今年の2月に洗った絽の夏着物。裄出しのために袖をはずしたまま早3カ月。そろそろ袖をつけなくてはとあらためて羽織ってみると、やはり短い。対丈で着るつもりでいたけれど、おはしょりなしだと格好悪いのです。身丈を測ったら135㎝しかありません。せめて10㎝ぐらい長くしたいなぁ。
…というわけで、「胴はぎ」をすることに。裏がついていないので袷よりは簡単とはいえ、身頃にハサミを入れるのは初めてなので、ハードル高し。
袖が長い着物なので袖からはぎ布を取ろうかと思いましたが、10㎝は取れません。いろいろ考えて、掛け襟を上前のはぎ布に繰り回しました。
↓襟からはずした掛け襟
下前と後ろ見頃は別布に。色が一番合っていたしじら風の木綿の布を買ってきました。絹の着物に木綿? いいのいいの、見えないんだから。
↓襟先と脇を解き、別布をちくちく縫いつけます。このはぎを入れる位置を決めるのが難しかった~
↓下前、後ろ見頃、上前の順に作業。上前のはぎ位置が下前より少し下がっているの、わかります? 下前をはいだ時点で羽織ってみたら、はぎ布が見えてしまったので上前は位置を少し下げたのです
13㎝長くできたので、身丈は148㎝に。私は身長153㎝なので、それなりにおはしょりが取れるようになりました!
脇を解いたついでに、身幅出しもしました。でも脇を全部解いて縫い直すのが面倒で、腰のあたりだけ幅出ししたら脇線が妙なカーブに。着るとそれほど目立ちませんが。横着して部分的な幅出しだったので、身幅不足はそれほど解消されなかった。