午前6時の気温はプラス8度。いまにも降り出しそうな曇り空で、肌寒い朝でござる。
きのう国会内で医師や福島県在住の母親らが、マンガ「美味しんぼ」を巡って記者会見、政府や福島県が「風評被害を助長する」などとして原発事故と鼻血の関連を否定していることに対し、「因果関係は否定できない」と反論したそうな。
北海道がんセンターの西尾正道名誉院長は「放射性物質が付着した微粒子が鼻腔内に入って低線量でも鼻血が出る現象はあり、医学的根拠がある」と指摘。
電話で会見に参加した母親は「子どもに鼻血が出ても、話を聞く前から因果関係を否定するような人たちに私たちは本当のことは言わない。国の責任で鼻血を含めた健康調査をしてほしい」と述べたという。
また、崎山比早子・元国会事故調査委員は「汚染地域は広範にあり、健康被害への懸念は鼻血どころでない。正確な情報を」と説いたとか。
そんなことで、福島県知事が「風評被害を助長する」というのはご自由ですけど、違う見解もしっかりあるということ。
「低線量被ばくなんぞはない、そりゃもう風評被害」とキッパリ言い切れるものではないってことだ。
50人もの子どもが甲状腺がんになっても、チェルノブイリ原発事故では、事故から4~5年後に子どもの甲状腺がんが増加したというデータを基に「現時点では放射線の影響は考えにくい」と、福島県の「県民健康調査」の検討委員会はいう。
だけど、チェルノブイリではちゃんとした甲状腺がんの調査が行われたのは、そもそも事故から4~5年後だった。
それ以前は、甲状腺がんを検査するしっかりした機器すらチェルノブイリの医師の手元になかった。
アメリカの富豪が調査機器を持ち込んだのが、事故から4年後だったと、チェルノブイリの子どもたちを取材したドキュメンタリー映画で観ております。
話は戻りますが、世間の人が欲しいのは、正確な情報だけど、今回医者らの記者会見を報じておるのは、どうやら朝日だけらしい。
朝日がいい新聞かどうかは別として、他の新聞、メディアがこれを報じないのでは、あまりに一方的ではないのかね。
福島県知事の見解を大騒ぎで報じるなら、こっちの会見もしっかり報じるべきと思うけど、どうよそのあたり???
ところで、
何回も朝日新聞でスマンけど、朝日新聞の「吉田調書 福島原発事故、吉田所長が語ったもの」というスクープ記事が話題となっておる。
亡くなった吉田昌郎所長が、政府事故調の調べに対して答えた「聴取結果書」を朝日新聞が入手したものだ。
非公開とされたこの資料、公開されたことで、官邸が激怒しておると日刊ゲンダイが伝えておる。
ゲンダイによると、誰がこの資料を朝日に流したのか、犯人探しが始まっているとか。
再稼動に突き進む安倍政権にとっては少しでも反原発につながる動きは許せんということらしい。
さらに問題なのは、今回の資料は特定機密法が施行されていれば、同法違反で情報提供者も記者も逮捕だそうな。
怖いことになりましたねぇ、ニッポン国。
なんでもかんでも「闇から闇」って社会、息が詰まりますけど、こんなことでいいのか???