オショロコマの森ブログ5

渓流の宝石オショロコマを軸に北海道の渓流魚たちと自然を美麗画像で紹介します、

網走川水系で初めてオショロコマ撮影

2013-08-06 20:59:40 | 渓流魚、蝶、自然
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20XX-6-17 晴れ
網走川水系で初めてオショロコマ撮影。網走川水系ではこれまでオショロコマを発見出来ずにいた。

網走川水系はアメマスやヤマベは比較的多く、特に源流域ではアメマスが多い。

この数年の調査で今までオショロコマはいないと言われていた釧路川水系でも次々と新しい生息水域を発見してきた.

最近では、地図を見ただけでオショロコマの生息可能な場所を何となく推定できるようになってきた。

網走川水系の渓流をしらみつぶしに調べてきたが最後に残ったのがこの渓流であった。

20XX年6月17日、ついに網走川水系のこの渓流でオショロコマを発見した。


あまり標高差のないだらだらとした渓流だがこの川の源流域の森はうっそうとしてとても自然度が高い。まさにオショロコマの森だ。

少ないながらこのだらだら渓流にはオショロコマがいて、今回、網走川水系初記録になった。












今まで見たことがない変わった色調・斑紋のオショロコマだ。とても地味で茶色を帯びた灰黒色調の基本体色でヒレや腹部は着色傾向が少ない。

赤点紋理は薄い黄橙色調で目立たない。成魚♂♀若魚♂♀合計7匹のオショロコマを撮影できた。

オショロコマは手早く水中で撮影して丁寧にリリースした。


以下の3個体はオショロコマ特有の赤点紋理がはっきりしない。かといってアメマス(エゾイワナ)とも言い難い。もう少し成熟すると赤点紋理がはっきりしてくるオショロコマ幼魚か、またはアメマスとの雑交個体だろうか。





このほか招かれざる客としては最悪のニジマス20-25cm 5匹を釣ったがこれらはキープした。




またアメマス若魚1匹を釣ったが意外なことにアメマスが少なかった。


源流域から少し下って上流域の支流にも入ってみたがここで最初の橋の護岸が切れたところに出来た立派なたまりで30cm ほどのニジマス1匹を釣り落とした。網走川水系でも中流から上流域では盛んにニジマスが放流されておりフライフィッシングやルアー釣りのターゲットにされている。

今日も中流域でニジマスや遡上サクラマス(密漁)を狙ってせっせと釣り竿を振っている釣り師を見かけた。

私たちは放流されたニジマスが網走川水系においても源流域にまで侵入して恐らくは自然繁殖をしているものと推定している。

ニジマスたちは明らかにオショロコマ生息域にまで侵入しており現在稀少なオショロコマを圧倒しつつあることは明白だ。

ダムなどで上流域にニジマスが登る可能性のない水域以外はニジマス放流は控えていただきたいと切にお願いいたします。




ハナカジカも見られた。


津別町の花。クリンソウ。満開の頃、津別町ではクリンソウ祭りが行われる。



PS. この後、網走川水系の別の支流にも、奇跡的に残ったオショロコマ棲息水域をさらにもう一カ所発見している。




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