自然や宇宙を強く感じさせてくれる多くの童話や詩を残した宮沢賢治さんが、伊豆大島を訪れたのは、1928年(昭和3年)6月12日のことです。今から82年前になりますね。
トップの画像は、岩崎書店2005年発行『宮沢賢治のおはなし8 よだかの星』(宮沢賢治・作/村上康成・絵 ¥1000)の表紙です。
賢治さんは、37才の若さで他界していますが、33才の時に大島へ東京航路を使って農業指導のために来ています。同じく岩手県出身の伊藤七雄氏から農学校の開設に対する相談を頼まれての訪問でした。また、この七雄氏の妹チエさんとのお見合い話もあったと伝えられています。
一昨年、ひょんなことから・・・いや、「宮沢賢治『なめとこ山の熊』他、大島公演 実行委員会」のスタッフに誘って頂いて、賢治さん来島80周年記念公演をお手伝いしました。
公演を行なったのは俳優で、宮沢賢治作品のひとり語りを続けている林洋子さん。「独演・薩摩琵琶(さつまびわ)弾き語り」として宮沢賢治の童話「なめとこ山の熊」と、大島に来て作った詩「火の島の歌」を10月の3日間、元町のペンションすばる、潮音寺、そして波浮港の「ほっとセンター波浮」で公演しました。私が担当したのは、会場準備や受付、後片付けなどでした。
スタッフ(裏方)として、観客席からでは見えない、そして味わえない感動もさせてもらいましたが、いつか客席で観賞してみたいと思っていたところ、林さんが主宰す「クラムボンの会」の30周年記念公演にご招待頂いたので、喜んで出かけました。
それが14日の日曜日。東京は葛飾の柴又帝釈天で林洋子さん&梅津三知代さんによる、宮沢賢治作「やまなし」「よだかの星」公演でした。
寅さんの映画「男はつらいよ」でお馴染みの柴又帝釈天の山門です。
境内には、高いクスノキが何本も生え、本堂の前の立派な松の木を植木屋さんが手入をしていました。
近県を生活圏にしながら、柴又帝釈天に行くのは初めてで、周辺を見て歩くのも楽しめました。
柴又駅から帝釈天までの参道に並んだお店を見ながら、名物の草団子を食べたりしていたら、会場へ到着したのが開演ギリギリでした!(汗)
会場は境内にある鳳翔会館という、自治会館みたいなところ。定員140名が、ほぼ満席でした。宮沢賢治原作の「やまなし」は、川の中のカニたちのお話。梅津さんの奏でるアイリッシュハープの「星めぐりの唄」(賢治作詞作曲)と、鈴木靖将さんの幻燈絵で始まりました。
休憩を挟んで、
「よだかは、じつにみにくい鳥です。
顔は、ところどころ、みそをつけたようにまだらで、
くちばしは、ひらたくて、耳までさけています。
・・・・」と、『よだかの星』が、始まりました。
感動的でした! 大島での「なめとこ山の熊」の薩摩琵琶もステキでしたが、梅津さんの奏でるアイリッシュシュハープの音色と、林さんが手にしたタンバリンの響きで、語っている林さんが今にも空へ飛んでいきそうでした。楽しい一時をありがとうございました。
2010 クランボンの会30周年記念公演 今後の予定は・・・
3月28日(日)泉の森会館/狛江 17:00開演
タゴールの夕べ 声とタブラと笛による「黄金の舟」
大人3000円、学生2000円
5月30日(日)求道会館/本郷 14:30開演
シタール弾き語りによる「雁の童子」
大人3000円、学生2000円、子ども1500円
9月 5日(日)帝釈天/鳳翔会館 14:30開演
笛やお囃子と語り「いちょうの実」「雪わたり」
大人3000円、学生2000円、子ども1500円
などなど、まだ他にもあります。
お問い合わせ・チケットの申し込み先 クラムボンの会
〒108-0073東京都港区三田5-2-18-803
TEL&FAX03-3455-3024
Eメール:clumbon@zau.att.ne.jp
http://home.att.nejp/gold/clumbon/
主催:クラムボンの会
後援:宮沢賢治記念館 花巻市
宮沢賢治学会イーハトーブセンター
(財)日本伝統文化振興財団
岩手日報社 帝釈天題経寺 高木学校
今日のオマケは・・・
帝釈天の境内の片隅で「猿回し」と言うのか「おサルの曲芸」が行なわれていて、出番を待っている「もう1匹」が超可愛かったのでパチリました。
なお、伊豆大島では、こんな催し物もあるそうです。
「椿弦楽四重奏団サロンコンサート」
~宮沢賢治の愛用した譜面台複製完成記念~
3月2日(火)16:00~17:30
さくら小学校2階 さくらホール
主催:株式会社 椿
後援・協賛:町教育委員会、東海汽船(株)
記念公演:椿弦楽4重奏団サロンコンサート
曲目:モーツアルト ディベルティメントK136
宮沢賢治作品メドレー、波浮の港、ほか
3日(水)は、同じ内容で、
時間:13:30~15:00
会場:開発総合センター2階大集会室
お問い合わせ:(株)椿
TEL04992-2-5091
今日は、お知らせばかりになってしまいましたが、これを機会に、宮沢賢治が伊豆大島へ来島して作った長編詩『三原三部』や文語詩なども読んでみましょう!
(なるせ)
トップの画像は、岩崎書店2005年発行『宮沢賢治のおはなし8 よだかの星』(宮沢賢治・作/村上康成・絵 ¥1000)の表紙です。
賢治さんは、37才の若さで他界していますが、33才の時に大島へ東京航路を使って農業指導のために来ています。同じく岩手県出身の伊藤七雄氏から農学校の開設に対する相談を頼まれての訪問でした。また、この七雄氏の妹チエさんとのお見合い話もあったと伝えられています。
一昨年、ひょんなことから・・・いや、「宮沢賢治『なめとこ山の熊』他、大島公演 実行委員会」のスタッフに誘って頂いて、賢治さん来島80周年記念公演をお手伝いしました。
公演を行なったのは俳優で、宮沢賢治作品のひとり語りを続けている林洋子さん。「独演・薩摩琵琶(さつまびわ)弾き語り」として宮沢賢治の童話「なめとこ山の熊」と、大島に来て作った詩「火の島の歌」を10月の3日間、元町のペンションすばる、潮音寺、そして波浮港の「ほっとセンター波浮」で公演しました。私が担当したのは、会場準備や受付、後片付けなどでした。
スタッフ(裏方)として、観客席からでは見えない、そして味わえない感動もさせてもらいましたが、いつか客席で観賞してみたいと思っていたところ、林さんが主宰す「クラムボンの会」の30周年記念公演にご招待頂いたので、喜んで出かけました。
それが14日の日曜日。東京は葛飾の柴又帝釈天で林洋子さん&梅津三知代さんによる、宮沢賢治作「やまなし」「よだかの星」公演でした。
寅さんの映画「男はつらいよ」でお馴染みの柴又帝釈天の山門です。
境内には、高いクスノキが何本も生え、本堂の前の立派な松の木を植木屋さんが手入をしていました。
近県を生活圏にしながら、柴又帝釈天に行くのは初めてで、周辺を見て歩くのも楽しめました。
柴又駅から帝釈天までの参道に並んだお店を見ながら、名物の草団子を食べたりしていたら、会場へ到着したのが開演ギリギリでした!(汗)
会場は境内にある鳳翔会館という、自治会館みたいなところ。定員140名が、ほぼ満席でした。宮沢賢治原作の「やまなし」は、川の中のカニたちのお話。梅津さんの奏でるアイリッシュハープの「星めぐりの唄」(賢治作詞作曲)と、鈴木靖将さんの幻燈絵で始まりました。
休憩を挟んで、
「よだかは、じつにみにくい鳥です。
顔は、ところどころ、みそをつけたようにまだらで、
くちばしは、ひらたくて、耳までさけています。
・・・・」と、『よだかの星』が、始まりました。
感動的でした! 大島での「なめとこ山の熊」の薩摩琵琶もステキでしたが、梅津さんの奏でるアイリッシュシュハープの音色と、林さんが手にしたタンバリンの響きで、語っている林さんが今にも空へ飛んでいきそうでした。楽しい一時をありがとうございました。
2010 クランボンの会30周年記念公演 今後の予定は・・・
3月28日(日)泉の森会館/狛江 17:00開演
タゴールの夕べ 声とタブラと笛による「黄金の舟」
大人3000円、学生2000円
5月30日(日)求道会館/本郷 14:30開演
シタール弾き語りによる「雁の童子」
大人3000円、学生2000円、子ども1500円
9月 5日(日)帝釈天/鳳翔会館 14:30開演
笛やお囃子と語り「いちょうの実」「雪わたり」
大人3000円、学生2000円、子ども1500円
などなど、まだ他にもあります。
お問い合わせ・チケットの申し込み先 クラムボンの会
〒108-0073東京都港区三田5-2-18-803
TEL&FAX03-3455-3024
Eメール:clumbon@zau.att.ne.jp
http://home.att.nejp/gold/clumbon/
主催:クラムボンの会
後援:宮沢賢治記念館 花巻市
宮沢賢治学会イーハトーブセンター
(財)日本伝統文化振興財団
岩手日報社 帝釈天題経寺 高木学校
今日のオマケは・・・
帝釈天の境内の片隅で「猿回し」と言うのか「おサルの曲芸」が行なわれていて、出番を待っている「もう1匹」が超可愛かったのでパチリました。
なお、伊豆大島では、こんな催し物もあるそうです。
「椿弦楽四重奏団サロンコンサート」
~宮沢賢治の愛用した譜面台複製完成記念~
3月2日(火)16:00~17:30
さくら小学校2階 さくらホール
主催:株式会社 椿
後援・協賛:町教育委員会、東海汽船(株)
記念公演:椿弦楽4重奏団サロンコンサート
曲目:モーツアルト ディベルティメントK136
宮沢賢治作品メドレー、波浮の港、ほか
3日(水)は、同じ内容で、
時間:13:30~15:00
会場:開発総合センター2階大集会室
お問い合わせ:(株)椿
TEL04992-2-5091
今日は、お知らせばかりになってしまいましたが、これを機会に、宮沢賢治が伊豆大島へ来島して作った長編詩『三原三部』や文語詩なども読んでみましょう!
(なるせ)