オショロコマの森ブログ5

渓流の宝石オショロコマを軸に北海道の渓流魚たちと自然を美麗画像で紹介します、

天塩川源流域の特異な黄土色オショロコマ

2013-08-01 20:44:07 | 渓流魚、蝶、自然
にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへ
にほんブログ村

にほんブログ村 アウトドアブログ 自然観察へ
にほんブログ村

天塩川源流域の特異な黄土色オショロコマ
20XX年9月4日  晴れ
昨夜泊まった温泉旅館でおにぎりを作ってもらい午前8時過ぎに出発。

ここから約1時間ほど林道を走り、目的の天塩川水系支流の源流域に入った。

これまで数年にわたって天塩川水系のいくつもの支流の源流域をさぐったがオショロコマは見つからずアメマスばかりであった。

このポイントはある方に教えていただいた場所なので、手塩川水系のある支流の源流域ということ以外は川を特定できるような表現はあえて避けることにする。

天塩川水系中流域ではnative のアメマス、ヤマベのほかにニジマスやブラウントラウトが放流されかなり繁殖しているようでこれらを狙う釣り人は多い。

特にブラウントラウトは人気がありダム湖などでは何本ものエサ釣りのリール竿を並べてぶっこみ釣りをする人たち、岸からルアーをとばす釣り人、フライロッドを振る人、カヌー、ゴムボートで漕ぎ出す人たちなどまるで大盛況の管理釣り場のようである。

もちろんそのような水域に、もはやオショロコマは生息しない。

うっそうとした針葉樹林の中を林道が走る。

えんえんと林道を登り、やっと目的の入渓地点に到着。

このあたりは正にオショロコマの森、原始の森だ。

かなりの急流になっている水域が多くて全体的にはだらだらした流れで、立派なたまりはほとんど無い。

とても歩きにくく、釣りにくく快適な釣りにはほど遠い渓流だ。

ほどなく岩の影のちょっとしたよどみからオショロコマが元気良く躍り出てきた。


ついに待望の天塩川水系のオショロコマに会う事が出来た。

入渓地点の上流500m、下流500mほどを釣ったが入渓地点から離れるほど魚が減った。

水温10度c.アメマスもいるが少ない。


















































25cmくらいまでのオショロコマ合計54匹、良型1♂を含むエゾイワナ系アメマス11匹を釣ったがオショロコマが優勢である。
少ないながらハナカジカもいた。


オショロコマ優位の理由は清冽な渓流の手を切るような圧倒的低水温のせいかも知れない。

今日釣り上げた貴重な渓流魚たちは、いつも通り手早く撮影した後、すべて丁寧にリリースした。

天塩川水系源流域のオショロコマの特徴は基本色調が黄緑色~黄土色で、赤点紋理はオレンジ系色調で細かくてよく目立つことだ。

腹部やヒレの着色は淡い黄色からオレンジ系であまり濃い着色は少ない。

背部虫食い紋はあまり目立たずべったりした項部の個体も多い。

一見すると黄土色のオショロコマといった印象の特異な個体群であるといえる。

個体数はさほど多いとは言えず、もし釣っても決して持ち帰るべきではないと考える。




にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへ
にほんブログ村

にほんブログ村 アウトドアブログ 自然観察へ
にほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする