オッサンのエネルギー

先日、真夜中の仕分け作業が終わって“荷物が詰まった大きな箱”のフタを閉めていた時、「チェックミスの荷物を探して再チェックして下さい」と言われた仲間がやって来たのだが…　これまでに何度も、まだチェックミスの荷物を探している最中に「次の作業を開始して下さい！」と号令がかかったり、チェックミスリストに捜索状況を書いて返却したら確認もせずに捨てられたりしているので…　ついつい「ま、そんな程度…　正社員が次の作業の準備をするのに時間が必要だから…　そのための時間稼ぎなのだろう」と思ってしまう。

だから、その時も「正社員が、同じリストを複数の人に何も言わずに渡すから、すでに誰かが探してチェックした荷物を再び捜索…　そんな無駄なことをやらされている可能性があるんだよなぁ～　それよりも、この後の作業で運搬車に積み上げなければならない“荷物が詰まった大きな箱”のフタが閉じられていない方が問題だよねぇ～」と呟いたら、たまたま近くにいた若い女性Ａさんがフタを閉める作業を続けながら「そうですよねぇ～」と笑顔…　オッサンのバッテリーはかなり回復したのだった。

その後の作業中…　“トラックに荷物を渡すポジション”の若い女性Ｂさんが、借金取りのような雰囲気を醸し出しながらやって来て「さっさと荷物を持って来んかぁ～」と…　言わない、言わない。私が荷物を積み込んだ運搬車に手を伸ばしながら「これ、持って行きますね」と優しく言ったので、私は「ありがとう、お願いします」と返答…　それを二度三度とやってもらった後…　またまた私が作業していた区画にやって来て、一台の運搬車に手を伸ばしながら「これ、持って行きま…　あ、違った」と呟いたので、すかさず私は「持って行っていいよ。さすがＢさん、やらかしてくれるなぁ～」と言って笑ったのだった。

実は、なぜかその時…　そんなところにあるはずのない“手提げ紙袋のように折り畳まれた仕分け用の大きな箱が大量に積まれた運搬車”が、そこに置かれていたのである。いつ誰が置いたのか分からないけれど…　そんなことは初めてであった。だから、Ｂさんも「この時間に何かが積んである運搬車＝トラックへ渡すための荷物が積んである運搬車」だと思い込んでしまったのだろう。Ｂさんは、その運搬車から手を放しながら、恥ずかしそうに笑っていたのだが…　その笑顔がオッサンのエネルギーになったことは言うまでもない。（ホント、この男は…）