世の中の見える世界から見えない世界まで思いっきり。特に、子供、教育、不登校、自閉症等 情緒に関心あり
天まで届け
紙屋悦子の青春
このあいだの月曜日岩波ホールで上記の映画を家族で見てきた。黒木和夫の遺作とのこと。昭和20年の3月から4月にかけてた戦時下の結婚を前にした若い女性の悦子を中心にしたお話。場面は悦子の家と回想する海辺のみ。 副題のようにポスターには「あなたの帰りをいつまでも待ています」とあるが、お見合いで結婚した相手は戦争へ行ったわけではなく無事結婚し、当時を回想しているような作りになっている。時代的に戦時下でのお見合い結婚を中心にした家族や友人や結婚相手との会話が中心だ。勿論反戦平和への願いは根底にあるが、心に残ったのはそんなことではなかった。戦時下のその時代が美しく羨ましいと思った.見終わってすがすがしい気持ちになった。家族やお見合いに関わる一つ一つの会話が実に丁寧なのだ、会話と言うか人とのかかわりが思いやりや想像力に富んでいる。漬物の味がどうの会話も鈴虫の美しさ見事に調和。結婚を受ける返事は海の波の音の伴奏つきの感じだ。 あれから60年、経済力世界第2位、長寿世界1の今は人の心は
荒み、自然は異変を起こす閉ざされた不安な時代になった。現代は戦争より不幸な時代に思えた。「いつまでも待っている」と言う悦子の言葉が、夫を待つ言葉ではなく現代が失った人の心と自然の再び蘇るのを「待っている」とわたしには強く思われた。もったいない人を失った感じだ。
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「子どもの話聞いてあげよう」
日野社会教育センターで小学生対象にフリースペース「くるりんぱ」を手伝っている。小学校で子どもと付き合ってきて、子どもが成長し変化するきっかけは、意外なところにあると知った。45歳のとき普通学級から情緒障害児学級の教員になってからより強く感じた。
虫や亀は周りに人けがないと体を伸ばし頭を出して歩き出す。同様に人の行動にも「探索行動」という学習の本能的な行動がある。その行動は通常、管理されない子供同士の遊びの中に多く見られるが、学校や家庭では、かなり姿を消す。
大人には意識的に子どもの探索行動を引き出す場や関係作りが求められているのではないだろうか。
もう一つ子どもの成長のきっかけになるものがある。大人が子どもの話を想像たくましくしっかり聞いてあげることだ。ちゃんと自分の話を聞いてもらえたと言うことで子どもは安心し、自信を持って自ら動き出せるようになる。実際は子どもの探索行動や話に寄り添い、付き合うのは「言うはやすく行うは難しい」。子どもの思うことと,大人が子どもに思うこととは行き違うことが多い。
大人には子どもの成長のきっかけである探索行動を意識的に引き出す場や関係作りが求めらていると思う。子どもを取り巻く環境に気がかりなことが多い時代だから
なおさらだ。(8月24日アサヒタウンズ西多摩版掲載)
虫や亀は周りに人けがないと体を伸ばし頭を出して歩き出す。同様に人の行動にも「探索行動」という学習の本能的な行動がある。その行動は通常、管理されない子供同士の遊びの中に多く見られるが、学校や家庭では、かなり姿を消す。
大人には意識的に子どもの探索行動を引き出す場や関係作りが求められているのではないだろうか。
もう一つ子どもの成長のきっかけになるものがある。大人が子どもの話を想像たくましくしっかり聞いてあげることだ。ちゃんと自分の話を聞いてもらえたと言うことで子どもは安心し、自信を持って自ら動き出せるようになる。実際は子どもの探索行動や話に寄り添い、付き合うのは「言うはやすく行うは難しい」。子どもの思うことと,大人が子どもに思うこととは行き違うことが多い。
大人には子どもの成長のきっかけである探索行動を意識的に引き出す場や関係作りが求めらていると思う。子どもを取り巻く環境に気がかりなことが多い時代だから
なおさらだ。(8月24日アサヒタウンズ西多摩版掲載)
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