写真は先週の土曜日、夕日の中を海へと出発する子ガメを見送ってくれた方々のシルエットです。鮮度が良くない話題ですが、ウミガメの卵のその後をご報告します。
この夏は、梅雨がいつまでも続いたので、6~7月と8月上旬の地温が低めでした。そのため、カメの卵の孵化日数が例年に比べ延びました。ウミガメの卵は積算温度で孵化するため、孵化させる地温が低ければ長期化し、地温が高ければ短期になります。
砂浜の地表下40~60センチくらいの所に、平均110個程の卵(ピンポン玉大)が
埋められています。この深さが卵の孵化に必要な適度な温度と湿度が維持される絶妙な設定なのです。その産卵巣の穴は、母ガメが後ろ足を交互に使って器用に掘ったものです。
砂浜に卵をあずけて(薄情にも!)置き去りにしてしまうのですが、そうだからこそ慎重に産む場所選びをして「ここだ!」と決めて上陸・産卵しているはずです。そこが大島だというのが、いいじゃないですか!
丁度、台風11号が伊豆諸島の東側を通過した翌日の9月1日、朝の見回りに行ってみると、保護柵の中から7本の足跡のスジが波打ち際まで続いているのが確認できました!7月8日の夜、母がメが産卵してから、54日が経ちました。
大島で産卵するウミガメ2種(アオウミガメ・アカウミガメ)は、通常夜間に上陸します。そして子ガメたちも、だいたい夜の内に砂の中から脱出して海へと旅立って行きます。昼間の浜辺や陸の近くには外敵(捕食者)などの危険が多いから、こんな隠密行動の習性が身に付いたのでしょうね。
夜の暗い内に出来るだけ陸地から離れて、うまく黒潮の流れに乗れれば、流木や流れ藻に身を隠しながら・・・遠くアメリカ大陸沿岸の美味しい大好物がたくさんの海域まで辿り着けるかも知れません。小さな子ガメの長旅を思うと無事を願わずにはいられませんね~。
9月2~5日の間、毎朝見回っていましたが、子ガメが脱出した跡がないので、5日の夕方に産卵巣を掘って調べました。それで分かったのは、台風が接近してきた30日の夜に荒れた海へ出て行った子ガメもいたことです。そして、自力で脱出できずに生き埋めになっていた6匹の子ガメを夕日が沈む頃、みんなで見送りました。
今度は子ガメの写真を上手に撮って載せたいものです(汗) (なるせ)
この夏は、梅雨がいつまでも続いたので、6~7月と8月上旬の地温が低めでした。そのため、カメの卵の孵化日数が例年に比べ延びました。ウミガメの卵は積算温度で孵化するため、孵化させる地温が低ければ長期化し、地温が高ければ短期になります。
砂浜の地表下40~60センチくらいの所に、平均110個程の卵(ピンポン玉大)が
埋められています。この深さが卵の孵化に必要な適度な温度と湿度が維持される絶妙な設定なのです。その産卵巣の穴は、母ガメが後ろ足を交互に使って器用に掘ったものです。
砂浜に卵をあずけて(薄情にも!)置き去りにしてしまうのですが、そうだからこそ慎重に産む場所選びをして「ここだ!」と決めて上陸・産卵しているはずです。そこが大島だというのが、いいじゃないですか!
丁度、台風11号が伊豆諸島の東側を通過した翌日の9月1日、朝の見回りに行ってみると、保護柵の中から7本の足跡のスジが波打ち際まで続いているのが確認できました!7月8日の夜、母がメが産卵してから、54日が経ちました。
大島で産卵するウミガメ2種(アオウミガメ・アカウミガメ)は、通常夜間に上陸します。そして子ガメたちも、だいたい夜の内に砂の中から脱出して海へと旅立って行きます。昼間の浜辺や陸の近くには外敵(捕食者)などの危険が多いから、こんな隠密行動の習性が身に付いたのでしょうね。
夜の暗い内に出来るだけ陸地から離れて、うまく黒潮の流れに乗れれば、流木や流れ藻に身を隠しながら・・・遠くアメリカ大陸沿岸の美味しい大好物がたくさんの海域まで辿り着けるかも知れません。小さな子ガメの長旅を思うと無事を願わずにはいられませんね~。
9月2~5日の間、毎朝見回っていましたが、子ガメが脱出した跡がないので、5日の夕方に産卵巣を掘って調べました。それで分かったのは、台風が接近してきた30日の夜に荒れた海へ出て行った子ガメもいたことです。そして、自力で脱出できずに生き埋めになっていた6匹の子ガメを夕日が沈む頃、みんなで見送りました。
今度は子ガメの写真を上手に撮って載せたいものです(汗) (なるせ)