バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

薬剤がない! 注文カードは?

2024年03月23日 07時51分00秒 | 病院の黒子(夕勤)
毎週金曜日に行う自動洗浄機のメンテナンス作業を開始… その作業が一段落したところで、必要な薬剤を持ってくるために倉庫へ行ったのだが、いつもの場所になく… どこにも見当たらなかった。「私の捜し方が悪いのかな?」と思って先輩Aさんに捜してもらったけれど「やっぱりない」ということだった。先輩Bさんから「注文してないの?」と聞かれても「いえ、“注文カード”は出してあるはずですけど…」と答えたものの自信はなく… Bさんは「“注文カード”を捨てちゃったんじゃないの?」と言いながら笑っていた。

【補足説明】その薬剤は6個入りの段ボール箱で届けられる。注文する時には、段ボール箱に貼り付けられている“注文カード”を所定の位置に提出することになっている。しかし、最初の1個を使った時に提出してしまうと、まだ5個も残っているのに6個が届いてしまうので、残り2個くらいになった時点で“注文カード”を提出するようにしている。だから、それまでの約一カ月間は段ボール箱に貼り付けたままにしておくのである。

「とりあえず、弊社の別部門から1個もらってくるしかないね」と言われ、私は病院の階段を下って廊下を歩いて薬剤を受け取りに行ったのだが… 「残り2個から1個を取り出した時… “残り1個だけのために大きな段ボール箱を置いておくのは邪魔だな”と思って… 最後の1個を段ボール箱から取り出して、その場に置いて… 段ボール箱を折り畳んで捨て… まさか、その時… 段ボール箱から“注文カード”を剥がさずに捨ててしまったのか!? あぁ、有り得るよなぁ~ やっぱり私が捨ててしまったに違いない」と冤罪を自白する人間の心理状態(?)になっていた。

その後、薬剤をもらって職場に戻ったら、他所から応援に来ていた正社員が“弊社の注文状況”を病院の事務室(?)に電話を掛けて問い合わせてくれていて… 「二週間前に“注文カード”は提出されていたけれど、たまたま薬剤の入荷が遅れているみたいで、来週中には届くらしい」と言われたのでホッとした。それを聞いたBさんは「もう、絶対に松井さんが捨てたと思ったのにぃ~」とニヤニヤ笑顔… 私は「いや、ホント… 私も“絶対に自分が捨てた”と思ってましたよぉ~」と笑うしかなかった。ま、とにかく、めでたしめでたし…