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コマツのバフェット流投資判断

2008年03月15日 01時00分00秒 | バフェット流投資判断
<土曜は株のおはなし>

「億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術」の購入はコチラ  

 「億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術」という本では、バフェット流銘柄選択術が示されており、具体的には以下の13の質問を満足できれば、その株式を購入した方が良いというものです。

 私はこの本にとても感銘を受け、このブログの左側の方にもオススメな本として紹介している次第であります。

 今回は、以前紹介した日本、北米、欧州以外の新興国への利益依存度が2006年9月中間~2007年9月中間の間に上昇している主な企業の中からコマツについて具体的に判断してみたいと思います。株式投資の参考になればと思います。

 データは、四季報CD-ROMが主ですが、Yahoo(ホームページ)ロイター(ホームページ)MSN(ホームページ)を参考にしました。


1消費者独占力を持っているか?
建設・鉱山機械の情報化技術(最新計測技術、機械の位置情報・稼働情報のリモート管理技術など)、制御技術、知能化技術などに優位性があり、中古市場でも人気が高いことから、消費者独占力があると思います。また、次世代の排出ガス規制に対応し、最先端のエンジンテクノロジー[ecot3]を搭載しているようです。


2事業内容を理解しているか?
 コマツグループでは主に、建設・鉱山機械、産業用機械・車両などの事業を中心に、住宅関連、運輸・物流などの事業を展開しています。建設機械で世界2位、アジア地域でシェアトップで、生産は多国籍です。

3製品・サービスは20年後も陳腐化していないか?
 建設・鉱山機械、産業用機械・車両などは20年後も陳腐化しないと思います。

4コングロマリット(直接の関係を持たない多岐に渡る業種・業務に参入している企業体)か?
 建設・鉱山機械、産業用機械・車両などの事業を中心にしているので、コングロマリットではないと思います。

5 1株当たり利益(EPS)は安定成長しているいか?
EPS BPS ROE(EPS/BPS) 配当 配当性向 株価(年末) PER(株価/EPS)
1998,3 19.60 540.50 3.6% 8 40.8% 655 33.42
1999,3 -12.77 511.54 -2.5% 7 -54.8% 593 -46.44
2000,3 13.85 507.26 2.7% 6 43.3% 470 33.94
2001,3 7.24 497.12 1.5% 6 82.9% 505 69.75
2002,3 -84.46 414.02 -20.4% 6 -7.1% 469 -5.55
2003,3 3.09 398.34 0.8% 6 194.2% 387 125.24
2004,3 27.17 428.73 6.3% 7 25.8% 680 25.03
2005,3 59.51 481.27 12.4% 11 18.5% 717 12.05
2006,3 115.13 626.98 18.4% 18 15.6% 1,951 16.95
2007,3 165.70 781.57 21.2% 31 18.7% 2,415 14.57
平均 4.4% 37.8% 27.90
26.8% (EPS成長率)
 EPSは1998~2003までは不安定でしたが、2004以降は安定成長しています。

6安定的に高いROE(平均)をあげているか?
2003,3 0.80% ←ロイター
2004,3 6.60% ←ロイター
2005,3 13.07% ←YAHOO
2006,3 20.78% ←YAHOO
2007,3 23.52% ←YAHOO
平均ROE 13.0%
 2006~2007は高いROEをあげています。


7強固な財務基盤を有しているか?長期負債/税引利益倍率
2.12
 この本では長期負債となっていますが、有利子負債で計算しました。この負債を返済するのに2.12年かかる財務となります。少し負債が多いかもしれません。


8自社株買戻しに積極的か
MSN(財務諸表→10年間の概括)で10年間の発行済み株式数のデータあり
1998,3 969.8 (百万)
1999,3 967.9 (百万)
2000,3 966.7 (百万)
2001,3 955.5 (百万)
2002,3 954.4 (百万)
2003,3 992.5 (百万)
2004,3 992.5 (百万)
2005,3 991.4 (百万)
2006,3 993.6 (百万)
2007,3 993.8 (百万)
自社株買戻しにはあまり積極的ではありません。


9製品・サービス価格の上昇はインフレ率を上回っているか?
 2008年3月1日より日本国内において建設機械の全機種を対象に販売価格改定(値上げ)を行うなど、製品価格の上昇はインフレ率を上回っていると思います。


10株価は、相場全体の下落や景気後退、一時的な経営問題などのために下落しているか?
 株価は相場全体の下落等により2007年10月から下落傾向だと思います。

11株式の益利回り(今期のEPSを現在の株価で割る)と利益の予想成長率を計算し、国債利回りと比較せよ
2008.3.7の株価 \2,575
A:株式の益利回り(今期のEPSを現在の株価で割る)
6.4%
B:予想EPS成長率
26.8%
A+B 33.2% :長期投資の期待収益率
国債の利回り
1.723% 10年国債
2.436% 30年国債
米国で当時7%
 長期投資の期待収益率は33.2%とかなり高い値となっています。

12株式を擬似債券と考え、期待収益率を計算せよ
株主資本の予想成長率
=ROE(1-配当性向)
8.1%
10年後の予想BPS=直近のBPS×(1+株主資本の予想成長率)^10
1,697

10年後の予想株価=10年後の予想BPS×平均ROE×過去10年間の平均PER
\6,131

今後10年間の期待収益率=(10年後の予想株価/現在の株価)^(1/10)-1
9.1%
 株式を擬似債権と考えた期待収益率は9.1%と高い値となっています。


13過去のEPS成長率をもとに計算する手法で期待収益率を計算せよ
過去の平均EPS成長率=(直近のEPS/10年前のEPS)^(1/10)-1
26.8%

予想EPS=直近のEPS*(1+過去の平均EPS成長率)^10
1,776

10年後の予想株価=予想EPS×過去10年間の平均PER
\49,537

期待収益率=(10年後の予想株価/現在の株価)^(1/10)-1
34.4%
 過去のEPS成長率をもとに計算する期待収益率は34.4%とかなり高い値となっています。

<まとめ>
 コマツは、建設・鉱山機械等に消費者独占力があり、事業内容は分かりやすく、製品は20年後も陳腐化しないと考えられ、コングロマリットではなく、製品価格の上昇はそのブランドからインフレ率を上回っていると思います。

 また、EPS成長率は26.8%とかなり高く、ROEは近年高い値となっていて、負債も少なく強固な財務基盤を有していて、株価は相場全体の下落等により下落傾向です。

 また、長期投資の期待収益率は33.2%とかなり高く、また擬似債権と考えた期待収益率は9.1%あり、またEPS成長率をもとにした期待収益率も34.4%とかなり高い値となっています。

ただ、自社株買戻しには積極的ではない点が唯一のマイナス材料かと思います。

バフェット的には、コマツ株を買うのはオススメだと思います。EPS成長率をもとに計算する10年後の予想株価は49,537円になります!



株のお話しまとめ(2007年)
株のお話しまとめ(2006年)


<今日の独り言>
3歳11ヶ月の息子は、特に最近よくピタゴラスイッチみたいに球を転がす装置をたくさん作るようになりました。どうも建築みたいなものが好きなようです

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