鴻池に続いてキラウエア火山報告です。
私も今回のハワイ島訪問で、マウナロアやキラウエアのスケールの大きさに驚きました。
1984年に噴火したマウナロア火山は大島の約57倍、今も溶岩を流し続けているキラウエア火山は大島の約15倍の面積です。
あちらこちらに側火口があり、溶岩トンネルを含む火口の中を歩くコースや、
噴火後年月を経てできた森の中を歩くコースなど、さまざまなコースが作られています。
標識やパンフレットも充実していました。
こちらは私達が初日に歩いたキラウエア・イキ火口(いくつかあるキラウエア火山の火口の一つ)です。

溶岩の上に生えているのはハワイ島の代表的なパイオニア植物、火の神ペレの化身とも言われるフトモモ科のオヒアレフアです。
同じフトモモ科のユーカリは荒れ地に適応できる植物のようなので、同じような性質を持つのでしょうか?

1年中常に絶やさず赤い花をつけ、ハワイの固有種であるアパパネという鳥に蜜を提供しているようです。
荒涼とした火口とオヒアレフアの真っ赤な花の取り合わせは、ずっと私の心に残るハワイ島の風景となりそうです。
火口内で見られたオヒア以外の植物は…。
ツツジ科のオヘロ。クランベリーの仲間で実は食べられるそうです。

大島のツツジと同じように、荒れ地に適応していました。
やはりツツジの仲間は強いですね~。
アエという名の、固有種のシダです。
他に外来種のシダもあり、真っ黒い溶岩の隙間から延びるシダ達の、元気な緑色が目立ちました。

大島ではシダはどちらかというと、ちょっと薄暗い森の中で繁殖しているイメージですが、
ここでは荒涼した日差しの強い場所に生きていました。
大島では数か所でしか見ることができない、マツバランという原始のシダ。

ハワイ島ではあちらこちらで見かけました。
コースの中には流れ下った溶岩の表面だけが冷え固まり、中が流れ去って出来た溶岩トンネルが伸びていました。
大きくて長いトンネルです。

地下には沢山このような溶岩トンネルがあるとのこと。すごいですね~。
ツアー2日目には、今も溶岩が海に流れ込み島の面積を増やし続けているという地域へ、案内してもらいました。
1983年から噴火が始まり27年間にわたって溶岩を流し続けているそうです。

今回は残念ながら流れる溶岩は見られませんでしたが、真っ黒な溶岩大地が広がる風景は圧巻でした。
溶岩を手に取ると大島の物よりとても軽く、ガスが抜けた後の穴が沢山開いていました。

玄武岩といっても様々なタイプがあるんだなぁと思いました。
そして大島では元気いっぱいのイタドリもハワイ島では少数派。
葉が細く、種も小ぶりで、オヒアレフアの木の隙間でひっそりと生きていました。

大島では溶岩の上に誰よりも早く芽生えるイタドリの、この控えめな姿は意外でした。
上陸時期が出遅れたのでしょうか?
それとも気候や土壌の違いでイタドリは生きにくいのでしょうか?
ところで大島は世界三大流動性火山の一つと言われていますが、今回圧倒的な大きさのハワイの火山を目の前にして、
「大きさの点では比較にならない…。」というのが正直な感想でした。
でも、同じ玄武岩でも目の粗さが違うことや、荒れ地に進出する植物が違うのを自分の目で見たことで、
「大島でしか語ることのできない、自然の作り出す物語が絶対ある。」という思いは強くなりました。
世界三大流動性火山というと他より勝っているというイメージですが、そもそも他より勝っている必要は無くて、
ここにしか無い、ここでしか見られないものがあるからこそ貴重なのだ、と思いました。
海底火山の噴火によって海の上に誕生した大島。
その土壌の中で、生きるために体の形態を変え、変化してきた生物たち。
それは長い長い年月が作り出してきた、大島の宝物と言えるのではないでしょうか?
「ここ、大島でしか語れない生き物達の物語を、生き生きと語れるようなガイドになりたい!」
今回の旅を終えて、そんな風に考えています。
さあ、いっぱい勉強しなくちゃ~!
(カナ)
私も今回のハワイ島訪問で、マウナロアやキラウエアのスケールの大きさに驚きました。
1984年に噴火したマウナロア火山は大島の約57倍、今も溶岩を流し続けているキラウエア火山は大島の約15倍の面積です。
あちらこちらに側火口があり、溶岩トンネルを含む火口の中を歩くコースや、
噴火後年月を経てできた森の中を歩くコースなど、さまざまなコースが作られています。
標識やパンフレットも充実していました。
こちらは私達が初日に歩いたキラウエア・イキ火口(いくつかあるキラウエア火山の火口の一つ)です。

溶岩の上に生えているのはハワイ島の代表的なパイオニア植物、火の神ペレの化身とも言われるフトモモ科のオヒアレフアです。
同じフトモモ科のユーカリは荒れ地に適応できる植物のようなので、同じような性質を持つのでしょうか?

1年中常に絶やさず赤い花をつけ、ハワイの固有種であるアパパネという鳥に蜜を提供しているようです。
荒涼とした火口とオヒアレフアの真っ赤な花の取り合わせは、ずっと私の心に残るハワイ島の風景となりそうです。
火口内で見られたオヒア以外の植物は…。
ツツジ科のオヘロ。クランベリーの仲間で実は食べられるそうです。

大島のツツジと同じように、荒れ地に適応していました。
やはりツツジの仲間は強いですね~。
アエという名の、固有種のシダです。
他に外来種のシダもあり、真っ黒い溶岩の隙間から延びるシダ達の、元気な緑色が目立ちました。

大島ではシダはどちらかというと、ちょっと薄暗い森の中で繁殖しているイメージですが、
ここでは荒涼した日差しの強い場所に生きていました。
大島では数か所でしか見ることができない、マツバランという原始のシダ。

ハワイ島ではあちらこちらで見かけました。
コースの中には流れ下った溶岩の表面だけが冷え固まり、中が流れ去って出来た溶岩トンネルが伸びていました。
大きくて長いトンネルです。

地下には沢山このような溶岩トンネルがあるとのこと。すごいですね~。
ツアー2日目には、今も溶岩が海に流れ込み島の面積を増やし続けているという地域へ、案内してもらいました。
1983年から噴火が始まり27年間にわたって溶岩を流し続けているそうです。

今回は残念ながら流れる溶岩は見られませんでしたが、真っ黒な溶岩大地が広がる風景は圧巻でした。
溶岩を手に取ると大島の物よりとても軽く、ガスが抜けた後の穴が沢山開いていました。

玄武岩といっても様々なタイプがあるんだなぁと思いました。
そして大島では元気いっぱいのイタドリもハワイ島では少数派。
葉が細く、種も小ぶりで、オヒアレフアの木の隙間でひっそりと生きていました。

大島では溶岩の上に誰よりも早く芽生えるイタドリの、この控えめな姿は意外でした。
上陸時期が出遅れたのでしょうか?
それとも気候や土壌の違いでイタドリは生きにくいのでしょうか?
ところで大島は世界三大流動性火山の一つと言われていますが、今回圧倒的な大きさのハワイの火山を目の前にして、
「大きさの点では比較にならない…。」というのが正直な感想でした。
でも、同じ玄武岩でも目の粗さが違うことや、荒れ地に進出する植物が違うのを自分の目で見たことで、
「大島でしか語ることのできない、自然の作り出す物語が絶対ある。」という思いは強くなりました。
世界三大流動性火山というと他より勝っているというイメージですが、そもそも他より勝っている必要は無くて、
ここにしか無い、ここでしか見られないものがあるからこそ貴重なのだ、と思いました。
海底火山の噴火によって海の上に誕生した大島。
その土壌の中で、生きるために体の形態を変え、変化してきた生物たち。
それは長い長い年月が作り出してきた、大島の宝物と言えるのではないでしょうか?
「ここ、大島でしか語れない生き物達の物語を、生き生きと語れるようなガイドになりたい!」
今回の旅を終えて、そんな風に考えています。
さあ、いっぱい勉強しなくちゃ~!
(カナ)