこう。
1)スマートフォンは、はやるけど不満がある。
その不満とは、デザリングするには日本では無線の通信回線がお粗末すぎるというのがその理由。
2)デジタルコンパクトカメラは、携帯カメラにとってかわり、近いうちになくなるであろう。これは現実化しつつあり、最近の携帯カメラは、大変画像がよくなっている上に、 facebookなどは携帯のカメラで撮影するとそのまま、文章とともにアップでき、圧倒的に使い勝手がよい。そうなれば、専用の撮影機材など不用だ。
3)ブログとバンドルネームがなくなる。
最近facebookを利用しているので、あまり訪れる人がいないブログもそろそろ飽きられる頃だろう。それにラジオの深夜放送みたいなバンドルネームは、もうやめたらどうだろう。あれは、リアリティがないよ。
4)デジタル一眼レフがなくなる。
 最近京都の量販店からかっての花形だったC社やN社のデジタル一眼レフのコーナーが随分奥まったところに追いやれてしまった。いずれは、それらのコーナーも消滅するだろう。他方前面に登場しているのがSONY、バナ、オリである。この3社を残して他の撮影機材は、プロユース以外は消え去る運命にあるといってよい。
 そんなことを考えながら、機材の変化よりも人間の意識の変化の方が大きいのでは、と思いながら、涸沢への道を歩いていた。

上高地-明神,2011年10月1日
OLYMPUS PEN E-P3,LEICA DG MACRO ELEMARIT45mm,f2.8.
ISO200,露出補正-1/3,f5.6,1/400,i-Finish
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

私の小さな旅73. 抜けるような晴天!

2011年10月04日 | field work
 上高地の翌日は、雨予報とはことなり、抜けるような晴天!。絶好の登山日よりであり、やったぁという気分であった。
 朝7時過ぎに淸水屋を出発し、涸沢への道を歩いてゆくと、抜けるような空と樹木の間から漏れる光が美しく、朝の森林浴を楽しみながらの登山路であった。
 涸沢への道の半分ぐらいは、平坦なのでオリンパスペンをぶら下げて、朝の光の中での撮影行脚であった。今回持参したのは、ペンE-P3のボディにエルマリート45mm、それに広角ズーム9-18mmだけである。実際これで十分であった。ただしバッテリーは、4本の予備を持参した。そのなかで実際に使ったのは2本だけであった。 
 ペンの設定は、スポット測光にしてあるので、光を追いかけながらの撮影は結構面白い。ライカ・エルマリートは、こういう場面でも大変使いやすい焦点距離であり、常にシャープという姿勢を崩さない。まあ、そんなことでもしていないと、この道は少し単調なのであるが。
 しかし、少し肌寒く感じる。太平洋上の秋雨前線が北からの冷たい空気を日本列島に呼び込んでいるので、日が差していても秋と言うよりは冬の気配に近い、涸沢への道である。
 朝の上高地の空気を存分に吸いながらの登山路は、格好の森林浴だった。

上高地-明神,2011年10月1日
OLYMPUS PEN E-P3,LEICA DG MACRO ELEMARIT45mm,f2.8.
ISO200,露出補正-1/3,f4.5,1/250,i-Finish
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

私の小さな旅72. 岩魚の唐揚げ

2011年10月03日 | field work
 私は、今年の夏休み休暇を取らなかったので、週末はせめて北アルプス・涸沢へ紅葉を見に行こうというのが、登山の動機だった。
 金曜日の上高地は低気圧が通過する影響で雨模様であった。このまま山に登れば、猛烈な雨と風が吹いているガスの中五里霧中でを登山をすることになる。それはやだなという思いが強く、そこで淸水屋ホテルで天気の回復を待つことにした。
 夕方は、山仲間とフランス料理の宴会であった。フランス料理だから肉料理と魚料理のコースがある。どちらのコースを選択しても、このホテル名物の、頭から食べられる岩魚の唐揚げが出てくるので、肉コースを選択した方が魚がだぶらなくてよい。この季節の肉コースのメニューは以下であった。
前菜
信州林檎に乗せた鴨肉のローストサラダ仕立て
南瓜のクリームスープ カプチーノスタイル
スペシャリテ岩魚 ヴィネグレットのソースで秋の彩りに
網笠茸のクリーム煮と牛フィレ肉 マデラ酒のソース
それにデザートと珈琲であった。
 ディナーは、岩魚の唐揚げに舌鼓を打ちながらビールを飲みつつ暗くなる。明日は雨の登山でずぶ濡れになること必死であり、山小屋はギュウ詰めの可能性が高いという最悪の環境に赴かなければならないのに、前日にこんな優雅な食事をしていて良いのだろうか、と思いながら天気回復を待つほかなかった。
 ビールの軽い酔い心地とホテルの温泉に入った故か、体はぐうたらになり、ひとしきり寝てしまった。夜半に目を覚まし、明日はずぶ濡れの雨の登山と布団1枚に2人は寝るかも知れないかと想像すると、 しばらく眠れなかった。
 画像は、撮影前にオッ!、定番が出てきたという思いが高じて思わずナイフを入れてしまった岩魚の唐揚げ。これいつ食べても美味なんだ。

上高地,2011年9月30日
OLYMPUS PEN E-P3,LEICA DG MACRO ELEMARIT45mm,f2.8.
ISO1000,露出補正+1,f2.8,1/25,i-Finish
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする