グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

母は強し。

2009年09月10日 | 
昨日は良いことが2つ有りました。

1つ目は、とびきり綺麗な夕焼けが見られたこと。夕方、外が赤く染まっているのに気づき、慌てて海岸へ走りました。ウロコ雲が赤く染まる私の大好きな景色を見る事が出来ました。「今日は綺麗かも!」そう思った時に車を走らせれば、オレンジから赤紫に変化する空と海を見る事が出来る、「これは島に住む者の特権だなぁ。」といつも思います。

2つ目は、またまた虫との出会いです。

昨日の晩、友人と食事に行った先の玄関で、白地に黒いマダラ模様の蛾が、全く動かず扉に張り付いているのを見つけました。「これはチャンスかも!」何がチャンスかって?・・・実は私は今、蛾を手乗りにする修行中なのです(笑)

スタッフの願法は仲間内のメールで、よく指に止まった蛾の正面顔の写真を送ってくれます。その毛むくじゃらの顔はまるでぬいぐるみのようで、私のそれまでの蛾に対するイメージを一新させてくれました。私もこの“手乗りの技”を身につけたくて、機会があるたびに挑戦しているのですが、毎回アッサリ逃げられてしまいます。

しかし昨晩の蛾はジーっとしたまま、指先で触角に触ってもわずかに足を動かすだけです。「ついに手乗りの実現かも!」ちょっとドキドキしながら手に取りましたが、指につかまる意欲も無いらしく、お尻から棘のようなものを出して丸まってしまいました。

とりあえず家に連れ帰り、落ち着いてから蛾をじっくり見てみたら、お尻から何かが出ていることに気づきました。「あれ?糞をしているのかな?」さらに良く観察したら、それは糞ではなくて卵でした!!長さ1mmぐらいの卵が、テーブルクロスの上に産み付けられていたのです!!

高倍率の虫眼鏡で拡大して見たら、透明な2重の産卵管が伸びたり縮んだりしながら、クリーム色の卵を次々と生み出しているのがわかりました。柔らかそうなツヤツヤの卵で、その意外な美しさにビックリしました!蛾は大体1分間に3個のペースで2時間以上卵を産み続けました。


朝、卵を産み終えた蛾は何故か羽がボロボロになり、床に転がっていました。生きているのですが飛ぶ気力は無い感じです。産卵を終えた蛾は弱って死んでしまうのでしょうか?(今度調べなきゃ~。)

ところで今、昨晩撮った画像を見てみたら、なんと最初に玄関に張り付いていた状態の時、既に卵を産み始めていたことがわかりました。産卵中だから全く逃げなかったのですね!巨大な怪獣の様なサイズの人間に触られても、卵を産み続けようとしていたのですね。母は強し!これにもちょっと感動しました。


さて、蛾の卵付きとなった我が家のテーブルクロス、このまま来春まで観察しようかどうしようかと思案中です。来春あたり、また続編が載るかもです。お楽しみに~(?)

(カナ)
コメント
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