バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

女心を見抜け… ません!

2009年07月05日 21時39分55秒 | バス運転士

日曜日は「このバスは○○へ行きますか?」とか「△△へ行きたいんだけど、どうやって行けばいいの?」とか… 一日に2~3回は尋ねられることが多いのに、今日は誰からも話しかけられることなく時が過ぎていた。某駅の休憩室で、他の運転士とそんな話をしていたら… 不思議と、そういう機会は訪れ… る? ない?

私のバスは、某駅を出発して某所へ向かっていた。終点の1つ手前のバス停で3人が降り、その内の1人の女性が“昼間割引バスカード”を使ったのだが… 何か言いたそうな顔で、表示された金額を見つめていた。私は「おっ! 本日初の“お尋ね”があるのかな!?」と期待に胸を膨らませたのだが、残念ながらそのまま黙って降りてしまった。私は去り行く彼女の背中を見ながら扉を閉めた。そして「運賃が割り引きされていないことを不審に思ったのかなぁ… そこで言ってくれれば、昼間割引バスカードはそれ以上の割引は一切できないということを説明できたのに…」と思いつつ発車しようとしたところ、後方から3台のマイカーが接近していたので待つことにした。その間、私は再び彼女の背中を見ながら「バスカードについて聞きたいことがあったんじゃないの?」と思っていた。すると突然、彼女がこちらを振り返り、何か言いたそうな顔をして戻ってきたのである。私はすぐに扉を開けて、「昼間割引バスカードは…」という台詞を用意して待った。そして、降車口の前に立った彼女は「忘れ物をしたので…」と言って車内にあった傘を持って降りて行った… なんだぁ~??? あの顔は“何か言いたそうな~”ではなく、“何か忘れてるような~”だったのかぁ… なるほどねぇ…


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