午前6時の気温はプラス8度。雨上がりの穏やかな朝でござる。
みずみずしい新緑は、さらに鮮やかさを増しておる。
「清々しい朝だなぁ~」といいたいところですが、昨夜はすっかり呑んじゃって…
ビール350ミリ2本と、焼酎お湯割り2杯でした。
酒は抜けてるようですけども、なんだか少しフラフラしておる。
きょうとあすは休肝日だわ。
さて、
ビッグコミックスピリッツに掲載中のマンガ「美味しんぼ」の表現を巡って、なんだかややこしい話になっておる。
この件では作者の雁屋哲さんが非難の的になっておるけど、そこんところはどうなのか?
「子どもの鼻血」については、福島から北海道に避難してきたお母さんたちの講演やお話の中で、おぢもハニーさんも実際耳にしたことがあります。
おぢはこのビッグコミックスピリッツをいまは読んではおりませんが、「美味しんぼ」は発刊されてから何年間か、楽しく拝読しておりました。
原作者はいつもしっかり取材をして、書いておる印象です。
今回も、前双葉町長が「福島では同じ症状の人が大勢いますよ」と話す場面があるそうで、これについては前町長ご本人がきのうのテレビインタビューで「発言した通りのことが書かれている」と申しておる。
福島県のあっちでもこっちでも鼻血が出ていることはないようですが、子どもたちに鼻血が出るような事実はあることは間違いない。
ホントのことを書いておる作者が、なんで非難されるのかがよくわからん。
福島大学の准教授が「福島を広域に除染して人が住めるようにするなんてできない」と語る場面も、非難の対象だ。
しかし、家の周りはなんとか除染できるでしょうが、実際、山の中まで除染などできますかね?
山中で汚染された木の葉や土は、雨水などととともに里へ下りてきますから、山の中に家があれば、周りをいくら除染しても、いたちごっこのような気もします。
実際、福島第一原発から5キロ~10キロ圏内に、人が住めるようになるなんて思っておる人はいるのかね?
そもそも、除染とはいうけれど、放射性物質を含んだ水や土を、こっちから、あっちへ移すという話だ。
基本、右から左に汚染物質を移動するだけのこと。汚染されたものが取り除かれ、ポンと消えて無くなるわけではない。
そして忘れてもらっては困るのですが、福島第一原発の事故は収束したわけでもなく、解決したわけでもないのです。
水素爆発を起こした原発の無残な姿は、新たに建設された建屋によって見事に「隠ぺい」されてますけど、汚染水は相も変わらず出ておるし、メルトダウンした原発内部は事故直後と何一つ変わってない。
福島県知事は今回の件について「風評被害を助長する」と申しておりますが、原発というのは、建設されたその時から「風評被害」が付いて回るものではないのかい。
だから、国や電力会社は、交付金やら何やら含め巨額の「カネで住民を納得」させてるのではないのかね。
まったくもって安全で安心なものならば、国会議事堂の地下に作るとか、東電本社や北電本社にでも設置した方がいい。
そうはいかない危険なシロモノだから、人の少ない過疎地にカネをばらまいて設置した。
おぢに言わせれば、そもそも、原発と風評被害はセットなのです。
ばら撒かれてきた莫大な交付金は、そのための慰謝料みたいなものではないのかね。
いずれにせよ、マンガを非難する筋合いのものではない。
非難すべきは原発事故を起こした東電であり、立地を進めてきた政治だと思いますけど、どうよそのあたり???