今日は、某駅と某ゴルフ場(女子プロの大会)を往復するシャトルバス(全体で50台以上)だった。この仕事を言われたのは4日前だったのだが、「一本道だから簡単だよ」とか「豪華な弁当が出るよ」とか… 数々の甘い言葉に乗せられて「やります」と言ってしまったのである。そして、2日前にシャトルバスのルート(略地図)を見せられたのだが、「私が考える一本道とは違う… 何度も交差点を曲がるじゃないか…」と騙されたことに気付き、さらに「豪華な弁当とか言われたけど、キャビアだのフォアグラだの出されても食えないし…」と後悔しても後の祭りである。そしてそして、昨夜、帰宅する時に「明日の出勤時間は5時だったっけ?」と思いつつ出勤時間を確認すると“4時”だった。どうしようかと思ったが、とりあえず帰宅して、夕食を取りながらあれこれ考え… 結局、シャワーを浴びてから夜のうちに“再出勤”して、営業所の仮眠室で3時半まで寝たのである。
起床後、再出勤時に買っておいた朝食用のパンを食べたのだが、「今日の仕事は、朝も弁当が出るよ」と言われてしまった。えぇ~っ!? 知らなかったなぁ… 無駄な買い物&無駄なカロリー摂取になってしまったではないか。さて、まずは回送(約40分)で某駅へ行ったのだが、そこは“サッカーの試合のシャトルバス”で何度か走ったことがある地域なので、大きな問題はなかった。しばらく待機した後の6時半過ぎ、私の一発目は40名ほどの来場者を乗せて発車した。いくら地図やネットの航空写真で“予習”したとはいえ、不安なものは不安である(航空写真はあくまでも空からの映像なので、山間部の道路は生い茂る木々に邪魔されて見えないところも…)。で、まぁ、約30分後、無事に某ゴルフ場へ到着して来場者を降ろし、そこで朝食用の弁当をもらった。すぐに回送で某駅まで戻り、発車待ちバスの列の最後尾へ停めた。早速、もらった弁当を食べたのだが、バスがトコロテン方式で出て行くので、少しずつバスを移動させながらの慌しい朝食である(でも、美味しかった)。二発目は特に問題なかったのだが、三発目は“今朝になって言われた迂回ルート”だった。「通常ルートが渋滞した場合には…」と聞いていたので、一瞬「マジで!?」と思ったが、それはセンターラインを辿って行けば大丈夫という… 正に“一本道”だったので迷うこともなかった。それから某駅へ戻り、四発目を… と思ったら「交替の運転士が来ているから、ここで昼食休憩してくれ」と言われて、噂の豪華な弁当とお茶をもらった。おかずは白身フライ、コロッケ、ミートボールという顔ぶれ…(でも、美味しかった)。そこで、ふと時計を見て「エッ!? まだ午前中かよ…」と驚いた。もちろん起床が早かったこともあるが、初めての道を3時間も走ったことによる精神的疲労がそう思わせたのか… それから約1時間後、私は再び出撃した。が、今度は人の流れは逆方向、しかもそれは“激流”である。ほとんどのイベントがそうであるように、来る時はある程度のバラつきがあるけれど、帰る時は集中してしまうのだ。実際に、某ゴルフ場でバス待ちの長蛇の列を見てしまうと、「一刻も早く戻らねば…」と思ってしまうものである。そしてブイブイと某駅へ行き、すぐにビュンビュンと某ゴルフ場へ戻り、再びブイブイと某駅へ行き… と、そこには先に到着した2台のバスが、ちょうど乗客を降ろし終えた雰囲気で停まっていた。私は「すぐに出て行くだろう」と思って、2台目のすぐ後ろにピタッと付けて停めた。しかし… 私のバスの乗客が降りてしまっても、前のバスたちには動く気配がなかった。「トイレにでも行ってるのかな?(実際には運転士が乗っていたが…)」と思った私は、すぐにバックして「お先に!」と某ゴルフ場へ向かった。ビュ~ンと某ゴルフ場へ入って行くと、長蛇の列は消えていた… そこへ、どこかの営業所の上司と思われる人物がやってきて「ちょっと(私のバスの)無線を貸してくれる?」と言った。そして「某駅担当のバスは業務解除!」と無線で通達してから、私に対して「このバスが某駅行きの最終になります」と言った。ん? まさか… 私の前で動かなかった某駅のバスたちは、こうなることを察していたということなのか!? なるほど… よぉ~し、いつかまたこの仕事をやるかもしれないから、その作戦を覚えておこう(絶対、忘れてるよなぁ…)。