TPP

   TPP(環太平洋パートナーシップ協定)加盟をめぐり、利害の異なる業界や政界が 対立している。
 一般論として、国際間の壁を低くする自由貿易の拡大に異を挟む人はいないが、実際は 国際競争力上、輸出産業は積極的であり競争力の弱い農産業は否定的である。
 政府はGDPの大半を占める輸出産業で得たお金を農家の保障や農業振興に回せば良いと加盟に積極的で、 メディアの論調は11月半ばまでに加盟への結論を出すようせっついてるが、これは競争力の問題だろうか?
  問題の本質は論議されてる対立する競争力ではなく、現在の産業構造におけるGDP(国内総生産)をどう見るかにかかってはいないか。
  端的に「稼の良い産業で稼いだお金で食糧を買ったほうが得だ。」の妥当性である。
   全世界がこの論理を用い発展したら、人間は何を食べて生きるのか。
  それでなくても人間の経済活動が地球を壊していると警告されている中にあって、自分たちの食べものをも失うようなことを、なぜ急ぐ?
     欲は大事だが、全体を見渡すぐらいの我慢はしないと、先々悪くなるばっかりで、楽にはならない。
     欲に駆られた視野狭窄のようだ。
   
  
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