CLUB Queのキャパは280人。二日間で560人。観客は圧倒的に20代の若者である。ヴィレヴァン常連風のサブカルっぽい男女が多い。下北沢は八八のホームグラウンドでもあり、高円寺を中心とする中央線文化とはひと味違う洗練された香りがある。左のマーガレット廣井側に女子が、右手のKatzuya Shimizu側にギター小僧らしき野郎共が集中する"右高左低"型。これは新生不失者と同じ構図である。ギターソロでShimizuが前方に出てくると観客が腕を上げて歓声を上げ、それに応えてShimizuもメタルギターヒーロー宜しくエビ反りや歯弾き・背中弾きなどトリッキーな奏法で煽る。激しいビートはギターもベースも必要以上にクネクネ動き回り変拍子を多用した複雑なものだが客はモッシュで盛り上がりっぱなし。新曲を2曲披露した。一聴して八八とわかる変態ナンバー。前方はかなり熱くなっており、普段あまりMCをしないマーガレットが「真ん中の方の女子たち辛くないかい?」と気遣う場面も。アンコールを含めて110分のステージだったがそこで鳴らされた音数は普通のロック・バンドの倍の高密度の濃厚な演奏だった。演奏力では今の若手の中でも群を抜いて優れていることは間違いない。このブログでもライヴ・スケジュールを告知するので是非ライヴを体験することをおススメする。
猫のデス・メタル・ドラマーがYouTubeで話題に。オーストラリアのデスコアバンドThy Art Is Murderの「Whore To A Chainsaw」に合わせて男性が猫とともにエア・ドラムを披露する、それだけの映像ですが、すでに再生回数が128万回を超えています。なお、この男性はフロリダのバンドVisionairesのメンバーのようです。
(amass)
エリオット・シャープの名前はジョン・ゾーン、クリスチャン・マークレー、アート・リンゼイなどと並ぶNYアンダーグラウンド・シーンの重鎮ミュージシャンとして20年前から知っていたが観たり聴いたりしたことはなかった。彼の活動はいち前衛ギタリストに留まらず、ブルースやワールドミュージック、現代音楽など多岐に渡り、サックスやエレクトロニクスを演奏したり、作曲家/プロデューサーとして映画・TV音楽や舞台音楽で活躍したり、カメレオンのように色を変え多面的で今ひとつとらえどころがなかった。2007年に制作された「Elliott Sharp: Do the don't」というドキュメンタリー映画には彼の様々な面が捉えられている。
えっ? どれくらい過酷なのかって? 驚くことなかれ、動画「Karaoke Singer Gets Dunked in a Tank of Snakes」にも映し出されているように、ある女性の挑戦者は蛇が入った水槽で歌を歌わされたのだ! それも水槽にどんどん蛇が追加されていくから、過酷度は凄まじいレベルにまで上がっていく!
サイサイは2010年「CUTiE」の読者モデルをしていた吉田菫(よしだすみれ:すぅvo.g)と梅村 妃奈子(うめむらひなこ:ひなんちゅds)により結成、山内あいな(やまうちあいな:あいにゃんb)と寒川綾奈(そうがわあやな:やなkey)を加え4人組となる。バンド名は「サイレン」と「サイレント」という逆の意味の言葉を組み合わせ、4人の気持ちを伝える「静かな警告」という意味でつけられた。SCANDALはダンススクールの生徒から選抜されたメンバーで結成されたいわば”作られた”バンドだったが、サイサイは4人が本気でバンドに憧れて自発的に結成された。2011年10月9日に行われたイベント「AGESTOCK2011 in TOKYO DOME CITY HALL」に出演。このイベントは今年早稲田祭できゃりーぱみゅぱみゅのライヴを企画した学生団体AGESTOCK実行委員会が主催する大型イベント。2011年は第4回目でデビューしたばかりのきゃりーぱみゅぱみゅも出演し同じステージを踏んだ。
最初に買ったマゾ氏の音源は3枚組7"「Inner Mind Mystique」。布製のカバーのポケットにレコードが入った特殊パッケージがヴァイナル・ジャンキーの心を直撃した。片面に1曲ずつ計6曲入でメルツバウや非常階段とは違ったアシッド感のある轟音ノイズにイチコロだった。次に買ったのが限定290枚のデビューLP「Masonna VS Bananamara」。レア盤なので結構いい値段だったが、当時ノイズのアナログ盤の値段が高騰していたのでホワイトハウスやMBやラムレーに比べればそれほど高くはなかった。モノラルで刻まれた変質的な宅録ノイズに圧倒され次々にアナログやCDを集めた。
2002年にはサニーデイ・サービスやゆらゆら帝国を擁するミディクリエイティヴから「YAMAZAKI MASO 15th ANNIVERSARY FREAKOUT TRIPLEX SERIES」としてマゾンナ、CHRISTINE 23 ONNA、SPACE MACHINEという山崎氏の3つのユニットが同時にメジャー・リリースされるという快(暴)挙がなされる。タワレコ店頭をマゾンナのPOPが飾るという快(怪)現象が発生。非常階段のベスト盤「真・雑音伝説」がテイチクから発売されたのが2004年だからマゾンナの方がメジャー進出が早かった訳だ。今思うとミディの担当者がサニーデイ・曽我部氏かゆら帝・坂本氏に騙されて出しちゃったのでは?と思えなくもない。音を聴けば商業ベースに乗るかどうか判るでしょ。ただし90年代後半には徳間ジャパンから灰野さん関連のCDが一挙に発売されたしメジャー・レーベルのインディ・シーン進出が目立っていたことも事実ではある。