先日、恵那に実習先の下見に行った時、
中山道広重美術館で、
春季特別企画展をやっていて、見てきた。
北斎と広重の同じ画題の比較展示もしてあって、面白い。
有名な北斎の富嶽三十六景の「神奈川沖浪裏」。
広重の富士三十六景の「駿河薩夕之海上」。
広重が富士三十六景を発表したのが
安政5年(1858年)に61歳で没した後で、
北斎の富嶽三十六景から25~30年後だそう。
広重の富士三十六景には「相模七里か濱風波」という、
北斎の「神奈川沖浪裏」をイメージさせる画もある。
北斎は広重より長生きで、
数え年90歳(1849年)、広重が52歳のときに没している。
二人は面識があっただろうか・・・・
無かったにしても、前掲の広重の2つの画を見る限り、
北斎の画を見て、影響を受けたように思える。
北斎や広重のような原画(版下絵)を描く絵師がいて、
版木を彫る彫師、和紙に摺る摺師と分業して、
木版画が完成。
版下絵がよくても、彫る、摺るの技術が劣っていては
いい木版画にはならないだろうに。
絵師だけが後世に名が残って、
彫師や摺師は割が合わんなぁ。
美術館や博物館に行くと
必ずミュージアムショップをのぞく。
北斎や広重グッズもいいけど、
こんなん売ってた。
大、小あって、小を。
ここのショップ、木工品が面白い。