おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

自爆営業って?

2013年11月24日 | Weblog

 

午前6時の気温はマイナス1度。

オレンジ色の街灯がまだ点灯しており、そろそろしらしらと夜が明けてくる時間でござる。

風も雨も、雪もない、静かな日曜の朝なのじゃ。

午前7時を過ぎると、写真のようにニセコアンヌプリは朝焼けに染まっておりました。

これで雪が降れば、いよいよスキーシーズンですが、そうは問屋が卸しません。

次の週末にはスキー場オープンするらしいのですが、さてどうなりますか???

ここんとこ、「自爆営業」という嫌な言葉を耳にいたします。

日本郵便が職員に年賀状のノルマを押し付けておるのだそうな。

ノルマがこなせないフツーの職員は自腹ではがきを買い取って、これを金券ショップに売るのだそうな。

1枚50円の年賀はがきを、金券ショップで40円とか、44円といった値段で売るわけ。

その差額、1枚6円から10円が自腹となる。

これが100枚なら千円程度の差損だけれど、1万枚になっちゃうと大変でござる。

紳士服とか婦人服のいわゆるアパレル業界では、かなり一般的だというこの自爆営業。

これってそもそも違法ではないのかね?

元々営業なんぞとてもできない性質のおぢゆえ、ノルマなんぞというものには疎いのかもしれませんけど、世の中なんだか酷いことになっておる。

当ブログをお読みの読者の中に、学生さんがおりましたら、就職先の大事なポイントの一つに、労働組合があるかないかを調べておくのも大切と申しておきましょう。

ほぼ会社のいいなりの御用組合であろうとも、無いよりはるかにましなのでござる。

少なくとも会社経営者による違法行為は避けることができる。

いわゆるブラック企業と呼ばれるところには、労働組合なんぞはありません。

だから経営者はやりたい放題でござる。

ニッポンもアメリカも、いわゆる中産階級が豊かだったのは、あの東西冷戦時代でござった。

共産主義社会に対して、「資本主義の方が優位」とするためにも、ニッポンもアメリカも、そして政界も財界も、中産階級へ配慮ってもんがありました。

ところが、ソビエトの崩壊、東西冷戦の終焉ともに、資本主義は暴走を始めておる。

1億総中流といわれたころの中産階級が没落、格差がずんずん拡大する社会が出現したのでござる。

中国なんか、共産党の1党独裁だからもっと始末に悪い。

「洞窟住まい」と「億ション住まい」ぐらいの格差でござる。

そこで安倍内閣が企業に対して異例ともいうべき「賃上げ」を要請。

それはそれでまことにけっこうでござる。

ではありますが、消費増税によって景気が冷え込むのは必至、ブレーキとアクセルを同時に踏んじゃうお粗末だ。

そもそも資本主義は上にも下にも行き過ぎるという特性がある。

モラルさえあれば、経営者がどんなに儲けようとかまいませんが、働く人が「豊かさを感じられる経営」でなければ、意味ないじゃんっておぢは思うね。

優れた財界人だった土光敏光さんは、経団連会長になっても公共交通機関で仕事に向かったという。

松下幸之助は不況下でも従業員の首は切らずにこれを乗り切る経営をした。

自爆営業にブラック企業、そんな経営では国民は豊かになりません。

自爆営業を強いるトンデモ経営者の皆さんには、土光敏光、松下幸之助の爪の垢でも煎じていただきたいと思うのでござる。

ユニクロ、ワタミの経営者さま、そのあたりどうよ???