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グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

センニンソウの花

2009年09月03日 | 植物
今、島ではセンニンソウが花の盛りを迎えています。木のてっぺんまで這い上がった、眩しいほどの白さのこの花を見ると、夏の終わりを意識します。

私は白い花をつけるツル性の植物が大好きです。春のテイカカズラにしても晩夏のセンニンソウにしても光を求めてツルを伸ばし、様々な場所で花を咲かせるので、変化があって面白いのです。今の時期、木の上に雪が積もったような景色や、草原に白い絨毯を敷き詰めたような景色を作り出しているのは、ほとんどがこのセンニンソウです。

あ、でもソックリさんもいます。やはりこの時期花を咲かせるボタンヅル。センニンソウと同じキンポウゲ科の植物です。咲き方も花もかなり似ていますが、葉っぱがボタンの葉に似てギザギザしているのと、花もセンニンソウより派手な感じがします。

どのぐらい似ているのかチョット比べて見ましょう。

センニンソウの花はこちら。


ボタンヅルの花はこちらです。


両方とも白い4枚の花びらに見える部分は、実はガクなのだそうです。ボタンヅルの方が、ガクが小さく雄しべが目立つので、花が華やかに見えるのですね。

ボタンヅルは、数は少ないですが山を歩くと見つける事が出来ます。この“ソックリさん探し”をしながらの山歩きは、なかなか楽しいです。

さて、この美しいセンニンソウですが、実はその体に毒を持っています。かなり毒性が強く、飲むと危ないようですが、外用薬としては結構有名で、扁桃炎の治療として生の葉をもんで手首に貼り付ける民間療法もあるようです。鴻池は実際にこの方法を試したようなので、いつか効果を報告してくれると思います。楽しみにお待ちください。(結構荒療治だったようですよ!)

これからまだまだ花の盛りを楽しめるセンニンソウ、皆さんも真っ白な花の塊を見つけたら、ぜひ近づいて鑑賞してみてくださいね。その見事な咲きっぷりと甘い香りが、幸せなひと時をプレゼントしてくれることでしょう!

(カナ)
コメント (4)
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