午前9時の気温は、プラスの2度。晴れておりまする。きのう、おとといと、ニッポン国中、たいそうな荒れ具合でござった。
ご当地では被害はなかったようです。札幌など都会ではあれこれあったようで、被害を受けた皆さんにお見舞いを申し上げまする。
TVニュースで観ただけですけど、東京は酷いことになってましたねぇ。駅前に捨てられておった壊れた100円傘の山を見て、驚きましたです。
嵐が予想されるなら、着るのはカッパ。合羽とも書きまする。いまどきならゴアテックスのカッパが常識じゃ。
かつてのゴムカッパように蒸れることもなく、上下を身に着ければ濡れることもないし、傘のように壊れることもない。
こんな便利なもんを持ってない都会人、訳わかりませぬ。嵐だというのに、「100円傘さして駅に急げばなんとかなる」ってな感覚でござろうか。
危機意識がござりません。もっとも、きのう東京都内の各企業は、社員に早めの帰宅を促したため、大きな混乱はなかったそうな。
正しい判断でござります。おぢの知る限り、もう40年も50年も都内の電車は、朝のラッシュで大混雑。世界に例を見ない異常な朝の混雑が延々と続いておる。
それがこうした天気だと、帰宅ラッシュが酷いことになる。それを避けた企業の判断、まことにけっこうでござる。
こういうところがニッポンのいいところ。ニッポン人、捨てたもんではござりません。
さて、いまTVはちょうど改変期でござる。したがってまことに面白くない。そんなことで、録画しておった番組を見るのが多い今日この頃でござる。
昨夜は昨年録画したNHKスペシャル「メルトダウン」を観たのでござる。フクシマ原発事故当時の現場を、証言などで振り返ったものでござる。
ここで分かったことは、今回の事故が起きる前、いくつかの人間のミスが重なっておるということじゃ。
例えば、1号機では、非常用復水器(イソコン)という格納容器内を冷やす冷却装置を動かしていないという大きなミスを犯しておる。
でもって、気が付いて、動かすのですが、しばらくして、止めてしまう。で、とうとう水素爆発。
ようはフクシマ第一原発1号機の管理をしていた東電の技術者は、この非常用復水器について十分な知識もないばかりか、役割もよくわかっていなかったというのじゃ。口あんぐり!!
まさに安全神話。格納容器を冷やすための最後の砦について、知識が十分ではなかったというのじゃ。噴飯ものでござる。
そして、全電源が喪失する中で、格納容器内の水位計がかろうじて、水位を保っておるという数字が出た。
でもって、これを鵜呑みにしてしまったという。実はこの水位計、件のスリーマイル原発事故でも、誤作動し問題になっておったそうな。
しかし、それを東電は放置したままでござった。とんでもない。
このNHKスペシャル観ただけでも、ニッポンの原発、再稼働などあり得ませぬ。
まずは核燃料がしっかり水に浸かっているかどうか判断する水位計を、新しいものの交換しているのかどうか。
原発を管理する電力会社の社員は、非常用復水器(イソコン)操作を、今回の事故後に熟知したのかどうか。
さらには、以前書きましたけど、ベントが建屋の外からでもできるのかどうか。外国では全電源喪失に備えて、手動でしかも放射能汚染を避ける意味で、建屋の外でも操作できるようになっておる。しかも2系統あるそうな。
このベント、ニッポンの原発はどうなっておるのか?
水素爆発を防ぐためにベントするわけですが、ベントすると当然のことながら放射性物質が外部に漏れる。
だから諸外国の原発のベントにはフィルターが付けられておるそうな。
でもって、我が国の原発のベントには、フィルターなんぞというもんがはなから付いていないそうだ。
こんな状態の中「政治判断」で原発再稼動って、世界の常識としてあり得ることかね???
世界中に放射性物質をばらまいた国が、こんなお寒い状態のまま再稼働など出来ないと思うのが当たり前田のクラッカーでござる!!
野田政権、許さん!! これに唯々諾々と従う鉢呂議員、次の選挙はないと思っていただくしかないのでござる。さらば鉢呂!!