<金曜は本の紹介>
「怒らない技術(嶋津良智)」の購入はコチラ
「怒らない技術」という本は、特に出来事や物事の受け取り方を変えて怒らない習慣を身につけ、心や感情をコントロールし、人生をよりよくする方法等について書かれたものです。
確かに怒りに時間を費やすのは無駄だし、怒りは周りに良い影響を与えないので、自分の受け止め方を変えて、何事も前向きに考えることは良いことだと思います。
「怒らない」ことを決めるだけで、良いチャンス・良い出会い・良い情報・良い仕事・健康などあらゆる良いことが手に入ると思います。
また、何事も他人のせいにはせずに、自己責任を持つことも大切だと思いましたね。
この本では特に以下ついてはナルホドと思いました。
・万人に共通して与えられているものは「命」と「時間」でそれらを大切にすることが成功の秘訣
・怒りやイライラに時間を費やすのは無駄
・すぐに怒る人には早死にが多い
・人生とはそもそも思い通りにいかないもの
・妥協を減らすことが大切
・活躍している人は、とてつもない苦労をした人
・苦しみから脱出するための試行錯誤が、成長のエネルギー
・成功者は世の中に2%しかいないのだから努力が必要
・失敗や挫折は人生の免疫
・トライして失敗するリスクよりチャレンジしないリスクを恐れるべき
・自分の受け止め方を変えることが重要
・他人のせいにし続けないこと
・この世にあるものはすべて、人のモノの見方・考え方・心構えから派生した現象
・過去は変えられないが未来と自分は変えられる
・自分に不都合なことが起きても全体的、グローバル的な視点に立って物事を考えること
・子どもに無理やり勉強をさせるのではなく、どうしたら子どもが自らやる気をもって勉強をするようになるか、親として何ができるのかを考えること
・夫婦は価値観を押しつけあうのではなく、お互いすり合わせながら新しい夫婦共通の価値観をつくりあげること
・落ち込む時間を減らすこと
・他人に責任を求めるのではなく、自己責任をもつこと
・自分を支配しているのは、出来事そのものではなく、その受け止め方
・迷った時は決断しない。必ずよしと思える時がやってくる
・人生の計画をたてること
・まずは小さな習慣を身につけること
・競争相手があまりいない優越感の持てる場所、自信が持てる場所を探すこと
・メモをとる習慣をつけること
・わからない時は恥ずかしからずに人に聞くこと
・ささいなことでも自分を褒めること
・朝の時間を大切にして自分の夢や目標を考えること
・「疲れた」「時間がない」「忙しい」を言わないこと
・イヤなことがあったとき、「これは神様が自分を試している」と思って乗り越えること
・意に添わないことが起きても「これはちょうどいいや」と思うこと
・どんなにひどい人でもその人と出会えたこと自体が奇跡と思って感謝すること
・怒り出しそうなときは、その場所から離れること
・イライラが収まらない時などは寝ること
以下はこの本のポイント等です。
とてもオススメな本です。
・万人に共通して与えられているものがたった2つだけあるのです。何だかわかりますか?一つは命です。そして、もう一つは時間です。1日24時間という時間です。この2つはどんな人にも平等に与えられているもので、人生でいちばんシンプルな成功哲学とは、命と時間を大切にすることです。
・得られる成果が変わらないなら、イライラしたり、怒ったりすることは選びません。ちょっと我慢して同じ成果が得られるなら、不快にならない選択肢を選んだほうが、結局は、自分のためになります。怒りやイライラに時間を費やすのは、はっきり言って人生の無駄です。
・怒りは命を削ります。免疫学の権威、新潟大学大学院医学部教授であり、「免疫革命」などの著書のある安保徹先生は、「すぐに怒る人には早死にが多い」と断言しています。「怒る」などして、強いストレス受け続けると、胃潰瘍や高血圧、糖尿病、不眠、こうげん病、ガンなどにつながります。
・自分が「こうしたい」「ああしたい」という目的を持っても、神様のいたずらか、難問、関門、困難、苦労といったものが、毎日、目の前にあらわれます。思った通りに物事が進まないと、イライラするでしょう。怒ったり、落ち込んだりもするでしょう。でも、人生とはそもそも思い通りにいかないものなのです。そのたびに、いちいち怒ったり、落ち込んだりしていては、時間ばかりが過ぎていきます。そして、怒ったり、落ち込んだりしていても何も生み出すことはできません。イライラや怒りは、人生において無駄なものなのです。
・妥協は決して悪いことではありません。誰でも妥協しているのです。妥協の連続が人生です。ただ、妥協を一つでも減らしていくことが大切です。一日に8つ妥協していたら7つにする。7つ妥協していたら6つにする。そう考えると、人生はよりすばらしいものになります。
・ある人材派遣会社が、30~40代の活躍しているビジネスパーソンにアンケートをとり、活躍の秘密を探ったことがあります。いろいろな回答がある中で、一つだけ共通していることがありました。それは、20代のうちに、他の20代が体験しないような、とてつもない苦労をしたということです。ものすごい大失敗、ものすごくイヤな思いなど、マイナスの経験をしていました。
・成功したビジネスパーソン、中田選手に共通するのは、若き日の苦労によって、後に大きな成果を獲得したということです。ただ、注意しなくてはいけないのは、苦しんでいるだけではいけないということです。苦しみから脱出するための試行錯誤こそが成長のエネルギーになります。
・成功者は世の中に2%しかいないと言われています。ならば世の中の98%の人は、まず自分自身が「凡人である」という事実を受け入れるべきです。特別な才能や特別な能力のない98%の凡人が、2%に入るためにはどうしたらいいでしょうか。やはり努力しなければ入れないでしょう。自分自身が凡人だということをまず受け入れ、一生懸命努力するということを覚えていかないと、本当の意味でいい人生を歩めないのではないかということです。
・私は、人より早い段階で重い責任を負い、大きな仕事を任せてもらえました。若いうちに、いろいろな体験をし、いろいろ失敗しました。早い段階での小さな失敗、小さな挫折は、人生の免疫です。失敗や挫折を体験することで、少しずつ免疫力がついてきます。免疫力がついてくると、大きなアクシデントに出会っても、ついた免疫力によって対処することができます。具体的に言えば、何かが起きたときの対処法、感情をコントロールする術なども学びました。このために「怒らない」を実行できているのです。
・子どもは小さな失敗を繰り返して成長します。それなのに親は子供が失敗しないように先回りしてしまうのは大きな問題です。子どもが転んだら、すぐに手を差しのべないで、放っておくことがとても大切なのです。小さな失敗をたくさんするメリットは、自分自身でリカバーするコツを体で覚えられることです。若いときにたくさんチャレンジし、失敗して挫折することはとても大切です。
・本当に恐れなければならないのは、何かにトライして失敗するリスクよりも、チャレンジしないリスクです。失敗すること自体は悪いことではありません。失敗から何かを学ぶことができれば、それはもはや失敗とは言えません。
・それは自分の価値観に合わないからイライラしているだけです。自分のやり方に合わないからイライラしているだけです。その人はそれでいい、それで普通だと思ってやっているのですから、あなたがイライラしているのは、相手の問題ではなく、自分の問題です。自分勝手にイライラしているのです。だから、自分が受け止め方を変えるのです。
・自分が正しいと思いこんでしまうと、すべての非は相手にあることになります。他人のせいにし続ける限り、少しのことですぐにイライラすることになります。このような場合、客観的に自分を見つめ直す必要があります。自分が思う考えを、常に正しいと思わずに、「本当に正しいのか」と疑ってみます。考え直して正しいと思えることなら、それはそれでいいのです。ですが、本当に正しいかなと考え直し、「さっきはこう思ったけれど、こういう考え方もある」とか、「よく考えてみたらこういうケースもあるから、正しいとは言えない」と思うことがあります。考えることによって、モノの見方、考え方が変わったり、学びを得ることもあります。たとえば、怒りの感情にかられたときも、その気持ちをすべて正しいと思わず、本当に正しいのかと自分を疑う気持ちを持ったほうがいいのです。
・心の老化が怒りの原因となっていることもあります。年をとったおじいちゃん、おばあちゃんと接していると、以前よりもひがみっぽくなった、話がしつこくなったと感じることがあります。おそらくそれは、年をとった自分に関心を寄せてくれないことに対するさびしさではないかと思います。年老いた自分の存在価値の希薄感もあるでしょう。仕事を離れてしまったさびしさもあるでしょう。一生懸命話しているのに相手が話を聞いてくれないというさびしさもあるでしょう。おじいちゃん、おばあちゃんなりの心のメッセージのような気がするんです。
・木には根があり、幹があって、枝葉があって、実がなります。人生の成果はこれによく似ています。まず、モノの見方、考え方、心構えという根の部分があります。その上の幹の部分が、知識・技術・スキル、テクニックです。枝葉の部分が、行動態度、姿勢であり、最後に成果や結果という実がなります。実は、この世にあるものはすべて、人のモノの見方、考え方、心構えから派生した現象なのです。この世に存在しているすべてのものは人の心がつくり出した成果物なおです。あなたの目の前にあるものすべてがそうです。たとえば、すべての商品は、誰かがこういうものがあったら便利なんじゃないかと考えたところからはじまっています。その人のモノの見方、考え方の中から派生した現象の結果ということです。だから、よい成果をあげたいのんら、根の部分である、モノの見方、考え方、心構えという部分から見直していく必要があります。
・どんなささいな仕事でも怠らず、今の仕事がどれだけの人に影響しているかをイメージして仕事に臨むだけでも、仕事の成果は変わります。これは人生にも言えることです。どう生きるか。その考え方によって、実りのある人生になるか、そうでないかが変わってきます。
・どんなにイヤな過去だろうが、どんな素晴らしい過去であろうが、過去は過去です。変えることはできません。一方、変えられるものがあります。それは「未来」です。未来と自分は変えられます。では10年後、20年後のあなたは、何がつくっていくのでしょうか。それは、これからどんなことをしていくかです。それはこれからまく種です。この一瞬からまきはじめる種によって変わります。あなたは過去にどんな種をまいてきたでしょうか。自分のまいた種が芽を出し、咲いた一輪の花が、今のあなたです。そして、10年後、20年後に自分の思った通りの花を咲かせたかったら、これからどんな種をまくかによってそれが決まります。今から質のよい種をまけば、あなたの未来は明るいものになるでしょう。
・天気に限らず自分に不都合なことが起きたら、そのことに不満を持つ前に、全体的、グローバル的な視点に立って物事を考える習慣を身につけてください。それがあなたの本当の幸せにつながり、あなたの繁栄につながるからです。
・子どもを自分の理想型に育てようと、嫌がる子どもに無理矢理勉強をさせたりする親がいますが、無理に勉強することを強いるよりも、親としてまず考えなければならないことは、「どうしたら子どもが自らやる気を持って勉強をするようになてくれるか」、そのために親として何ができるのかを考えることです。愛という言葉をはき違い、親であるという権限を使って、自分の言うことを聞かない子どもに物事を強制するのは、子どもの人格を無視した単なる親のわがままです。
・そもそも夫婦は価値観を押しつけ合うとうまくいきません。「こういう夫であってほしい」「こういう妻であってほしい」「こういう家庭をつくりたい」という自分の価値観を相手に求めていくと、そこに現実とのギャップが生じ、イライラや喧嘩の種となります。そうではなく、お互いの価値観をすり合わせながら、新しい夫婦共通の価値観をつくりあげていくと良いのです。それは、結婚生活の中で一つひとつ積み上げていくものです。
・落ち込みから回復するまでにどれだけの時間が必要か。そこが個人によって大きく差の出るところです。ならば、その時間は少ないほうがいいのではないでしょうか。人生という限られた時間を、落ち込んでいる時間に費やすとしたら、とてももったいないと思うのです。だから私は落ち込まないと決めています。落ち込まないために感情のコントロールをしています。悩む、悩まないも同じです。悩んでいても時間のムダです。だから私は悩まないと決めています。
・責任を他人に求めるのは簡単です。そうしたくなる気持ちもわかります。ですが他人に責任を求めても、問題は解決しないのです。自己責任という意識を徹底すると、当事者意識が芽生えてきます。どんな問題でも、突き詰めれば自分の責任なのだから、「これはオレの問題じゃないから、いいや」と言って知らん顔をするわけにはいかなくなります。
・世の中で起こっている出来事が喜ばしいことなのか、イヤなことなのかはすべて自分が決めています。自分を支配しているのは、出来事そのものではなく、その受け止め方です。もともとの出来事には何の意味もなく、出来事に意味をつけているのは自分自身です。人は毎日、何百、何千という意志決定を繰り返しながら生きています。その中で、自分が意志決定した結果が、自分に降りかかってきているのですから、人生すべて自分の責任です。
・迷っているときは、不安、問題など、踏ん切れない理由が「何か」あるのです。それでも大切なことであれば、いずれ決断のときがやってきます。だから迷ったことは決断しない。そうすると、不思議ですけど必ずよしと思えるときがやってきます。
・いきなり大きな習慣を身につけようと思わず、小さな習慣を身につけることからはじめることが大切なのです。私の知り合いに「靴をそろえる」「上着はハンガーにかける」「新聞を読む」の3つの目標を設定した人がいます。その3つはすぐにできるようになったので、次は「昼休みを有効に使いたい」とかんがえました。いつも昼休みは同僚と無駄話をしたり、マンガを読んで過ごしていたのですが、それからは会社で、英会話の勉強をはじめました。結局、英会話もできるようになり、会社の取締役になりました。目標達成ラインをちょっと頑張ればクリアできるものにすることで、常に達成感を味わえるようになりました。やがて、それは習慣になり、高循環を生み、ちょっと高い目標が現れても、「頑張ればクリアできる」と思えるのです。高い目標をたててそれに向かって進むのも悪くはんでしょう。ですが私のおすすめは「志は高く、目標は分相応」です。分相応な目標なら、怒ったり、イライラすることはないでしょう。
・多くの人がすでに行っている世界に飛び込んでしまうと、そこにはたくさんの競争相手がいます。自分より優秀な人間もたくさんいるので到底勝てません。そこで、優越感の持てる場所、自信が持てる場所を、あまのじゃくの精神で探す。自分で新しい土俵をつくれば、競争にさらされることもありません。「こんなことをやっているヤツはいない」と自信が持てました。
・メモをとって、それを自分なりに整理しておけば、忘れることの不安感が解消され、集中して仕事に取り組めます。あらかじめメモをとっておいて、忘れたときにはすぐメモを見るという習慣をつければ、効率がよくなり、それだけ有効に時間が使えるようになります。
・答えが見つかるまで一人で勉強する。悩みが解決するまでひたすら苦しむ。心がけは立派ですが、そうした方法は、時間ばかりかかって効果的とはいえません。インターネットで必死になって探してみても、ぴったりの答えが見つからずに、時間ばかりかかってしまうなんてことは、日常茶飯事です。答えが見つからないと、かえてストレスを生むことになります。では、どうしたらいいでしょう。誰かに聞けばいいんです。答えを知っている人に聞けばいいんです。恥ずかしがることはないのです。わからないことも、わかることも、自分の思いや考えをどんどん開示していくことがすごく大切なのです。
・ささいなことで自分を褒めることが大切です。小さなことでもそれをやり遂げたときに、自分を褒めることができればストレスから解放されるでしょう。小さな目標をクリアしたときでも、「オレはなかなかやるもんだ」と考えて自分を励ますのです。たとえば、朝に「今日のタスク」をメモ用紙に書き、夕方までに全部できたら、「私ってすごいね」と考え、ちょっと時間をオーバーしてしまったとしても、「私もなかなか捨てたもんじゃない」と考えるのです。こうすることで仕事にも心にも区切りをつけることができます。私の場合、自分自身にご褒美を上げます。一年間を通して、自分がどれくらい目標を達成したかによって、「ご褒美」をあげます。
・感情のコントロールをしていっく上で朝の時間がすごく大切です。朝は自分のペースで、心おだやかに過ごしたいからです。朝は早めに家を出て、カフェやファミリーレストランで朝食を食べながら新聞を読む。これが私の朝のスタートです。そして、一人静かに自分を見つめます。おだやかな気持ちで自分の夢や目標を考えたり、「今日一日何をするか」を考えます。気持ちよくスタートダッシュをするためには、今日一日何をするかが整理された状態で、頭に入っていなければなりません。
・自分が感情コントロールできているかどうかを確認するためには、基準を設けるといいでしょう。たとえば、言葉遣いです。私の場合、「三大禁句」があります。それは、「疲れた」「時間がない」「忙しい」です。この3つを平気で口にするようになったら、感情コントロールができていない信号です。
・何かイヤなことがあったとき、私はこんな言葉を自分に投げかけています。それは、「これは神様が自分を試しているに違いない」ということです。
・意に添わないことが起きたとします。そんなときの対処法として私がよく使うのが、「これはちょうどいいや」と口に出して言ってみることです。これは事実をポジティブに捉え直す魔法の言葉です。
・相手にむかついたり、いらついたり、そうした怒りを覚えたときは、その人が自分によくしてくれたことを思い出したり、何よりも、出会いという奇跡に感謝することです。出会いとは奇跡です。みなさんは約63億人いると言われる全世界の人と一人1秒ずつ会ったとして、全員と会うまでに何年かかるか知っていますか?じつは約200年もかかります。日本人だけに限っても約4年かかります。一人1秒のコミュニケーションなどはありえないわけですから、毎日いろいろな人との何気ない出会いすべてが、じつは奇跡に近いものなのです。だから、どんなにひどい人でも、その人と出会えたこと自体が奇跡だと思って、出会いに感謝します。どんなにイヤな人でも同じです。出会いに感謝し、「自分はこんなイヤな人にならないようにしよう」と反面教師にします。
・イヤな自分が表に出そうになったら、私はその場所からいったん逃げることにしています。たとえば、「ちょっと待ってもらえますか」「書類をとってきていいですか」「トイレに行かせてください」などと言って、席をはずします。このままその場にいたら、イヤな自分を出してしまいそうなモヤモヤした感触を心の奥に感じたら、何かの理由をつけてその場から体を動かします。そして、オフィスにいるならその辺りを歩いたり、別のフロアを歩いたり、近くに出口があるなら外へ出て深呼吸をしたりして、心を落ち着けます。体と感情は一つのセットになっているらしく、体を動かすことで、感情を変えることができます。じっと座っているときに、心の奥底から首をもちあげてきたイヤな自分を、体を動かすことで、再び鎮めることができます。
・イライラが収まらないこともあるでしょう。そういうときは、多少は酒を飲んでもいいので、とにかく寝ることが大事です。朝起きると、「しょうがないか」と思えることも意外と多いのです。時間が解決してくれることも結構あります。イヤなことがあっても、放っておくことによって、時間が自然と解決してくれることがあります。もう一つ、寝ることには大切な意味があります。じつはイライラや怒りの原因が、「疲れ」の場合があるのです。自分が疲れているとイライラしたり、怒ったりします。これは脳が疲れてしまっていて、相手に対して思いやりが持てなくなっていたり、細かい作業をするのがイヤになってしまっているのです。一晩ぐっすり寝て脳がリフレッシュすると、「何でそんなことでイライラしていたのか」と思うこともきっとあるはずです。ですから、イライラしてきたら、自分の脳の疲れを疑ってみる必要があります。そういうときは、早めに仕事を切り上げて、十分に睡眠をとりましょう。
<目次>
プロローグ 心と感情が人生を変える!
PART1 怒らない技術
第1章 人生をうまくいかせるための「3つのルール」
・もっとシンプルな成功法則
・命と時間を大切にする!
・怒っても結果は同じ!
・すぐ怒る人は早死にする
・思った通りにいかないのは楽しいこと
・ゴルフは難しいから楽しい!
・ビル・ゲイツだって妥協しているはず!
・苦労と失敗の連続のおかげ
・苦労した人とそうでない人の違い
・30歳定年制
・結果よりもプロセスが大切
・私は典型的な凡人でした!
・「人生の免疫力」を高めよう!
・子どもには失敗させよう!
・ネクスト・チャンス
・ゴネ得はいずれイヤな思いをする
第2章 「あなたの感情」はあなた自身が決めている!
・目の前の出来事には何の意味もありません!
・人の心を左右するのは、出来事ではなく受け取り方
・同じ出来事でも、どう考えたかで結果が変わる!
・考え方を変えれば、感情はコントロールできる!
・自分の感情が怒りを生む
・子育てのイライラも
・「価値観の違い」を受け入れよう!
・「この人とは話をしたくないな」
・本当に自分は正しいのだろうか?
・友人の言葉に感じた怒りの感情は何だったのか
・情報に感情をコントロールされないようにする!
・怒りは脳の老化現象
・人生の成果は考え方、心構えによって変わる
・あなたは何のために生きていますか?
第3章 感情コントロールは人生コントロール
・過去は変えられない。未来は変えられる
・松下幸之助と松井秀喜の言葉
・電車が来ない、バスが来ない、エレベーターが来ない
・晴れたら喜ぼう。雨が降っても喜ぼう。何があっても喜ぼう
・他人は変えられない
・感情は行動に大きな影響をおよぼす
・一流と二流の違い!
・怒りは無謀をもって始まり後悔をもって終わる
・「怒らない」と決めてしまおう!
・「落ち込まない」と決めてしまおう!
・他人のせいにするのはやめよう!
・他人の言う通りにして失敗しても自分の責任
・感情コントロールのレッスン「赤信号は渡らない」
PART2 怒り・イライラと無縁になる25の週間
第4章 「イライラ」を感じなくなる習慣
習慣1 迷ったら、決断しない!
習慣2 自分の欠点を利用する
習慣3 常に最悪の事態を考えておく!
習慣4 何よりも準備に重きを。「出かける前チェックリスト」をつくる
習慣5 自身がないので仕事も生活も分相応に
習慣6 目標はできる限り低く設定する
習慣7 一人勝ちできる場所を見つける!
習慣8 身の回りをきれいにしておく
習慣9 理想主義や完璧主義はやめる
習慣10 自分の問題か、相手の問題かをはっきりさせる
習慣11 秘密を持たない
習慣12 大事なことはどんどん忘れる
習慣13 すぐ聞くことでモヤモヤを解消する
習慣14 イライラする環境に身を置かない
習慣15 イライラするものから目を背ける
習慣16 一方的に話さない
習慣17 三合(さんあい)主義で生きる
習慣18 自信があることにはわがままに生きる
第5章 自分を気持ちよくする習慣
習慣19 自分の成長を自分で認める
習慣20 ささいなことで自分を褒める
習慣21 自分が気持ちよくなる過ごし方を知っておく
習慣22 朝の時間を大切にする!
習慣23 身近な人にいいところを50あげてもらう
習慣24 気持ちを伝えあう
習慣25 「疲れた」「時間がない」「忙しい」は禁句
第6章 今すぐ怒り・イライラが消える11の特効薬
特効薬1 神様が自分を試しているに違いない
特効薬2 これはちょうどいい
特効薬3 むかつく相手との出会いに感謝!
特効薬4 価値観メガネを変えてみる
特効薬5 その場から逃げる
特効薬6 第一感情を大切に
特効薬7 不愉快はこまめに吐き出せ
特効薬8 すぐに謝ろう
特効薬9 「まあいっか」の精神も大切
特効薬10 事態は変わる。だから、ちょっと我慢
特効薬11 それでも怒りが収まらないときは寝る
あとがき
面白かった本まとめ(2012年上半期)
<今日の独り言>
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「怒らない技術」という本は、特に出来事や物事の受け取り方を変えて怒らない習慣を身につけ、心や感情をコントロールし、人生をよりよくする方法等について書かれたものです。
確かに怒りに時間を費やすのは無駄だし、怒りは周りに良い影響を与えないので、自分の受け止め方を変えて、何事も前向きに考えることは良いことだと思います。
「怒らない」ことを決めるだけで、良いチャンス・良い出会い・良い情報・良い仕事・健康などあらゆる良いことが手に入ると思います。
また、何事も他人のせいにはせずに、自己責任を持つことも大切だと思いましたね。
この本では特に以下ついてはナルホドと思いました。
・万人に共通して与えられているものは「命」と「時間」でそれらを大切にすることが成功の秘訣
・怒りやイライラに時間を費やすのは無駄
・すぐに怒る人には早死にが多い
・人生とはそもそも思い通りにいかないもの
・妥協を減らすことが大切
・活躍している人は、とてつもない苦労をした人
・苦しみから脱出するための試行錯誤が、成長のエネルギー
・成功者は世の中に2%しかいないのだから努力が必要
・失敗や挫折は人生の免疫
・トライして失敗するリスクよりチャレンジしないリスクを恐れるべき
・自分の受け止め方を変えることが重要
・他人のせいにし続けないこと
・この世にあるものはすべて、人のモノの見方・考え方・心構えから派生した現象
・過去は変えられないが未来と自分は変えられる
・自分に不都合なことが起きても全体的、グローバル的な視点に立って物事を考えること
・子どもに無理やり勉強をさせるのではなく、どうしたら子どもが自らやる気をもって勉強をするようになるか、親として何ができるのかを考えること
・夫婦は価値観を押しつけあうのではなく、お互いすり合わせながら新しい夫婦共通の価値観をつくりあげること
・落ち込む時間を減らすこと
・他人に責任を求めるのではなく、自己責任をもつこと
・自分を支配しているのは、出来事そのものではなく、その受け止め方
・迷った時は決断しない。必ずよしと思える時がやってくる
・人生の計画をたてること
・まずは小さな習慣を身につけること
・競争相手があまりいない優越感の持てる場所、自信が持てる場所を探すこと
・メモをとる習慣をつけること
・わからない時は恥ずかしからずに人に聞くこと
・ささいなことでも自分を褒めること
・朝の時間を大切にして自分の夢や目標を考えること
・「疲れた」「時間がない」「忙しい」を言わないこと
・イヤなことがあったとき、「これは神様が自分を試している」と思って乗り越えること
・意に添わないことが起きても「これはちょうどいいや」と思うこと
・どんなにひどい人でもその人と出会えたこと自体が奇跡と思って感謝すること
・怒り出しそうなときは、その場所から離れること
・イライラが収まらない時などは寝ること
以下はこの本のポイント等です。
とてもオススメな本です。
・万人に共通して与えられているものがたった2つだけあるのです。何だかわかりますか?一つは命です。そして、もう一つは時間です。1日24時間という時間です。この2つはどんな人にも平等に与えられているもので、人生でいちばんシンプルな成功哲学とは、命と時間を大切にすることです。
・得られる成果が変わらないなら、イライラしたり、怒ったりすることは選びません。ちょっと我慢して同じ成果が得られるなら、不快にならない選択肢を選んだほうが、結局は、自分のためになります。怒りやイライラに時間を費やすのは、はっきり言って人生の無駄です。
・怒りは命を削ります。免疫学の権威、新潟大学大学院医学部教授であり、「免疫革命」などの著書のある安保徹先生は、「すぐに怒る人には早死にが多い」と断言しています。「怒る」などして、強いストレス受け続けると、胃潰瘍や高血圧、糖尿病、不眠、こうげん病、ガンなどにつながります。
・自分が「こうしたい」「ああしたい」という目的を持っても、神様のいたずらか、難問、関門、困難、苦労といったものが、毎日、目の前にあらわれます。思った通りに物事が進まないと、イライラするでしょう。怒ったり、落ち込んだりもするでしょう。でも、人生とはそもそも思い通りにいかないものなのです。そのたびに、いちいち怒ったり、落ち込んだりしていては、時間ばかりが過ぎていきます。そして、怒ったり、落ち込んだりしていても何も生み出すことはできません。イライラや怒りは、人生において無駄なものなのです。
・妥協は決して悪いことではありません。誰でも妥協しているのです。妥協の連続が人生です。ただ、妥協を一つでも減らしていくことが大切です。一日に8つ妥協していたら7つにする。7つ妥協していたら6つにする。そう考えると、人生はよりすばらしいものになります。
・ある人材派遣会社が、30~40代の活躍しているビジネスパーソンにアンケートをとり、活躍の秘密を探ったことがあります。いろいろな回答がある中で、一つだけ共通していることがありました。それは、20代のうちに、他の20代が体験しないような、とてつもない苦労をしたということです。ものすごい大失敗、ものすごくイヤな思いなど、マイナスの経験をしていました。
・成功したビジネスパーソン、中田選手に共通するのは、若き日の苦労によって、後に大きな成果を獲得したということです。ただ、注意しなくてはいけないのは、苦しんでいるだけではいけないということです。苦しみから脱出するための試行錯誤こそが成長のエネルギーになります。
・成功者は世の中に2%しかいないと言われています。ならば世の中の98%の人は、まず自分自身が「凡人である」という事実を受け入れるべきです。特別な才能や特別な能力のない98%の凡人が、2%に入るためにはどうしたらいいでしょうか。やはり努力しなければ入れないでしょう。自分自身が凡人だということをまず受け入れ、一生懸命努力するということを覚えていかないと、本当の意味でいい人生を歩めないのではないかということです。
・私は、人より早い段階で重い責任を負い、大きな仕事を任せてもらえました。若いうちに、いろいろな体験をし、いろいろ失敗しました。早い段階での小さな失敗、小さな挫折は、人生の免疫です。失敗や挫折を体験することで、少しずつ免疫力がついてきます。免疫力がついてくると、大きなアクシデントに出会っても、ついた免疫力によって対処することができます。具体的に言えば、何かが起きたときの対処法、感情をコントロールする術なども学びました。このために「怒らない」を実行できているのです。
・子どもは小さな失敗を繰り返して成長します。それなのに親は子供が失敗しないように先回りしてしまうのは大きな問題です。子どもが転んだら、すぐに手を差しのべないで、放っておくことがとても大切なのです。小さな失敗をたくさんするメリットは、自分自身でリカバーするコツを体で覚えられることです。若いときにたくさんチャレンジし、失敗して挫折することはとても大切です。
・本当に恐れなければならないのは、何かにトライして失敗するリスクよりも、チャレンジしないリスクです。失敗すること自体は悪いことではありません。失敗から何かを学ぶことができれば、それはもはや失敗とは言えません。
・それは自分の価値観に合わないからイライラしているだけです。自分のやり方に合わないからイライラしているだけです。その人はそれでいい、それで普通だと思ってやっているのですから、あなたがイライラしているのは、相手の問題ではなく、自分の問題です。自分勝手にイライラしているのです。だから、自分が受け止め方を変えるのです。
・自分が正しいと思いこんでしまうと、すべての非は相手にあることになります。他人のせいにし続ける限り、少しのことですぐにイライラすることになります。このような場合、客観的に自分を見つめ直す必要があります。自分が思う考えを、常に正しいと思わずに、「本当に正しいのか」と疑ってみます。考え直して正しいと思えることなら、それはそれでいいのです。ですが、本当に正しいかなと考え直し、「さっきはこう思ったけれど、こういう考え方もある」とか、「よく考えてみたらこういうケースもあるから、正しいとは言えない」と思うことがあります。考えることによって、モノの見方、考え方が変わったり、学びを得ることもあります。たとえば、怒りの感情にかられたときも、その気持ちをすべて正しいと思わず、本当に正しいのかと自分を疑う気持ちを持ったほうがいいのです。
・心の老化が怒りの原因となっていることもあります。年をとったおじいちゃん、おばあちゃんと接していると、以前よりもひがみっぽくなった、話がしつこくなったと感じることがあります。おそらくそれは、年をとった自分に関心を寄せてくれないことに対するさびしさではないかと思います。年老いた自分の存在価値の希薄感もあるでしょう。仕事を離れてしまったさびしさもあるでしょう。一生懸命話しているのに相手が話を聞いてくれないというさびしさもあるでしょう。おじいちゃん、おばあちゃんなりの心のメッセージのような気がするんです。
・木には根があり、幹があって、枝葉があって、実がなります。人生の成果はこれによく似ています。まず、モノの見方、考え方、心構えという根の部分があります。その上の幹の部分が、知識・技術・スキル、テクニックです。枝葉の部分が、行動態度、姿勢であり、最後に成果や結果という実がなります。実は、この世にあるものはすべて、人のモノの見方、考え方、心構えから派生した現象なのです。この世に存在しているすべてのものは人の心がつくり出した成果物なおです。あなたの目の前にあるものすべてがそうです。たとえば、すべての商品は、誰かがこういうものがあったら便利なんじゃないかと考えたところからはじまっています。その人のモノの見方、考え方の中から派生した現象の結果ということです。だから、よい成果をあげたいのんら、根の部分である、モノの見方、考え方、心構えという部分から見直していく必要があります。
・どんなささいな仕事でも怠らず、今の仕事がどれだけの人に影響しているかをイメージして仕事に臨むだけでも、仕事の成果は変わります。これは人生にも言えることです。どう生きるか。その考え方によって、実りのある人生になるか、そうでないかが変わってきます。
・どんなにイヤな過去だろうが、どんな素晴らしい過去であろうが、過去は過去です。変えることはできません。一方、変えられるものがあります。それは「未来」です。未来と自分は変えられます。では10年後、20年後のあなたは、何がつくっていくのでしょうか。それは、これからどんなことをしていくかです。それはこれからまく種です。この一瞬からまきはじめる種によって変わります。あなたは過去にどんな種をまいてきたでしょうか。自分のまいた種が芽を出し、咲いた一輪の花が、今のあなたです。そして、10年後、20年後に自分の思った通りの花を咲かせたかったら、これからどんな種をまくかによってそれが決まります。今から質のよい種をまけば、あなたの未来は明るいものになるでしょう。
・天気に限らず自分に不都合なことが起きたら、そのことに不満を持つ前に、全体的、グローバル的な視点に立って物事を考える習慣を身につけてください。それがあなたの本当の幸せにつながり、あなたの繁栄につながるからです。
・子どもを自分の理想型に育てようと、嫌がる子どもに無理矢理勉強をさせたりする親がいますが、無理に勉強することを強いるよりも、親としてまず考えなければならないことは、「どうしたら子どもが自らやる気を持って勉強をするようになてくれるか」、そのために親として何ができるのかを考えることです。愛という言葉をはき違い、親であるという権限を使って、自分の言うことを聞かない子どもに物事を強制するのは、子どもの人格を無視した単なる親のわがままです。
・そもそも夫婦は価値観を押しつけ合うとうまくいきません。「こういう夫であってほしい」「こういう妻であってほしい」「こういう家庭をつくりたい」という自分の価値観を相手に求めていくと、そこに現実とのギャップが生じ、イライラや喧嘩の種となります。そうではなく、お互いの価値観をすり合わせながら、新しい夫婦共通の価値観をつくりあげていくと良いのです。それは、結婚生活の中で一つひとつ積み上げていくものです。
・落ち込みから回復するまでにどれだけの時間が必要か。そこが個人によって大きく差の出るところです。ならば、その時間は少ないほうがいいのではないでしょうか。人生という限られた時間を、落ち込んでいる時間に費やすとしたら、とてももったいないと思うのです。だから私は落ち込まないと決めています。落ち込まないために感情のコントロールをしています。悩む、悩まないも同じです。悩んでいても時間のムダです。だから私は悩まないと決めています。
・責任を他人に求めるのは簡単です。そうしたくなる気持ちもわかります。ですが他人に責任を求めても、問題は解決しないのです。自己責任という意識を徹底すると、当事者意識が芽生えてきます。どんな問題でも、突き詰めれば自分の責任なのだから、「これはオレの問題じゃないから、いいや」と言って知らん顔をするわけにはいかなくなります。
・世の中で起こっている出来事が喜ばしいことなのか、イヤなことなのかはすべて自分が決めています。自分を支配しているのは、出来事そのものではなく、その受け止め方です。もともとの出来事には何の意味もなく、出来事に意味をつけているのは自分自身です。人は毎日、何百、何千という意志決定を繰り返しながら生きています。その中で、自分が意志決定した結果が、自分に降りかかってきているのですから、人生すべて自分の責任です。
・迷っているときは、不安、問題など、踏ん切れない理由が「何か」あるのです。それでも大切なことであれば、いずれ決断のときがやってきます。だから迷ったことは決断しない。そうすると、不思議ですけど必ずよしと思えるときがやってきます。
・いきなり大きな習慣を身につけようと思わず、小さな習慣を身につけることからはじめることが大切なのです。私の知り合いに「靴をそろえる」「上着はハンガーにかける」「新聞を読む」の3つの目標を設定した人がいます。その3つはすぐにできるようになったので、次は「昼休みを有効に使いたい」とかんがえました。いつも昼休みは同僚と無駄話をしたり、マンガを読んで過ごしていたのですが、それからは会社で、英会話の勉強をはじめました。結局、英会話もできるようになり、会社の取締役になりました。目標達成ラインをちょっと頑張ればクリアできるものにすることで、常に達成感を味わえるようになりました。やがて、それは習慣になり、高循環を生み、ちょっと高い目標が現れても、「頑張ればクリアできる」と思えるのです。高い目標をたててそれに向かって進むのも悪くはんでしょう。ですが私のおすすめは「志は高く、目標は分相応」です。分相応な目標なら、怒ったり、イライラすることはないでしょう。
・多くの人がすでに行っている世界に飛び込んでしまうと、そこにはたくさんの競争相手がいます。自分より優秀な人間もたくさんいるので到底勝てません。そこで、優越感の持てる場所、自信が持てる場所を、あまのじゃくの精神で探す。自分で新しい土俵をつくれば、競争にさらされることもありません。「こんなことをやっているヤツはいない」と自信が持てました。
・メモをとって、それを自分なりに整理しておけば、忘れることの不安感が解消され、集中して仕事に取り組めます。あらかじめメモをとっておいて、忘れたときにはすぐメモを見るという習慣をつければ、効率がよくなり、それだけ有効に時間が使えるようになります。
・答えが見つかるまで一人で勉強する。悩みが解決するまでひたすら苦しむ。心がけは立派ですが、そうした方法は、時間ばかりかかって効果的とはいえません。インターネットで必死になって探してみても、ぴったりの答えが見つからずに、時間ばかりかかってしまうなんてことは、日常茶飯事です。答えが見つからないと、かえてストレスを生むことになります。では、どうしたらいいでしょう。誰かに聞けばいいんです。答えを知っている人に聞けばいいんです。恥ずかしがることはないのです。わからないことも、わかることも、自分の思いや考えをどんどん開示していくことがすごく大切なのです。
・ささいなことで自分を褒めることが大切です。小さなことでもそれをやり遂げたときに、自分を褒めることができればストレスから解放されるでしょう。小さな目標をクリアしたときでも、「オレはなかなかやるもんだ」と考えて自分を励ますのです。たとえば、朝に「今日のタスク」をメモ用紙に書き、夕方までに全部できたら、「私ってすごいね」と考え、ちょっと時間をオーバーしてしまったとしても、「私もなかなか捨てたもんじゃない」と考えるのです。こうすることで仕事にも心にも区切りをつけることができます。私の場合、自分自身にご褒美を上げます。一年間を通して、自分がどれくらい目標を達成したかによって、「ご褒美」をあげます。
・感情のコントロールをしていっく上で朝の時間がすごく大切です。朝は自分のペースで、心おだやかに過ごしたいからです。朝は早めに家を出て、カフェやファミリーレストランで朝食を食べながら新聞を読む。これが私の朝のスタートです。そして、一人静かに自分を見つめます。おだやかな気持ちで自分の夢や目標を考えたり、「今日一日何をするか」を考えます。気持ちよくスタートダッシュをするためには、今日一日何をするかが整理された状態で、頭に入っていなければなりません。
・自分が感情コントロールできているかどうかを確認するためには、基準を設けるといいでしょう。たとえば、言葉遣いです。私の場合、「三大禁句」があります。それは、「疲れた」「時間がない」「忙しい」です。この3つを平気で口にするようになったら、感情コントロールができていない信号です。
・何かイヤなことがあったとき、私はこんな言葉を自分に投げかけています。それは、「これは神様が自分を試しているに違いない」ということです。
・意に添わないことが起きたとします。そんなときの対処法として私がよく使うのが、「これはちょうどいいや」と口に出して言ってみることです。これは事実をポジティブに捉え直す魔法の言葉です。
・相手にむかついたり、いらついたり、そうした怒りを覚えたときは、その人が自分によくしてくれたことを思い出したり、何よりも、出会いという奇跡に感謝することです。出会いとは奇跡です。みなさんは約63億人いると言われる全世界の人と一人1秒ずつ会ったとして、全員と会うまでに何年かかるか知っていますか?じつは約200年もかかります。日本人だけに限っても約4年かかります。一人1秒のコミュニケーションなどはありえないわけですから、毎日いろいろな人との何気ない出会いすべてが、じつは奇跡に近いものなのです。だから、どんなにひどい人でも、その人と出会えたこと自体が奇跡だと思って、出会いに感謝します。どんなにイヤな人でも同じです。出会いに感謝し、「自分はこんなイヤな人にならないようにしよう」と反面教師にします。
・イヤな自分が表に出そうになったら、私はその場所からいったん逃げることにしています。たとえば、「ちょっと待ってもらえますか」「書類をとってきていいですか」「トイレに行かせてください」などと言って、席をはずします。このままその場にいたら、イヤな自分を出してしまいそうなモヤモヤした感触を心の奥に感じたら、何かの理由をつけてその場から体を動かします。そして、オフィスにいるならその辺りを歩いたり、別のフロアを歩いたり、近くに出口があるなら外へ出て深呼吸をしたりして、心を落ち着けます。体と感情は一つのセットになっているらしく、体を動かすことで、感情を変えることができます。じっと座っているときに、心の奥底から首をもちあげてきたイヤな自分を、体を動かすことで、再び鎮めることができます。
・イライラが収まらないこともあるでしょう。そういうときは、多少は酒を飲んでもいいので、とにかく寝ることが大事です。朝起きると、「しょうがないか」と思えることも意外と多いのです。時間が解決してくれることも結構あります。イヤなことがあっても、放っておくことによって、時間が自然と解決してくれることがあります。もう一つ、寝ることには大切な意味があります。じつはイライラや怒りの原因が、「疲れ」の場合があるのです。自分が疲れているとイライラしたり、怒ったりします。これは脳が疲れてしまっていて、相手に対して思いやりが持てなくなっていたり、細かい作業をするのがイヤになってしまっているのです。一晩ぐっすり寝て脳がリフレッシュすると、「何でそんなことでイライラしていたのか」と思うこともきっとあるはずです。ですから、イライラしてきたら、自分の脳の疲れを疑ってみる必要があります。そういうときは、早めに仕事を切り上げて、十分に睡眠をとりましょう。
<目次>
プロローグ 心と感情が人生を変える!
PART1 怒らない技術
第1章 人生をうまくいかせるための「3つのルール」
・もっとシンプルな成功法則
・命と時間を大切にする!
・怒っても結果は同じ!
・すぐ怒る人は早死にする
・思った通りにいかないのは楽しいこと
・ゴルフは難しいから楽しい!
・ビル・ゲイツだって妥協しているはず!
・苦労と失敗の連続のおかげ
・苦労した人とそうでない人の違い
・30歳定年制
・結果よりもプロセスが大切
・私は典型的な凡人でした!
・「人生の免疫力」を高めよう!
・子どもには失敗させよう!
・ネクスト・チャンス
・ゴネ得はいずれイヤな思いをする
第2章 「あなたの感情」はあなた自身が決めている!
・目の前の出来事には何の意味もありません!
・人の心を左右するのは、出来事ではなく受け取り方
・同じ出来事でも、どう考えたかで結果が変わる!
・考え方を変えれば、感情はコントロールできる!
・自分の感情が怒りを生む
・子育てのイライラも
・「価値観の違い」を受け入れよう!
・「この人とは話をしたくないな」
・本当に自分は正しいのだろうか?
・友人の言葉に感じた怒りの感情は何だったのか
・情報に感情をコントロールされないようにする!
・怒りは脳の老化現象
・人生の成果は考え方、心構えによって変わる
・あなたは何のために生きていますか?
第3章 感情コントロールは人生コントロール
・過去は変えられない。未来は変えられる
・松下幸之助と松井秀喜の言葉
・電車が来ない、バスが来ない、エレベーターが来ない
・晴れたら喜ぼう。雨が降っても喜ぼう。何があっても喜ぼう
・他人は変えられない
・感情は行動に大きな影響をおよぼす
・一流と二流の違い!
・怒りは無謀をもって始まり後悔をもって終わる
・「怒らない」と決めてしまおう!
・「落ち込まない」と決めてしまおう!
・他人のせいにするのはやめよう!
・他人の言う通りにして失敗しても自分の責任
・感情コントロールのレッスン「赤信号は渡らない」
PART2 怒り・イライラと無縁になる25の週間
第4章 「イライラ」を感じなくなる習慣
習慣1 迷ったら、決断しない!
習慣2 自分の欠点を利用する
習慣3 常に最悪の事態を考えておく!
習慣4 何よりも準備に重きを。「出かける前チェックリスト」をつくる
習慣5 自身がないので仕事も生活も分相応に
習慣6 目標はできる限り低く設定する
習慣7 一人勝ちできる場所を見つける!
習慣8 身の回りをきれいにしておく
習慣9 理想主義や完璧主義はやめる
習慣10 自分の問題か、相手の問題かをはっきりさせる
習慣11 秘密を持たない
習慣12 大事なことはどんどん忘れる
習慣13 すぐ聞くことでモヤモヤを解消する
習慣14 イライラする環境に身を置かない
習慣15 イライラするものから目を背ける
習慣16 一方的に話さない
習慣17 三合(さんあい)主義で生きる
習慣18 自信があることにはわがままに生きる
第5章 自分を気持ちよくする習慣
習慣19 自分の成長を自分で認める
習慣20 ささいなことで自分を褒める
習慣21 自分が気持ちよくなる過ごし方を知っておく
習慣22 朝の時間を大切にする!
習慣23 身近な人にいいところを50あげてもらう
習慣24 気持ちを伝えあう
習慣25 「疲れた」「時間がない」「忙しい」は禁句
第6章 今すぐ怒り・イライラが消える11の特効薬
特効薬1 神様が自分を試しているに違いない
特効薬2 これはちょうどいい
特効薬3 むかつく相手との出会いに感謝!
特効薬4 価値観メガネを変えてみる
特効薬5 その場から逃げる
特効薬6 第一感情を大切に
特効薬7 不愉快はこまめに吐き出せ
特効薬8 すぐに謝ろう
特効薬9 「まあいっか」の精神も大切
特効薬10 事態は変わる。だから、ちょっと我慢
特効薬11 それでも怒りが収まらないときは寝る
あとがき
面白かった本まとめ(2012年上半期)
<今日の独り言>
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