<金曜は本の紹介>
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この本は、たくさんある日本の年中行事やしきたりを紹介し、またその歴史的な由来も解説したものです。
章立ては、日本人の自然観と信仰、正月行事のしきたり、年中行事のしきたり、結婚のしきたり、懐妊・出産のしきたり、祝い事のしきたり、贈答のしきたり、手紙のしきたり、葬式のしきたり、縁起のしきたり、しきたりに関することわざ、となっています。
特に、冠婚葬祭の際に役立つ本となっていますので、一家に一冊オススメだと思います!!
以下は私が知らなかったことなどです!
・今では、年男といえば、その年の干支に当たる人をいいますが、本来は正月行事全般を取り仕切る人のことを指していたのです。
・もともとお年玉とは、年神さまからの贈り物を意味しました。年神様に供えた餅を下ろし、年少者に分け与えたのが始まりともいわれます。地域によっては、年神に扮装した村人が元旦に各家を回って、子どもたちに丸餅を配って歩く慣わしがいまだに続いています。この丸餅を年玉と呼んでいました。ちなみに、お年玉は年少者や自分より地位の低い人に贈るのに対して、お年賀は、お世話になっている人や目上の人、地位の高い人に贈るのが基本です。
・大晦日の年越しの夜に、多くの家では除夜の鐘を聞きながら、年越しそばを食べるのが一般的です。この風習は江戸時代の町人の間で始まったといわれ、そばのように細く長く長寿であるようにという願いが込められているといいます。また、金銀細工職人が仕事場に飛び散った金粉を、そばを練って作っただんごで集め、そのだんごを焼いて金粉を取り出したことから、「そばは金を集める」という縁起の意味もあったといいます。
・披露宴のお色直しは、昔、花嫁が実家の家紋をつけた白無垢で婚礼に臨み、式後は、嫁入り先の家紋をつけた衣装に着替えたことにはじまるといわれます。また、結婚式という厳粛な儀式では清純を表す白無垢を着ていて、披露宴では別な着物に着替えたため、という説もあります。
・かつては母親が子どもを産んで、退院して自宅に戻ると、へその緒を乾燥させて、産毛とともに紙に包んで桐の箱に入れ、その箱の表に子どもの姓名・生年月日・両親名を書いて神棚に供えました。そして、子どもが成人するまでは守り神として大切に保存し、子どもが大人になってからは、男ならば戦争などに出かけるとき、女ならばお嫁に行くときなどに本人に手渡していました。また、このへその緒は、子どもが大病したときに煎じて飲ませると、一命を取りとめるとも考えられていました。
・元服の儀式では、父親や、烏帽子親と呼ばれる人に烏帽子を被せてもらい、彼らから一字をもらって改名しました。この烏帽子親は、長老や有力者などに頼むのが習わしでした。やがて江戸時代になると、烏帽子を被る習わしはなくなりましたが、貴族や武士にならって庶民の間でも、18、9歳で元服が行われるようになっていきました。
・人生の臨終期を迎えて医師などから死の宣告を受けると、「末期の水」といって家族や兄弟姉妹など縁の深い近親者が順番に、脱脂綿やガーゼを水に浸して亡くなった人の唇につけてあげます。末期の水は、もともと仏教では「死に水」といい、”あの世”では食事をしたり水を飲むことができなくなると考えられています。そこで死に際して、水をとらせて冥土に送りだすという思いが込められており、”この世”に残る者たちとの最後の別れの儀式でもあるのです。
・現在使われている六曜のそれぞれの日には、次のような意味があります。
先勝:午前が良く、午後は悪い。
友引:正午のみが凶
先負:午前が悪くて、午後が良い
仏滅:一日じゅう最凶の日
大安:一日じゅう良い日。大安吉日という。
赤口:昼だけが吉。朝・夕は凶で、災いに出会いやすい。
<目次>
はじめに
序章 日本人の自然観と信仰
旧暦、24節気、干支、八百万の神、神と仏、氏神と鎮守、ハレとケ
第1章 正月行事のしきたり
初日の出、初詣、門松、しめ飾り、年男、若水、鏡餅、おとそ、おせち料理、雑煮、お年玉、書き初め、初夢、七草がゆ、鏡開き、小正月、左義長、薮入り
第2章 年中行事のしきたり
節分、初午、針供養、ひな祭り、お彼岸、花祭り、八十八夜、端午の節句、衣替え、七夕、土用の丑の日、お盆、盆踊り、お月見、重陽の節句、恵比寿講、酉の市、年の市、除夜の鐘、年越しそば
第3章 結婚のしきたり
婚姻、見合い、仲人、結納、神前結婚式、三々九度、披露宴、お色直し、引出物、里帰り
第4章 懐妊・出産のしきたり
帯祝い、へその緒、お七夜、赤飯、お宮参り、お食い初め、初誕生祝い
第5章 祝い事のしきたり
七五三、十三参り、成人式、還暦の祝い、長寿の祝い、地鎮祭、棟上式
第6章 贈答のしきたり
中元、歳暮、贈答品の包装、水引、のし、贈答品の表書き
第7章 手紙のしきたり
手紙と葉書、表書き、裏書、頭語と結語①、頭語と結語②、時候のあいさつ、年賀状、暑中見舞い、手紙の禁忌言葉
第8章 葬式のしきたり
末期の水、死装束、北枕、通夜、葬式、焼香、戒名、位牌、お布施、出棺、香典、忌中と忌明け、精進落とし、年忌法要
第9章 縁起のしきたり
大安・仏滅、おみくじ、神輿、縁日、厄年、七福神、お百度参り、ダルマ、招き猫、絵馬、手締め、清めの塩、鬼門
終章 しきたりに関することわざ
宗教・信仰のことわざ、正月行事のことわざ、結婚のことわざ、懐妊・出産のことわざ、贈答のことわざ、手紙のことわざ、葬式のことわざ、縁起のことわざ
おもな参考文献
面白かった本まとめ(2006年)
面白かった本まとめ(~2006年)
<今日の独り言>
昼や帰りに毎日30分歩くようになって、体重や体脂肪率がどんどん減ってきたので、ちょっと食べる量を最近増やしましたが、少し体重や体脂肪率が増えていました^_^;)といっても正常の範囲内ですが^_^;)やはり、体重や体脂肪率は、食べる量と運動量に相関関係があるのですね。
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この本は、たくさんある日本の年中行事やしきたりを紹介し、またその歴史的な由来も解説したものです。
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特に、冠婚葬祭の際に役立つ本となっていますので、一家に一冊オススメだと思います!!
以下は私が知らなかったことなどです!
・今では、年男といえば、その年の干支に当たる人をいいますが、本来は正月行事全般を取り仕切る人のことを指していたのです。
・もともとお年玉とは、年神さまからの贈り物を意味しました。年神様に供えた餅を下ろし、年少者に分け与えたのが始まりともいわれます。地域によっては、年神に扮装した村人が元旦に各家を回って、子どもたちに丸餅を配って歩く慣わしがいまだに続いています。この丸餅を年玉と呼んでいました。ちなみに、お年玉は年少者や自分より地位の低い人に贈るのに対して、お年賀は、お世話になっている人や目上の人、地位の高い人に贈るのが基本です。
・大晦日の年越しの夜に、多くの家では除夜の鐘を聞きながら、年越しそばを食べるのが一般的です。この風習は江戸時代の町人の間で始まったといわれ、そばのように細く長く長寿であるようにという願いが込められているといいます。また、金銀細工職人が仕事場に飛び散った金粉を、そばを練って作っただんごで集め、そのだんごを焼いて金粉を取り出したことから、「そばは金を集める」という縁起の意味もあったといいます。
・披露宴のお色直しは、昔、花嫁が実家の家紋をつけた白無垢で婚礼に臨み、式後は、嫁入り先の家紋をつけた衣装に着替えたことにはじまるといわれます。また、結婚式という厳粛な儀式では清純を表す白無垢を着ていて、披露宴では別な着物に着替えたため、という説もあります。
・かつては母親が子どもを産んで、退院して自宅に戻ると、へその緒を乾燥させて、産毛とともに紙に包んで桐の箱に入れ、その箱の表に子どもの姓名・生年月日・両親名を書いて神棚に供えました。そして、子どもが成人するまでは守り神として大切に保存し、子どもが大人になってからは、男ならば戦争などに出かけるとき、女ならばお嫁に行くときなどに本人に手渡していました。また、このへその緒は、子どもが大病したときに煎じて飲ませると、一命を取りとめるとも考えられていました。
・元服の儀式では、父親や、烏帽子親と呼ばれる人に烏帽子を被せてもらい、彼らから一字をもらって改名しました。この烏帽子親は、長老や有力者などに頼むのが習わしでした。やがて江戸時代になると、烏帽子を被る習わしはなくなりましたが、貴族や武士にならって庶民の間でも、18、9歳で元服が行われるようになっていきました。
・人生の臨終期を迎えて医師などから死の宣告を受けると、「末期の水」といって家族や兄弟姉妹など縁の深い近親者が順番に、脱脂綿やガーゼを水に浸して亡くなった人の唇につけてあげます。末期の水は、もともと仏教では「死に水」といい、”あの世”では食事をしたり水を飲むことができなくなると考えられています。そこで死に際して、水をとらせて冥土に送りだすという思いが込められており、”この世”に残る者たちとの最後の別れの儀式でもあるのです。
・現在使われている六曜のそれぞれの日には、次のような意味があります。
先勝:午前が良く、午後は悪い。
友引:正午のみが凶
先負:午前が悪くて、午後が良い
仏滅:一日じゅう最凶の日
大安:一日じゅう良い日。大安吉日という。
赤口:昼だけが吉。朝・夕は凶で、災いに出会いやすい。
<目次>
はじめに
序章 日本人の自然観と信仰
旧暦、24節気、干支、八百万の神、神と仏、氏神と鎮守、ハレとケ
第1章 正月行事のしきたり
初日の出、初詣、門松、しめ飾り、年男、若水、鏡餅、おとそ、おせち料理、雑煮、お年玉、書き初め、初夢、七草がゆ、鏡開き、小正月、左義長、薮入り
第2章 年中行事のしきたり
節分、初午、針供養、ひな祭り、お彼岸、花祭り、八十八夜、端午の節句、衣替え、七夕、土用の丑の日、お盆、盆踊り、お月見、重陽の節句、恵比寿講、酉の市、年の市、除夜の鐘、年越しそば
第3章 結婚のしきたり
婚姻、見合い、仲人、結納、神前結婚式、三々九度、披露宴、お色直し、引出物、里帰り
第4章 懐妊・出産のしきたり
帯祝い、へその緒、お七夜、赤飯、お宮参り、お食い初め、初誕生祝い
第5章 祝い事のしきたり
七五三、十三参り、成人式、還暦の祝い、長寿の祝い、地鎮祭、棟上式
第6章 贈答のしきたり
中元、歳暮、贈答品の包装、水引、のし、贈答品の表書き
第7章 手紙のしきたり
手紙と葉書、表書き、裏書、頭語と結語①、頭語と結語②、時候のあいさつ、年賀状、暑中見舞い、手紙の禁忌言葉
第8章 葬式のしきたり
末期の水、死装束、北枕、通夜、葬式、焼香、戒名、位牌、お布施、出棺、香典、忌中と忌明け、精進落とし、年忌法要
第9章 縁起のしきたり
大安・仏滅、おみくじ、神輿、縁日、厄年、七福神、お百度参り、ダルマ、招き猫、絵馬、手締め、清めの塩、鬼門
終章 しきたりに関することわざ
宗教・信仰のことわざ、正月行事のことわざ、結婚のことわざ、懐妊・出産のことわざ、贈答のことわざ、手紙のことわざ、葬式のことわざ、縁起のことわざ
おもな参考文献
面白かった本まとめ(2006年)
面白かった本まとめ(~2006年)
<今日の独り言>
昼や帰りに毎日30分歩くようになって、体重や体脂肪率がどんどん減ってきたので、ちょっと食べる量を最近増やしましたが、少し体重や体脂肪率が増えていました^_^;)といっても正常の範囲内ですが^_^;)やはり、体重や体脂肪率は、食べる量と運動量に相関関係があるのですね。