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日本人の知らない日本語(蛇蔵&海野凪子)

2010年03月05日 01時00分00秒 | 
<金曜は本の紹介>

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 この本は、日本での外国人向け日本語学校教師が、その学校の様子を面白く、マンガを取り入れながら説明したものです。

外国人が疑問に思うことや間違えやすいこと、また日本人と外国人の習慣の違い等も分かって面白いです。

また、あらためて、日本人にとっても日本語の勉強にもなります^_^;)

特に、今はあまり使われていない旧字体の平仮名(変体がな)は勉強になりました。

これからグローバル化や観光国として日本を訪れる外国人が増えると思いますので、その一助にもなる本だと思います!

気楽に読めますし、とてもオススメです!


以下はこの本のポイント等です!

・日本に住む外国人就学生のアルバイトにはたくさんの制約があります。特に水商売は絶対禁止!!最悪強制送還えす。そのため自然と就ける職種が限られてきます。多いのが厨房の洗い場。言葉が不自由でも大丈夫だから。ゆえに日本語学校で食器の名前を教えるときはやたらマニアックな質問がありまあす。醤油を入れる小さな皿=薬味醤油皿

・日本の日本語学校で勉強している学生お多くが「就学生」という在留資格です。平成18年度には約3万人の学生が日本語学校で勉強していました。もちろん目的は「日本語を勉強すること」ですが、日本語学校で学んでから、日本での大学進学を目指す人が多いです。日本でなら日本語教師は外国語が話せなくてもできます。直説法と言って、「日本語を日本語で教える」方法をとっている学校が多いからです。最初は戸惑っていた学生も大抵1年もすると、日常生活に困らない程度には話せるようになります(きちんと勉強さえすれば!)。

・学生が母国に持って帰りたいもの
 食品サンプル(マイケル(アメリカ人))、狛犬(マリー(フランス人))、米(ジャック(イギリス人))、兜(エレーン(スウェーデン人))、100円均一の店(ラン(ベトナム人))、とりあえず全部(アリ(アラブ首長国連邦人))、ウォシュレット(アントーニオ(イタリア人))、便利グッズ(洗濯ネットやお玉立て等)(ダイアナ(ロシア人))

・シカト=元は任侠用語。花札の鹿の絵(十点)がそっぽを向いているから、鹿十→シカト
ピカイチ=花札の中に各月一枚だけある「光物」という点の高い札のこと

・答案には、日本では正解に「○」をし不正解には「チェック」をしますが、外国では逆に正解に「チェック」をし、不正解には「○」をします。ゲームコントローラーも逆で、日本なら○ボタンを押すと「決定」、×ボタンは「キャンセル」ですが、米国版は逆で「×」が決定、「○」がキャンセルです。

・花札の「あのよろし」の「の」は、「の」ではなく、今はなくなった古いひらがなで、「か」と読みます。だからこれは「あかよろし」、「あきらかによろしい」という意味です。昔は今はない「ひらがな」がたくさんありましたが、明治33年に一音につき一字だけを標準とすることになりました。標準から外れたかなは以後「変体がな」と呼ばれています。

・日本語の中の難敵、それは「漢字」。中国人の場合、漢字を極端に省略した「簡体字」を使っています。韓国人の場合、新聞などで時々漢字が使われることもあり「少しは読める」のですが基本はハングルなので苦手てです。意外と知られていない元・漢字圏ベトナム人の場合、1945年までは「チュノム」という漢字が使われていたんです。しかし「より難しく」進化していったチュノムは非効率的だとしてローマ字が公用になりました。台湾人の場合、日本の旧字体にそっくりな「繁体字」を使っています。

・以前、中国人の学生に野菜の名前を教えている時「ダイコン」がなかなか分かってもらえなかったので、漢字で書いてみました。ところが全然通じません。実は中国語とは発音も漢字もまったく違っていたのでした。「ダイコン」は和語で「おおね」と言い、この「おおね」に漢字をあてはめ、「大根」になり、「大根」を「おおね」と読まずに音読みで「ダイコン」と読むようになりました。

・普段なにげなく使っている「~です」「~ます」ですが、古くから標準語だったわけではなく、江戸時代は芸者さんの言葉でした。武士は「~でござる」、商人は「~でございます」、庶民は「~だ」と言っていたようです。「~です」「~ます」が標準として広まったのは明治のはじめ、地方からやって来た田舎武士が遊里の言葉を覚え、「です」が標準語だと勘違い、広めまくって本当に標準語になってしまったそうな。上品な言葉づかいとして有名な「~ザマス」も元々はおいらんの言葉でした。軍人さんの言葉づかいのイメージがある「~であります」は、元は山口の方言であります。明治維新で重要な位置をしめた長州(山口)の人たちが軍の上層に多数いたため軍隊用語として広まったそうです。同じようなものに「オイコラ」があります。今なんとなく偉そうな呼びかけと感じられている「オイコラ」は鹿児島弁。単に「ちょっと君」的呼びかけだったようですが、明治の警官の多くが薩摩出身だったため警察と言えば「オイコラ」=「上からのもの言い」になってしまいました。

・漢字クイズです。鳩(はと)と蚊(か)と鴉(からす)と猫(ねこ)の共通点は何でしょう?
鳴き声が正解です。漢字の一部分に鳴き声が入っています。鳩=九=クー、鴉=牙=ガー、蚊=文=ブンブン、猫=苗=ミョウ。


<目次>
まえがき
第1章 外国人の素朴な疑問は超難問
 ●アレの名前は何ですか
 ●助数詞という迷宮
  日本語こぼれ話① 日本語学校の話
  やってみよう! 日本語テスト①
第2章 そんな日本語使いません
 ●映画で言葉を覚えたら
 ●映画で文化を覚えたら
  日本語こぼれ話② MANGAで日本語を覚えたら
  やってみよう! 日本語テスト②
第3章 間違いな敬語
 ●正しい敬語使えてますか?
 ●間違いだらけのバイト敬語
  日本語こぼれ話③ バイト敬語は困りもの
  やってみよう! 日本語テスト③
第4章 トコロかわれば
 ●恐怖! マルだらけの答案
 ●美しさは罪
  日本語こぼれ話④ 日本語教師は大変です
  やってみよう! 日本語テスト④
第5章 知られざる仮名の過去
 ●日本人も読めないひらがなたち
 ●カタカナに歴史あり
  日本語こぼれ話⑤ 日本語になった外国語
  やってみよう! 日本語テスト⑤
第6章 世界の漢字
 ●漢字は難しい
 ●漢字の読み方が多い理由
  日本語こぼれ話⑥ 中国人も知らない漢字
  やってみよう! 日本語テスト⑥
第7章 そうだったんだ!日本語
 ●標準語なんて標準じゃない
 ●鳩と蚊と鴉と猫の共通点
  日本語こぼれ話⑦ 外国語になった日本語
  やってみよう! 日本語テスト⑦
第8章 日本のルール
 ●「お」のつく言葉つかない言葉
 ●お見舞いのルール
  日本語こぼれ話⑧ 日本語のルール
  やってみよう!日本語テスト⑧
第9章 日本語学校にて
 ●「お」と「を」の音はどう違う
 ●星に願いを
  日本語こぼれ話⑨ 敬語の話
  やってみよう! 日本語テスト⑨
第10章 日本いいクニ
 ●日本人の知らない日本の良さ
参考文献
あとがき

面白かった本まとめ(2009年下半期)


<今日の独り言>
5歳の息子が、紙などでケーキとろうそくを作って、自分の誕生日を祝ってくれました!その気持ちが嬉しいですね^_^)

コメント
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