グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

雪の三原山ツアー

2010年02月18日 | ツアー
昨日と今日の2日間、松本市からいらっしゃった熟年体育大学のお客様を、他ショップと合同でご案内しました。

昨日、私のチームは三原山頂口からお鉢を回り、温泉ホテルへ降りる8kmちょっとのコースを歩きました。

山は雨が止み視界は確保できていましたが、雪が積もり、舗装された坂はツルツル滑ります。
でも雪国で暮らしていらっしゃる方達だけあって、雪道を歩くのがすごくお上手で、
運動靴の方も転ばずに、凍った斜面を歩いて行かれるのには感心しました。

山頂は北風がビュービュー吹きつけ、半端ではない寒さでした。

雪は膝まで吹き溜まり、その新雪をかき分けながら進みました。
水蒸気は寒いためかいつもに増してモクモクと立ち上り、白い世界に不思議な迫力を付け加えていました。


氷の芸術“エビの尻尾”越しに三原山の火口を覗いたのも、初めての経験でした!

雪国の方は“エビの尻尾”を見慣れているのかと思ったら、松本市はこれほど強い風は吹かないので、見たことがないとのことでした。
ということはこの写真は他ではなかなか見ることができない貴重な写真ですね。
もっと真剣に撮れば良かったです…。

皆さんからは「大島に来て雪の中を歩くとは思わなかった。」という声が沢山聞かれました。
まったくそうですよね。雪国から春の大島へ来たはずが、雪の三原山を歩くとは…。

でも風の当たらない水蒸気が上がる場所を見つけて暖をとったり、雪の少ない場所を見つけて、
本当に上手に歩いていらっしゃいました。


さて、一番見たいという希望が多かった黒一色の裏砂漠ですが…眼下に広がっていたのは白い砂漠でした!

外輪山の外側は少し黒いのではないか、と思って寄り道してみたのですが、黒い砂漠はわずかな範囲…。
ほんの少しの黒いスコリアが、何だかとても貴重なもののように思えました(笑)。

そして2日目の今日、山の上は朝から昨日よりも雪が積もり、一面銀世界だったようです。

でも山を降りてからは順調で、泉津遊歩道、筆島、波浮、トウシキキャンプ場、薬師堂、火山博物館と快適なウォーキングを楽しみました。
山に囲まれた松本市に暮らす方達には、太陽の光で輝く海の景色が大人気でした。


2日間、本当によく歩きました。そして皆さん、とても素敵な笑顔でした!
ご自分の足で頑張って歩ききり、火山や森や海を体感された皆さんは、ただの観光でいらっしゃる方の何倍も
大島を肌で感じてくださったのではないでしょうか?

大島はこれから様々な花が咲き始めます。
いつ来ていただいても、その時期なりの見どころがありますので是非またお出かけくださいね。

皆さんの集合写真、掲示板に貼っておきます。
掲示板はこちらのアドレスをご覧ください。
http://9214.teacup.com/gscriku1966/bbs

個人メールへの添付を希望される方は、下記へメールをいただければお送りします。
gscrikuguide@amail.plala.or.jp

では、松本市熟年体育大学の皆さん、本当にありがとうございました!
これからも元気に歩いてくださいね。
私も皆さんに負けないように、頑張って歩きたいと思います。

(カナ)

PS.熟年体育大学は“熟年世代の健康づくりを学術面や人材育成などで支援する機関で、 
 「信州大学」、「松本市」、「民間企業」そして「市民」が協力してスタートした共同プロジェクト”です(HPより抜粋)。
 興味のある方はこちらのHPをご覧ください。
 http://www.jtrc.or.jp/jtrc_katsudo/index.html
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする