おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

あぁ、冤罪事件

2009年06月05日 | Weblog

すがすがしい朝です。
気持ちがよろしい!!
体調も回復傾向です。
もっともハニーさんにうつっちゃって、トホホですぅ~

昨夜は、ひらふのジャズバー「ハーフノート」で、日本のジャズベースの重鎮・池田芳夫トリオのライブを楽しみました。
凄かったなぁ、ドラムの永井トシさん。
普段は函館出身のロックバンドGLEYのドラムを担当しておるそうですけど、ニッポンの一流ドラマーの一人に違いない。
たまげたテクニックです。

ピアノの田中朋子さんてお方も凄かったぁ。
北海道にこんな凄いジャズピアノを弾く方がいるってびっくりでござった。
楽しい一夜でしたけど、体調不良でお酒は飲めなくてねぇ。

写真は、
浄化槽工事の作業をしてくれているおじいさんからいただいた醤油です。
真狩産のアスパラを差し上げたら、醤油に化けました。
200ミリリットルで200円ほどするそうですが、これが美味い!!

鎌田醤油は香川県坂出市の醤油メーカー。
ではありますが、北海道帯広市にも工場があるそうで、そこのオリジナルがこの「鮭節だし醤油」。
とにかく美味くて、はまりましたぁ…

さて、
「私は無実で犯人ではありません」
17年間もの間、刑務所に収監されていた62歳の菅家さんがきのう釈放された。
どうやら90年当時のDNA鑑定が、まことにお粗末だったということ。
「足利事件」の菅家さんは「無期懲役」の判決で、よかった、助かった。
もし、「死刑判決」で執行されていたら、取り返しがつかないことになっておった…

6月13日号の週刊現代によると、
菅谷さんが逮捕されたほぼ同じころの92年、福岡県で登校中の2人の少女が行方不明になり、遺体で発見された「飯塚事件」というのがあったそうだ。

犯人とされた久間さんというお方は、
遺体遺棄現場で目撃されたワンボックスカーと同じ車を持っていた。
被害者の衣服の繊維とその車のシートの繊維が一致した。
そして、遺体についていた犯人の血痕と久間さんの毛髪のDNAが一致して逮捕された。

本人は一貫して否認、無罪を主張していたけど、06年に死刑が確定。
そしてなんと!!08年、麻生内閣で死刑執行が行われたそうだ。

この飯塚事件のDNA鑑定は、今回冤罪が確定する足利事件と同じ、MCT118型だったのだという。
足利事件の再鑑定が行われようとしている昨年10月、飯塚事件の被告、久間さんの死刑は執行されたのだという。

えっ、どういうことぉ?
足利事件の結果が、飯塚事件に影響しかねないとして、死刑執行を急いだのかねぇ。
おぢは死刑反対論者でもなんでもないけれど、なんだか、怖い。

死刑反対論者で有名なのは、元警察官僚にして、元自民党政調会長の亀井静香氏。
「警察官僚」が死刑に反対する理由って、どう考えても「冤罪」の可能性だろう。
ニッポンでも多くの冤罪事件があるのはご承知の通りだけど、そのあたりの事情をよく知ってるのが亀井氏だろうね。

死刑がなくては、犯罪の被害者家族は救われないけど、犯人が犯人でない可能性がある場合もあるわけで、まことに悩ましい。
いずれにしても、足利事件の菅家さんは出られてよかったけど、死刑執行されちゃった飯塚事件の久間さんには、もう反論の機会さえない。
たいそう怖いことになっておる。

冤罪事件というのは、どうやら一定の時期に集中する傾向がありまする。
かつて「梅田事件」というのが北海道北見市でありました。
事件があったのは、戦後の混乱期です。

当時は「国警」と「市警」と警察組織が二重構造になっていた時期。
この梅田事件の背景には、「国警」「市警」の主導権争いがあったといわれ、この時期、全国各地で冤罪が多発したのじゃ。

今回は、DNA鑑定が導入された時期に冤罪が集中しておる。
この時期のDNA鑑定によって逮捕された事件、すべて洗いなおさないといけませんね。
死刑判決は飯塚事件以外にないのだろうかねぇ…