いいね~おいしいね~

食べたり買って良かったもの等を実体験に基づき厳選紹介!ぜひご利用頂きより良い人生や日本経済等活性化につながれば幸いです♪

脱税の決算書(立石勝規)

2005年11月25日 01時00分00秒 | 
<金曜は本の紹介>

「脱税の決算書」の購入はコチラ

 本書は、著者が脱税シリーズの総仕上げのつもりで書いたとのことで、登場するのは田中角栄・元首相、長女の真紀子・元外相、「戦後最大の黒幕」児玉誉士夫、「乗っ取り屋」横井英樹、「永田町のドン」金丸から、新顔の「イトマン事件の仕掛け人」伊藤寿永光、「格闘技K-1の創設者」石井和義、「芸能界の風雲児」平哲夫、加藤紘一・元自民党幹事長、「サラ金王」武井保雄・俊樹親子、そして「西武の帝王」堤義明、実兄の元セゾングループ代表、堤清二まで多士済々で、「脇役」で若貴兄弟も登場します。

 それぞれの話はもちろん面白いのですが、脱税には5つの宿命があるとのことで、実にばれはすい犯罪とのことです。

その5つの宿命とは以下の通りとのことです。

①税務署にごまかしの確定申告をしなければ、脱税は始められない(無申告はもっと怪しまれる)
②いくら悪知恵を絞っても、帳簿操作の手口は二つしかない(収入を少なくみせるか、支出を水増しするか)
③税務署や国税局の調査に備えて二重帳簿、三重帳簿を作っても、本当のカネの流れを記載した裏帳簿がなければ脱税はできない
④脱税で得た資金を現金のままで置いておけない(銀行に預金したり割引金融債を購入したりする)
⑤脱税は麻薬のようなもので1回でやめられない

 この脱税事件について分かりやすく説明されてあり、脱税はばれやすい犯罪ということがよく分かります。面白い本だと思います。お勧めな本です!


<目次>
はじめに
第1章 帝王・堤義明の失速
 堤義明と児玉誉士夫
 「幻の本」
 堤が恐れたもの
 堤義明の初公判
 帝王の犯罪
 上場廃止
 インサイダー取引
 「付け回し」
第2章 ライジングプロ脱税事件
 元札幌国税局長の脱税
 甘えとおごり
 5億円の裏ガネ
 加藤紘一の政治資金
第3章 K-1脱税事件
 指南役・伊藤寿永光
 味方を欺く
 逮捕逃れの偽装裁判
 架空契約書のほころび
第4章 借金王の貸し金庫
 二人の「借金王」
 中心人物が消えた
 住専の「闇」
 末野は大阪のホテルにいた
 222億円の割引債は貸し金庫に
 「闇」を深くした大蔵省と銀行
 資産隠し
 大蔵省スキャンダル
 国税庁長官の決断
 「借金王」の私生活
第5章 「政官界のタニマチ」泉井事件の深層
 それはニ子山部屋から始まった
 厚いベールのマルサ
 二子山親方の申告漏れ
 三井鉱山の税務調査
 三井鉱山VS三菱石油
 11億円の交際費
 税務調査に出る「オバケ」
 脱税の裏で何が
第6章 逃税者たちの群像
 「沈黙の艦隊」国税庁
 東京国税局査察部
 税務調査の力
 リークの裏
 「天才逃税師」田中角栄
 ペーパーカンパニーの赤字
 田中遺産相続の罠
 「サラ金王」武井保雄・俊樹親子
 金丸事件の新事実
 ミスター・リーク
 山一證券を潰した総会屋
 児玉誉士夫の影
第7章 ルノワール脱税事件の黒幕
 脱税5つの宿命
 帝国ホテル「桂の間」
 3億円はどこに消えたか?
 創価学会の登場
 脱税に縄張りはない
 幽霊だから成功した
あとがき
脱税事件年表

今まで読んだ本のランキングはコチラ!

人気blogランキングアップのためクリックをお願いします!

<今日の独り言>
 20ヶ月の息子と河川敷をずっと歩いたのですが、かなり長い距離を歩けるようになりました。20ヶ月の幼児とは思えません。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする