ミュージカルと想像力

ミュージカルは想像力に尽きると思う。演じる主体〈自分自身)と、お客さん、この二つの想像力の総和によって出来不出来が決まるのではないか?
この二つは不思議にも一方を広げると他も広がる。相互に関係しているようだ。
 舞台上のプレーヤーが想像力において観客に負けると観客は舞台から目がそれ、更に離れる。お客がプレーヤーの想像力を引き出すこともあるが、殆ど稀。
 だからプレーヤーの、想像力は大雑把では済まない。稽古のように地道な一つ一つ丁寧さが欠かせない、とドジのくせに思っているようだ。
2幕の幕がなかなか開かない。このまま終わらなければ良いが‥。
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忘れられない言葉

追っかけていたミュージカルの田中監督が、稽古の時、ナレーションン役の若い女性に演た後、舞台のみんなに聞きけるような大きな声で「〈演じる人が入れ込み過ぎると、思ったように他人には伝わらない。せりふに貴方の〈これまでの)人生をかけるんだよ!来週までの宿題だ。」と明るく淡々と語っていた。
 私なりに言葉を俯瞰する事の大切さと、その言葉の背景にどれだけの想像があるかによって、言葉の響きも意味も異なるんだ。せりふと自分の人生を向き合わせた時に出てくる空間と意味。だとすれば人生をかけない限り言葉は半人前にしか働かない。だから稽古が必要だし、稽古すれば一回一回変わって良くなるんだ、
そういうものか。
言われてみると当たり前のことだが、そこまで気が付かなかったし、言葉に出来なかった自分が見えてきた。
 稽古し磨くことの大切さはミュージカルであろうと、日常の会話であろうと、
 人前での話しであろうと同じだろう、とドジは考えているようだ。
 要するに同じ言葉であっても、言葉の意味は人生同様日々変わるものだと言いたいのではないだろうか?
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