午前6時の気温は零度。
屋根を叩く雨音で目が覚めました。少し風もあるようです。
いまは冷たいみぞれが降ったり、止んだり。
さて、
東京新聞ネット版19日朝刊によると、東京電力は福島第一原発4号機のプールから、未使用の燃料4体を取り出し、輸送容器(キャスク)に移したと発表したそうな。
長さ4.5メートルある燃料棒は1秒1センチのスピードで釣り上げられたという。
キャスクには、22体が収容できるのだそうで、きのう19日に18体を詰めたとか。
とりあえず、無事に作業は進んでおるようでござる。
とはいえ、4号機でこの先約70回、この作業が延々と繰り返されるそうです。
でもって、これとは別に1~3号機には計1500体以上の燃料棒が残っておって、こっちも取り出さなきゃなりませぬ。
危険極まりない「UFOキャッチャー」がこのままスムーズに進むとは到底思えないのです。
おまけに1、2、3号機はメルトダウンしておるわけで、甚だややこしい。
そんな中、日刊ゲンダイが以下のように伝えておる。
なんと、福島第一原発には破損した「燃料棒が計80本」もあると、東電がこそっと発表したそうな。
ゲンダイによると「〈漏えい等を確認した燃料の取扱い〉--。15日に明らかになった燃料取り出し作業をめぐる『安全対策』資料にはこんな文言が出てくる。“漏えい等を確認した燃料”とは、過去の作業で変形や破損が確認された破損燃料のこと。これがナント、1号機で70体、2号機は3体、3号機は4体、4号機は3体と記されているのだ。」
まずは「漏えい等を確認した燃料」というごまかしの文言が気に入らん。
なぜ破損した燃料と正直に書かないのか、まことに怪しい。
この破損燃料、とんでもない危険なシロモノなのだそうな。
「作業員の証言として、『燃料破損は、放射能の高い核分裂生成物が、原子炉水中に漏れ出て(るため)原子炉まわりの保守点検作業時に(の)被曝が大きく、作業が困難』とあります。つまり、破損燃料は1体でも、取り扱いが難しい。それが福島第1原発では、80体もあるというワケです」(経産省担当記者)
…ってことなのだそうな。
作業が困難な燃料体が80体もあるというから怖い。
でもって、現在作業中の4号機にもその作業が困難な破損燃料が3体あるというのです。
どこの新聞のテレビもそんなこと報じておりませんです。
どうなっておるのか???
そんな破損燃料をどう取り出すのか?
まずは現在使用中のキャスクと呼ばれる容器が、この破損燃料に使えるものなのかどうかも疑問だと、日刊ゲンダイは報じておる。
どっからどうみても、現状は収束に向けた第一歩に過ぎないわけで、今後何が起きるのかもまことに不透明。
官僚に言われるがまま「終息宣言」を出した民主党の元総理ヒキガエル野田、まことに恥知らずな男だと申しておきましょう。