バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

ジジイvsお爺さん 意外な結末!?

2016年06月25日 21時48分42秒 | バス運転士
先日の“道を間違えた新人くん”と食堂で一緒になった時… 「この前の夜はヤケ酒を飲んだの?」と半分冗談で話し掛けたら、「えぇ、常連客と何だかんだ話しながら…」と言っていた。どうやら、毎日のように“晩ご飯を食べに&軽く飲みに”行きつけの店へ通っているようだ。さらに、彼は「実は、あの翌日も危なかったんですよぉ~」と話し始めた…。。。。。

市内中心部へ行く途中、2つのバス停で1人ずつ車椅子の人を乗せ、10分くらい遅れて走っていたところ… あるバス停で、1人のジジイが「何分待たせたら気が済むんだ! 俺は××分も前から待っとるんだぞ!」などと怒鳴りながら乗ってきて、中扉付近の席に座ってからも大声で怒鳴り続けていた…

すると、その隣りに座っていたお爺さんが「あんた、私らが悪いと言っとるのか!」と怒鳴り始めた。どうやら、そのお爺さんは車椅子の人の付き添いだったようで… その後も、「俺はあんたに言っとるんじゃない! 運転士に言っとるんだ!」「運転士さんは関係ないだろう! バスは遅れるもんだ!」などと怒鳴りバトルが繰り広げられた…

その時、新人くんは車内ミラーを見ながら「どうしようかなぁ… 注意した方がいいのかなぁ…」と考えていて… 危うく、左折しなければならない交差点を直進しそうになったらしい。しばらくして、車椅子の女性が泣き出してしまい、ジジイvsお爺さんのバトルは終了したそうな…。。。。。いつの時代も、女の涙には勝てまへんなぁ~ ハハハ…

ん? 何やっとるんだ???

2016年06月24日 18時40分11秒 | バス運転士
朝8時頃のJR某駅前… 発車1分前に1人のサラリーマンが乗り、スマホをタッチ… すると、「ピィー!(残額不足)」と鳴ってしまったので、私はいつものように「どうされますか?」と尋ねたのだが… 男性(推定アラフォー)からの返答はなく、無言でスマホの画面を見ていた。そこで私は、もう一度「どうされますか?」と尋ねたのだが… 男性は無言のまま、落ち着いた様子でスマホを操作し始めたのである。

私は「ん? 何やっとるんだ? さすがにゲームを始めるなんてことはないだろうが… 奥さんに電話して入金していいか聞くのかな? いや、それにしては操作が複雑そうだなぁ… 何かを起動させているのか?」と思いながら、次々と変化するスマホの画面を見ていた。しばらくして、男性が再びタッチ… 「ピッ!(210円)」と精算完了したのだった。なるほど… それはいいけど… なぁ〜!

それから約3時間後、☆☆駅を発車した直後のこと… 私は「あぁ〜 眠いなぁ… 早く昼食&昼寝休憩に入りたいなぁ… だけど、もう一度☆☆駅に来なきゃいけないんだよなぁ〜!」などと余計なことを考えながら、右折レーンで信号が変わるのを待っていた… その時、信号機を見詰める私の視界の左端に1台のバスが入って来たのである。

「ん?」と思って反射的にそのバスを見ると、直進レーンをゆっくりと走っていたので、「何やっとるんだ?」と思ったのだが… その運転士さんが、振り返るようにしてコチラを見ていたので、私はすぐに“そのバスのケツ札”を確認… すると、いつか市内中心部で声を掛けてくれた運転士さんだったのである。「あぁ、そういえば… あの時の日記に“転勤する”って書き込みが…」と思い出したものの、後の松井… 否、後の祭りであった。チャンチャン!

ボケ脳の原因&対処法!?

2016年06月23日 21時19分30秒 | バス運転士
つい先日、テレビを見ていたら… 「ストレスが原因で死亡することがある」という番組をやっていた。大昔、人間が狩りをやって生活していた時代には、獲物(猛獣)と対峙した時に限り、その不安や恐怖からストレスを感じ、ストレスホルモン(コルチゾール)が分泌されて心拍数が上がり、戦うにしても逃げるにしても体を動きやすくしていたとか… そう、ストレスホルモンの分泌は、自分の体を守るための機能だった。

しかし、現代は“常にストレスを感じる”ようになってしまったようだ。例えば、会社で上司に怒鳴られたとして… 「今日は怒鳴られちゃったな」と過去を思い出してはストレスを感じ、「明日も怒鳴られるかも」と未来を想像してはストレスを感じ… 過剰に分泌されたストレスホルモンが、脳の海馬を破壊して「記憶や感情に支障をきたす」とか… 私は、自分のボケの原因が“ニャンチ症かもしれない”と思っていたが、こっちかもしれないなぁ~(オマエにストレスなんてあるのか!?)

人間は、日々生活している時間の中で、半分くらいは“目の前のこと以外のこと(現在ではなく、過去や未来)”を考えているということで… ストレスホルモンの分泌を抑制するには、ストレスを感じた出来事を思い出したり想像したりせず、現在に意識を集中させることが大切だとか… そう、バスの運転士なんて正にそれで、「さっきの家族の一日乗車券の計算、間違ってないよな?」とか「今日のランチは何だろう?」などと考えていると、運行ミスしちゃうからなぁ~ 目の前の交差点やバス停のことだけを考えていればいいんだろうけど… なかなかねぇ…

また、ストレス対処法の一つとして… 自分なりの“気晴らし”を数多くリストアップしておき、それらをやってみるのも大切だとか… 例えば、音楽を聴く・コーヒーを飲む・散歩をする・空を見る・歌を歌う・甘いものを食べる・昼寝をする等々… それならば、飲む・打つ・買うとか…(おいおい!) 万●き・盗●・覚●剤とか…(こらこら!) やっぱり、バス運転士に効果的なのは“クラクション&ハイビーム”かな? よし、ストレスで死なないためにもバンバン鳴らすぞぉ~ なんちゃって! ハハハ…

メインディッシュの前と後にも…

2016年06月22日 22時49分23秒 | バス運転士
昨日の“メインディッシュ”の前、朝7時半の某運動場発・某総合駅行き… 分岐点の1つである某区役所交差点の先(直進方向)が渋滞していた影響で、さらに1つ手前のバス停付近まで渋滞が延びていて… 某区役所交差点を右折するまでに10分ほど遅れてしまった。その後もなんだかんだでバスは遅れ… 結局、某総合駅には15分ほど遅れて到着した。

降車停から乗り場へ移動… すると、私の2分後のバスが発車したところだったので、変に待たされることなく乗車客扱いを開始できたのだが、朝8時過ぎの某総合駅発はいつも超満員… おまけに「ICカードに入金お願いします」という乗客が3人もいたりして… 発車が5分以上も遅れてしまった。

超満員での運行と言っても、僅か3つ目のバス停で大半の乗客が降りるので、問題は1つ目と2つ目のバス停である。そこで乗客が待っていなければいいのだが、待っていた場合は“扉が開かない~ 詰めて~ 扉が閉まらない~ 詰めて~”で乗車客扱いをしなければならず… いつも「誰も待っていませんように!」と祈りながら行くのだが… そんな甘い話は何処にもない。

しかも、昨日は雨だったせいか、1つ目のバス停に5人も待っていて… 何とか4人は乗れたのだが、最後の1人は何処かの誰かと違って“潔く辞退”してくれた。2つ目のバス停では中扉から4人が降り、前扉から1人の女性が乗ろうと… しかし、前扉を開けられなかったので、「スペースに余裕ができた中扉から乗って下さい」と合図を送って乗ってもらった。

3つ目で乗客の半分以上、4つ目で残りの半分くらい、5つ目で15~16名の降車が続き…(中扉から乗った女性は、3つ目のバス停で止まった時に前へ来て、ICカードをタッチさせた) おまけに、なぜか各バス停で駆け込み乗車があり… 気が付けば、またもやバスは15分も遅れてしまったのだった。。。。。

また… 昨日の“メインディッシュ”の後、某運動場から某総合駅へ行き… そこからさらに北の方にある某駅へ行った。そして、その折り返し、夕方4時前の某駅発・某総合駅行き… 途中まで順調だったのだが、あるバス停に学生さんがドッサリ… その次のバス停には老若男女少々… 気が付けば、背後に同じく某総合駅行きのバスが来ていたのだが、みんな私のバスにギューギュー乗車…

さらに、その次のバス停には“お年寄り小隊”が待機していて、すぐ後ろに某総合駅行きが来てる(そのバス停には、某総合駅行きしか来ない!)のにグイグイ乗車… 朝と同様、“扉が閉まらない~ 詰めて~”となってしまった。が、何とか前扉を閉めて発車した。その次のバス停には、お爺さん1人と“おばさん小隊”が待機していたのだが… 先頭のお爺さんがパッと飛び乗り、おばさん小隊に向かって「後ろのバスに乗って!」と言ったのである。私は少し驚きながらも、おばさんたちに動きが見られなかったので、有り難くバスを発車させたのだった…

「終点・某総合駅の手前に、もう一つだけバス停があるけれど、そこから乗る人はいないので安心だ」と思いながら、そのバス停へ接近… すると、なんとビックリ! 1人のおばさんが立っていたのである。私は「マジかぁ~!? ただ立ってるだけじゃないのかぁ~???」と思いながらも、念のために前扉を開けたところ… あれま、ビックリ! 怒ったような顔をしながら乗ってきたのであった… 今の営業所になって5年目、このバス停を何千回も通ってきたのだが… 乗車されたのは初めてであった(松井のボケ脳調べ)。こりゃ~ 近日中に“生まれて初めての何か”が起こるかも!? ワクワクドキドキ…

車椅子の連続乗車に驚いていたら…

2016年06月21日 22時00分59秒 | バス運転士
雨の朝… 7~8時台はメチャクチャだったけれど、9時台の某運動場発・某総合駅行きは順調だった。その折り返し、10時過ぎの某総合駅発・某運動場行きも順調… 某病院前停から車椅子の男性を乗せたけれど、次のバス停を通過した時点で僅か1~2分遅れ… まだまだ順調と言える範囲だった。さらに、その次の某区役所停でも車椅子の男性が待っていたのだが、私は「それでも5分以内の遅れで済むだろうから~」と思っていた。

私は、バスを止めてパーキングブレーキ確認! スロープを設置しようと中扉のところへ… その時、車椅子の男性が「バスが道を間違えちゃって~」と言ったので驚いた。突然のことに、チンプンカンプンだった私は、「へぇ~ いつ頃ですか?」と尋ねた。すると、男性が「ついさっき、そこで…」と言ったので、「えっ!? そこで? 巡回バスですか?」と尋ねると、「いや、これと同じ系統のバスだったよ。その交差点を左へ曲がらなきゃいけないのに、真っ直ぐ行っちゃって…」と言ったのである。

どうやら、その男性は… この某区役所停でバスに乗ったのだが、そのバスが道を間違えてしまったので、すぐに降りて戻って来て、再びバスが来るのを待っていたようだ。さらに、道を間違えたバスは何処かへ行ってしまっ… 否、否、否、「営業所の指示に従って、路線復帰するためのルートを“回送”で走って行った」と男性が教えてくれたので、私は「ということは… この先のバス停が修羅場になるということなのか!?」と少しだけ不安になった。

とりあえず、私は目の前の交差点を… 「左折だな」「本当に左折だよな」「巡回バスは直進だけど、このバスは左折でいいんだよなぁ~!」と何度も確認して左折… すぐに次のバス停が見えたのだが… そこには、その時間にしては多くの人影があった。しかし、私は「この人たちは、道を間違えたバスを待っていたのか? もともと私のバスを待っていたのか? 人それぞれだからなぁ~」と思い、一人一人の顔色を窺いながら乗車扱いをしたのだが… 誰も何も言わなかったので分からなかった。

私は「どのタイミングで、どのように案内をすればいいのか?」と考えながら、次のバス停へ… すると、そこから乗った数名のオバサマ隊が「これは××分のバス?」「違うの?」「バスが来んのだけど…」と言ったので、「そのバスが道を間違えてしまったようで… そちらのお客様が、よく分かっていらっしゃるんですけど… 申し訳ございません」と簡単に説明&謝罪したところ、車椅子の男性が「このバスは定刻だけど、前のバスが間違えて~」とフォローしてくれて… オバサマ隊は「あら、そう…」「そんなことあるの?」「ねぇ…」と言いながら、何事もなかったかのように着席したのだった。

その先のバス停にも、いつもよりやや多めの乗客が待っていて… 怒ったような表情の人もいれば、笑顔で挨拶してくれる人もいたりして… 私には、どっちのバスを待っていたのか判別できなかった。が、ところどころで「このバスは…」「※※分のバスは…」と言ってくれる人がいたので、その度に「バスが道を間違えて~ すいません…」と簡単に説明&謝罪… そのせいなのか何なのか、渋滞も何もなかったのに、いつの間にかバスは10分くらい遅れていた。

そんなこんなで“終点までバス停3つ”となった時… 後方から1台のバスが来ていることに気が付き、「あれは… 回送じゃなさそうだなぁ… きっと、営業所前ターミナルから来たバスに違いない。私は、次の某センター停で2人の降車扱いをしなきゃいけないから、後ろで待たせることになるなぁ~ いや、ひょっとすると… 車椅子の人が降りていると気が付いて、手伝ってくれるかもしれないなぁ~」と思いながら、某センター停で止まって降車扱い… ボケな私は、後方から来ていたバスのことなどスッカリ忘れて、某センター停を発車した。

終点・某運動場に到着後、転回場へ移動… すると、ちょうど新人くんが休憩室へ入って行くところだった。私も、駐車スペースにバスを止めてから休憩室へ入ったのだが… そこで、新人くんが「やっちゃいました…」と言ったのを聞いて驚いた。そう、道を間違えたのは彼だったのだ。また、それと同時に私の中に浮かんだ「なぜ、バス2台分の人を乗せてきた私よりも先に到着しているのか?」という疑問をぶつけてみたところ、「あぁ、さっき… 某センター停で抜きましたから…」と言われて再び驚いた。いやいや… こりゃ、今後も多くの伝説を… このブログに“ネタ”を提供してくれそうだなぁ~ 期待しとるぞ! ハハハ…